Broadway Medley

(Convention Doll)


【画像はPR用マグネット(詳細は不詳)より】

"Broadway Medley"はブロードウェイのスターを目指す若者のサクセス・ストーリーだが、めずらしく、この映画でGeneは脇役をつとめる。短い場面や歌のシーンなどで顔見せに出演する数多くの大スターにまじっての出演である。きら星のように輝くそのスターたちのなかには、ハリウッドを離れ、ヨーロッパやアジアの劇場で米兵の慰問を行ってきたものも少なくない。しかし戦争は終わり、スターたちの実力をあらためて米国民の前に示すときがやってきた。そして、、、この映画"Broadway Medley"の登場である。希望にあふれ愛国的テーマにいろどられたこの映画は、スターたちの凱旋をかざるのに、このうえないものであった。
Geneにとって、この映画のセットはまるで同窓会場のように感じられた。親しい友人や以前に共演したことのあるひとびとが、戦場からもどり、一堂に会したからである。スポットライトの中に進み出たGeneは、失われた恋のバラード"Mood Emerald"に、感謝の思いのすべてをこめて歌った。祖国へ帰ってきたひとたちに、そして、帰ってこられなかったひとたちの思い出のために。その澄んだ歌声は、聞くひとすべての心をとらえ胸を刺す。ステージ上のだれもが泣いた。
異例のことに撮影は取り直し無しで終了し、Geneの信じられないほどの才能には、静かな賛辞が送られた。プロデューサーは涙をぬぐうとGeneを抱きかかえ、耳元でささやいた。「みんな死ぬまで忘れんだろう。今の歌を。それから、あんたの歌を聴くためにハリウッド中の人間が立ち止まったこともな。Gene Marshall、あんたはかけがえのないひとだ。」

デザイン画

発表年
1998年
製品番号
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定価
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デザイナー
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限定生産品
Convention Doll
製造中止
-
設定年
1948年

 

【このページのストーリーの原文とデザイン画は、Bobbi様よりご提供いただきました。翻訳上の誤り等に関しては、Gabrielaがすべての責を負うものです。】