Jazz Note

Geneファンなら知っているように、Geneはジャズが好きだ。新聞を読んでいて、お気に入りの将来有望なジャズシンガーViolet Watersが、ビバリーヒルズの小さなクラブに出演することを知ったとき、Geneは有頂天になった。
このホットな新人を、彼女の有力な知人たちに紹介する絶好の機会ではないか。興奮のさめやらぬGeneは受話器を手に取ると、、、Violetが出演するクラブのテーブルひとつ分を友人たちの席でうめるまで、電話をかけ続けた。
指定席が確保され、公演の夜がやってきた。ジャズそのもののようになめらかで、流れるようなラインが挑発的な黒いドレスをまとったGeneは、たばこで煙ったクラブに入っていく。くだけた雰囲気の小さなクラブに、かすかなざわめきが広がる。観客たちは、何か素晴らしいことが起こる予感がした。音楽に関するGeneのセンスの良さは、よく知れわたっていた。
照明が暗くなり、スポットライトが灯る。カーテンのかげから、Violetが小さなステージへと進み出る。静まりかえった聴衆(とりわけGene)は、Violetが醸し出す、すべてのメロディに酔いしれた。Violetが歌い終わった後、聴衆はさながら嵐のような拍手を送った。
ただひとり、Geneをのぞいて。彼女は、ナプキンの裏にメモを書きつけるのに忙しかったからである。「まるで天国のジャズのようでした。ショーの幕間に、わたくしたちのテーブルへおいでになれますでしょうか?あなたにお会いしたいという映画関係者たちが、こちらにおります。愛をこめて、Gene Marshall 」

黒いドレスは伸縮性のある生地でできています。ドレスの後ろには、大きなリボンがついています。

胸元は大きくV字型にあいていて、アンダーの刺繍がのぞくようになっています。背中も大胆にカットされていて、やはりアンダーの刺繍がみえます。

黒いドレスには、アンダーと同系色の肌色の裏地がつけてあります。

アンダーの肩口にはスナップがついていて、上から着るドレスの内側にあるスナップに留めて固定するという複雑な仕組みになっています。

アンダーウェアは、上の画像のようなかたちで、ストッキングと同様の生地でできています。胸と背中に花柄の刺繍がしてあり、ビーズが縫いつけられています。

帽子は大きな黒いリボンを輪のようにしたもです。紺色のチュールが縫いつけてあります。

ドレスと共布の黒いパーティーバックは、持ち手と底のかざりが黒いビーズです。裏地は、ドレスのリボンと共布のグレーです。

靴はビロードのような生地でできたサンダルです。つま先とかかとに黒いビーズのかざりがあります。

ピアスは、黒と金、それに水晶のようなビーズでできています。

 

このページの画像は、コレクションを撮影したものです。
Doll は Spotted in the Park を使用しました。

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