Pink with Envy

1952年のこと。映画"First Encounter"は大成功をおさめ、スタジオ関係者のあいだでは、まだその余韻もさめやらないのだが、Madra Lordは決意を固めていた。鉄(と女優)は熱いうちに打てと言うではないか。最新作中のMadraの役は、フルコースで言えば豪華なメインディッシュのようなものだったが、彼女にはまだデザートの用意があった。Madraは売り込み作戦を開始した。
ある朝、Madraが自宅のサウナに入っていると、電話のベルがなった。ぶつぶつ言いながらトルコ風のタオルを巻きつけると、彼女は電話に出た。電話をかけてきたのは、Ruben Lilienthalの秘書だった。
「すぐこちらへお越しになれますか?Lilienthalさんは根負けなさったようですね。一時間以内においで願えるなら、お会いできるとおっしゃっています。ごいっしょに昼食を、、、、」
「そろそろだと思ってたわ!」とMadra。急いでシャワーを浴び、髪と化粧を整える。何を着ていこうか、、、。
黄色?まるで冴えないわ。青?陰気ね。Madraはクローゼットをひっかき回す。だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、、、これよ!
ピンク。完璧だわ。クラシックなラインの明るいピンクのスーツ。若々しく、毅然としてみえる。これぞ、まさしくプロのファッションじゃないの。
そして、攻撃用の武器弾薬(彼女が演じた最高の役のアートワーク)を紙ばさみに詰め込むと、映画スタジオへ急いだ。秘書の前をかけぬけ、Lilienthalオフィスへ飛び込む。サンドウィッチに一番近い椅子にすわると、Lilienthalは電話に向かって叫んでいるまっ最中だった。「Gene!よかった、やっとつかまえたぞ!新しい映画のはなしがあるんだ、、、きみの都合に合わせるから、会ってもらえないかな、、、」
Madraの顔はピンクのスーツさながらの色にそまっていく。

【Ruben Lilienthal : Monolithic映画社の社長】

光沢のあるシルク風の生地でできた、クラシカルなピンクのスーツです。上品なグレーが差し色に使われています。

ジャケットはラップ・スタイルで、ペプラムのところにプリーツがよせてあり、裏地のグレーが見え隠れするようになっています。ウェストには銀のバックルがついて共布でできたベルトをしています。

ジャケットの上半分にはピンクの裏地、ペプラムの部分にはグレーの裏地がついています。ウェストでしぼってあり、女性らしいラインが出るようになっています。

スカートはシンプルなタイトスカートで、後ろにスリットが入っています。グレーの裏地がついています。

グローブは手首の部分が広めでギャザーをよせてあります。ジャケットの袖口にかぶせるようにはめます。

つばの広いピンクの帽子は、ピンクとグレーのループがアクセントにそえられています。裏地はグレーです。ピンクのハットピンが付属します。

オープントゥのスエード調のグレーのサンダルをはいています。

バッグのようにみえますが、紙ばさみで、中には下の画像のようなデザイン画が入っています。表面に凹凸のある紙でできています。

ベルトは取り外しが出来ます。

付属するデザイン画は合計9枚です。Madraの2000年ラインのドールとアウトフィットが全部含まれています。


このページの画像は、コレクションを撮影したものです。
Doll は Cold Shoulder を使用しました。

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