Priceless

うわさは熱狂的に伝わっていった。世界的に有名な宝石店の広告のために、Gene Marshallがネックレスのモデルをつとめるというのである。その夜、興奮したファンたちによって宝石店は取り囲まれていた。店の正面にはヴェルベットのロープが張られ、何かが起こるに違いないと予感させた。そして、、、
突然、彼女がそこに立っていた。静かに落ち着き払い、優美にダイヤモンドをまとって。けれども、そのうちの最も大きなダイヤですら、Geneが放つ炎のような輝きにはおよばなかった。
「そのまま!こっちを見て!あごを下げて!OK!!」
撮影は終わった。カメラマンは機材を分解し、消灯したライトが冷えるのを待っている。豪華な宝石はガードマンによって運び去られ、雪のように白い毛皮はケースにしまわれた。Geneは、あこがれのスターをひとめ見ようと群がったファンたちとのひとときを楽しんでいた。
夕暮れの寒さを気遣った勤務中の警官が、Geneの肩に自分のコートをかけた。彼女は幸せそうに笑いながら立っている。自分の映画の観客である、まさにその人たちにまじって、サインし、おしゃべりしながら。
そのとき、Geneはあらためて感じた。ファンの情熱こそが、たとえようもないほど貴重な宝物なのだと。
【priceless:値段のつけられない、きわめて貴重な】

Geneにしてはめずらしく、やや短めでウェーブのかかった赤毛です。髪の毛の色が黒いドレスによく映えています。

黒いヴェルベットのシースドレスで、ピンクの裏地がおしゃれです。フロントには、アクセントにサテンの黒い帯がクロスさせて縫いつけられています。黒のロング・グローブをはめています。

フロントの帯には、ラインストーンが3つならんでいて、飾りポケットがついています。

白いフェイクファーの豪華なストールは、60p近い長さです。裏地は白いサテンで、なかに針金が縫い込まれていて、形をきれいに整えられるようになっています。

ネックレスはゴージャスな3連のラインストーンで、ピアスもおそろいです。

靴は、黒いミュールです。

このページの画像は、コレクションを撮影したものです。

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