映画"Daughter of the Nile"のエジプトロケで、Geneは神秘的なアフリカに魅了されてしまった。だから宣伝のためにケニアの大草原へサファリに行くと決まって、彼女はわくわくしていた。それは、まさに一生に一度の体験であり、決して忘れることのできない思い出となった。
例えば、遊牧のマサイ族と行動をともにしたある日のこと。美しい染めの民族衣装をまとった、長身で端正な人々にかこまれたGeneの写真を、カメラマンは次々に撮影していった。Geneの衣装はマサイ式の娯楽を楽しむためのもので、特に宣伝部が用意したハイヒールは、岩が多いブッシュを散策するときには好都合だった。すばらしい大自然をライフル銃ではなくカメラでshootするのだと、Geneが礼儀正しく、断固として主張したとき、宣伝マンはがっかりした。しかし、遊びで狩をすることが理解できないマサイ族の人々から、このGeneの決断は歓迎された。Geneにとって最も忘れがたい出来事は、一冊の雑誌を手にしたマサイの少女が、はずかしそうに近寄ってきたときに起こった。その雑誌は1947年の"Screen Look"誌で、Geneの写真が表紙を飾っていた。ずいぶん読み古されてはいても、確かにその雑誌は少女にとって大切な宝物にちがいなかった。このような古の大陸、原始の地、はるかな未開の荒野においても、Geneが銀幕に映し出す夢の世界は少女の心をとりこにしていたのだ。アメリカの映画スターがマサイの娘を抱きしめ、ふたつの世界を結びつける橋が生まれたときのことを、今もその部族は語り継いでいるという。・おことわり・
文中にはアフリカに対する差別的ともとれる表現が見られますが、原文を尊重してそのまま訳することにしました。ご了承ください。【safari:サファリ、主にアフリカ東部などで行われる狩猟・探検旅行、shoot:銃を撃つと写真を撮るの二つの意味がある】
発表年 1998年 製品番号 94673 定価 $39.95 デザイナー Timothy Alberts 限定生産品 - 製造中止 2000年 設定年 1951年
綿麻の布でできたサファリ・ジャケットとパンツのスーツセットです。
ジャケットの身ごろには、ていねいなステッチがかけてあります。背中のところには切り替えがあり、タックがとってあります。腰にはベルトがついていて、スリットが入っています。細部まで人間のジャケットのように精巧に作られています。
ジャケットはヒョウ柄の総裏が付いていておしゃれです。合成皮革のベルトはバックルが金色で、取り外しができます。
ポケットには実際に物が入れられるようになっていて、ヒョウ柄の裏地がついています。ボタンとボタンホールは飾りで、とめることはできません。 白い綿のノースリーブのブラウスを着ています。画像ではわかりにくいのですが、菱形の模様が織り込まれた生地でできています。飾りボタンがついていて、スナップで開閉します。
ジャケットと共布のスリムなパンツは、裾のところにスリットが入っています。
ヘルメットは飾りのようで、実際にかぶせてみると、少し小さめです。トパーズのような黄色いガラスのピアスが付属します。
ヘルメットは樹脂製で、その上に布をはりつけてあり、かなり重みがあります。
黒縁のサングラスは、グリーンのレンズがはまっていて、つるが折りたためるようになっています。
スーツに合わせた色のサンダルが付属します。
ヒョウ柄のスカーフはシフォンでできています。かたちは正方形で、一辺が18cm程度です。
このページの画像は、コレクションを撮影したものです。
Doll は Garden Party を使用しました。
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