「お願いできるかしら、Katie?」
息つく間もおかずに、Geneは答えた。「どうして断るなんて思えるの?いつなの?言ってよ。ちゃんと出席するから。何てわくわくするんでしょう!」
Cos Cobに住む親友が電話をかけてきて、この春の結婚式でGeneにmaid of honorをつとめて欲しいというのだ。
Geneは続けた。「それに、お式の前日のお茶会は、もちろん私にまかせてくれるんでしょう?最高のパーティーにしてみせるわ。子供のころに忍び込んだお茶会みたいに。おぼえてる?木陰にかくれてケーキを食べながら、女の人たちが着ているきれいなドレスの品定めをしたじゃない。今度は私たちが、そのきれいなドレスの女性なのよ!すぐママに電話して、お料理の相談をしなくちゃ!」
「パーティーですって!」Marshall夫人はすごく乗り気だった。「準備は私にまかせなさい、Katie」と彼女は言った。「どういうわけか、あなたが小さかった頃以来、そういうお茶会を開く機会がなかったのよ。あなたは多分おぼえてないでしょうけどね、、、、」
子供のころの思い出話に、Geneは笑みがこぼれた。
お茶会の日、Marshall家の庭はお客でいっぱいになった。カラフルなドレスの女性たちは、まるでその庭に咲く花々のようだった。ホステス役をつとめるGeneは、美しい花の刺繍がほどこされたドレスをまとっていた。もっとも、どの花よりも美しいのはそのドレスを着ている女性その人だったのだけれど。【Cos Cob:コネチカット州の架空の田舎町、Geneの出身地という設定。maid of honor:花嫁に付き添う未婚付添い女性の長】
発表年 2001年 製品番号 38240 定価 $120.00 デザイナー Deborah Silva 限定生産品 Limited to 5000 製造中止 - 設定年 1950年【このページの画像は、コレクションを撮影したものです。】
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