Lover in Disguise


1964年。
私はロマンティックな人間だ。
いつでも、ハッピーエンドが好きなのさ。Gene MarshallやMadra Lordと共演した"Lover in Disguise"に登場する男みたいにね。私が主演した映画で、若くて(報道向けの資料では「中年の」と書いてあったが、きっとミスタイプだろ)ハンサムなプレイボーイの役なんだ。その男は、仮装服の専門店を経営している魅力的だが強欲な年かさの女性と婚約しているという設定だった。若くてかわいい娘がこの仮装服店で働いていてね、私の心を虜にしてしまう。ところが、私は年かさの女性にたぶらかされていて、なかなか娘に本当の気持ちを伝えられない。
クライマックスはチャリティー仮装舞踏会の場面だ。フランス人の洒落者に扮して美女たちに囲まれた男は、注目の的だった。もちろん、強欲な年かさの女性が彼を監視している。突然、何かすばらしい予感がして、後ろを振り向いた彼の目に、階段の上の光景がうつる。ピエロ嬢がまるで妖精のように階段を降りてくると、彼の腕の中に飛び込んできた。
いかがわしい女に扮していた年かさの女性は、大きく目を見開いて、口をぽかんと開き、あっけにとられて立ちつくしている。
男はミステリアスなピエロ嬢とダンスをしながらたずねた。「いったい、君は私の心をどこへさらっていったんだい?」
「あなたの目の前に」ピエロ嬢が答える。そして、男はピエロ嬢のマスクをはずす。初めからわかっていたことだが、ピエロ嬢はあの店の売り娘だった。そして、ふたりはいつまでも踊り続ける。
私はロマンティストだって言っただろう。そうでなきゃ、3度も結婚するはずないぜ、、、、。

【in disguise:変装した。Geneの"Pierette"とMadraの"Scorned Woman"、Trentの"Lover in Disguise"は、いずれも映画"Lover in Disguise"中の仮装舞踏会での衣装という設定】

発表年
2001年
製品番号
38257
定価
$125.00
デザイナー
Lynne Day
限定生産
Limited to 5000
製造中止年
-
設定年
1946年

 

仮面舞踏会用の衣装を着たTrentです。黒いテールコートと帽子、光沢のあるベスト、白いズボンにピンクのマスクというスタイルです。

ピンクのマスクと帽子で顔を隠します。

マスクをはずすとひげのあるTrentです。

ジャケットの下には、ベストと一体になったシャツを着ています。シャツの襟元は棒タイのように結びます。

ベストの生地は、シルク風のジャガード織りです。胸元にはレースの飾りが縫いつけられています。フロントはスナップで開閉するようになっていて、飾りボタンがついています。

黒い合成皮革のロングブーツを履いています。

白いズボンの膝横の部分には、星形の飾りがあしらってあります。ズボンの裾は、まくれ上がらないように、靴下と一体になっています。

黒い帽子はフェルトのような生地でできていて、シルバーのパイピングがほどこされています。サイドにはピンクの花飾りがついています。
マスクは厚紙に布をはったものです。右の目の下には3つのラインストーンが付けられていて、涙をあらわしています。シルバーのリボンで結ぶようになっています。ジャケットの袖口には、シルバーの飾り鋲がついています。シャツのレースがのぞくようになっています。
ジャケットの身頃にはグレー、テールの部分にはピンクの裏地がついています。ベストには、シャツの袖と棒タイが縫いつけられています。

PieretteのGeneとならんだところです。

このページの画像は、コレクションを撮影したものです。

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