Playing the Ponies

1949年。
競馬! 競馬こそ王者(映画スターだって王様みたいなもんだろう!)のスポーツだ。 休みの日、競馬場の観客席に腰をおろし、冷たい飲み物を片手に競馬新聞を読みながら、どの馬に賭けようかと考える時間が、私には何よりの娯楽である。もちろん、予想屋の情報や騎手たちの噂話も、賭の参考になるので大歓迎だ。
私は、ずっと以前から馬が大好きだった。フィラデルフィアですごした子供時代には、氷を積んだ荷車を引く年取った荷馬のあとをついて回ったものだ。馬でいっぱいの厩舎がほしいと思ったことはないが、ときどきはErrolや仲間たちとポロも楽しんでいる。だが、やはり競馬にかなうものはない。競馬はくつろぎと興奮が微妙に混じり合った、最高のものだ。
ちょっとした動きをよく見るために、私はいつも双眼鏡を持っていくことにしている。例えば、そこにすてきな雌馬がいるだろう。陽光にきらめく、流れるような栗色のたてがみ、スリムなボディ・ライン、きれいな脚。これぞ、サラブレッド、、、。チェッ! ボーイフレンドが、いっしょじゃないか。しかたなく、私は馬たちに視線(と双眼鏡)をもどすことにする、、、。
まあ、いいさ。思いがけない幸運にめぐり会うことだって、よくあるじゃないか!

【ポロ:4人が一組で行なう馬上球技。非常にぜいたくな遊びとして知られる】
【Errol がだれを指しているのかは不明。有名な俳優 Errol Flynn(1909-59) のことか】

サージの生地でできたベージュのスーツと花柄のシャツ、モスグリーンのネクタイ、靴下、茶色の靴と帽子、双眼鏡などのアクセサリのセットです(Trentはスタンドなしでも直立します)。

ジャケットにはボタンホールもあり、黒いボタンでとめるようになっています。ポケットは飾りではなく、ものを入れることもできます。そで口にも飾りボタンがついています。

帽子は茶色のフェルト地で、茶色のリボンが巻いてあります。裏地もきちんとついていますが、つばのふちは切りっぱなしです。

ジャケットの仕立てはたいへんしっかりしています。ポリエステルの総裏が、ついています。

ネクタイはゴムひもで首にかけるようになっています。裏地までついた精巧なものです。

綿ローンの花柄のシャツも、ボタンをボタンホールに通してとめるようになっています。

合成皮革のベルトは、ほんとうにバックルでしめる精巧なものです。

カフスにもちゃんとボタンがついています。靴は一体成形のプラスティック製です。

ズボンのすそはダブルに仕上げられています。黒いポリエステルの靴下をはいています。

プラスチックの双眼鏡には、レンズははまっていません。競走馬の名前を書いた紙のシートが付属しています。

 

このページの画像は、コレクションを撮影したものです。
Doll は Formal Introduction を使用しました。

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