Top of the Morning


【画像は The Gene Book 2002 Summer より】

1942年のこと。こんちくしょう!
こんなことは、はじめてだ。馬鹿みたいじゃないか。
ちょうど今、私はGene Marshallと共演の新作映画"The Bride on the Cover"のセットにいる。ラストの豪華な結婚式の場面を撮影中だ。もちろん、ただの映画撮影だってことはわかってるんだが、教会の祭壇に立って、長いもすそを引いた花嫁があらわれるのを見たとたんに、、、、手のひらは汗びっしょり、ひざはガクガクふるえ出す始末だ。
多分、あんまりリアルすぎたんだろう。芸術は人生を映すって言うだろ。逆もまた真なりさ。教会のこの場所には、実際に2、3度、立ったことがあるしさ。私のポリシーが「花婿付き添い人なんかより花婿だ」ってことは知ってるだろ。私より数多く「誓います」と言った男は、どこにもいないぜ。
まあ、ある意味で私は幸運だよ。たいがいの女性はウェディングドレスを一生に一度だけ着て、その後は娘の結婚式までしまっておくだろ。でも、男はいつだって着回しがきくからね。今日の撮影用に着てる服を見てみろよ。モーニング・コートに、杖、それに(かっこ良いスターが粋に脱いで手に持っている)シルクハットだ。何回結婚しても大丈夫さ。
おっと、監督が「アクション!」と叫んでる。音楽もはじまった。花嫁の登場だ。
ウェディング・ドレス姿のGeneがどれほど美人に見えるか、わかるだろ。あれ以上にかわいい女性はいないぜ。これが映画じゃなくて、もし本当に「今日より我がものとなし」だったら、、、、


【このページのストーリーの原文は、みかん様よりご提供いただきました。翻訳上の誤り等に関しては、Gabrielaがすべての責を負うものです。】


★☆★ to have and to hold という言葉について ★☆★

"to have and to hold"は「保有する」という意味ですが、上の翻訳では「我がものとなし」と訳しました。キリスト教の結婚式では、誓いの言葉に"to have and to hold"を使うことが多いので、結婚式のイメージと強くむすびついた慣用句になっています。
このストーリーは米国が舞台なので、多分プロテスタント式の結婚式だと想像しています。プロテスタントの誓いの言葉は、特にいろいろとヴァリエーションが多いのですが、代表的なものはだいたい次のような文言です。

“I, (新郎の名前), take thee (新婦の名前), to be my wife, to have and to hold from this day forward, for better or for worse, for richer, for poorer, in sickness and in health, and I promise to be faithful to you until death parts us.”
(新婦の誓いでは新郎と新婦の名前が入れかわり、wifeの部分がhusbandにかわります)

「私、(新郎の名前)は(新婦の名前)を今日より妻とし、良き時も悪しき時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、愛し、いつくしみ、死がふたりを分かつまで貞節を守ることを誓います。」

発表年
2002年
製品番号
93649
定価
$125.00
デザイナー
-
限定生産
Limited 3750
Worldwide
製造中止年
-
設定年
1942年