Autumn Lace

1959年のこと。
「、、、ウェディングベルはこわれてしまった。昔なじみのあのひとは、、、」Violetは受話器に向かって小声で歌っていた。
「もう!やめてよ、Violetおばさん!」Violetの姪、Juneのいらいらした声が聞こえてきた。
「いいかげんにしないと、私の結婚式では他の人に歌ってもらうわよ!」
「そうしたら、テレビをつけるたびに、あなたのせいで機嫌の悪い私の姿を見ることになるでしょうね、June。」
「10月の最初の週末。」と、ふてくされてJuneは言った。
「ふーん。それじゃ、結婚式は秋なのに、あなたはジューン・ブライドね!」
「おばさんやママが子供の頃には、そんなジョークで笑えたわけ? ママはね、、、」
「わかったわよ。」笑いながらVioletは言った。「あなたの結婚式じゃ歌わないわ。」
「、、、ママが言ってたけど、おばさんはいつも教会で、、、」
「でも、披露宴でちょっとしたジャムセッションを開くのはいいでしょう? あなたが良ければだけど。」
Juneの結婚式の日がやってきた。すべては順調にすすみ、Violet流にアレンジされた"Oh Promise Me"は、最高に感動的で涙をさそうものだった。
けれども、Violetがレースと毛皮をあしらったピンクのドレスであらわれたとき、ひんやりとした秋の宵は熱気につつまれた。彼女は新郎新婦のお気に入りの曲を歌うためにバンドに加わったが、、、それだけでは終わらず、次々とたくさんの曲を歌うことになり、おかげで披露宴は格別のものとなった。結局、新郎新婦はすごく幸せだった。

【ジャムセッション:演奏家が集まって自由に演奏をくりひろげる堅苦しくない演奏会。Oh Promise Me:1889年に発表され、結婚式でよく歌われる。本来はおだやかな曲】

発表年
2002年
製品番号
76237
定価
$110.00
デザイナー
-
限定生産品
Limited 3000
Worldwide
製造中止
-
設定年
1959年

【このページの画像とストーリーの原文については、Bobbi様よりご提供いただきました。翻訳上の誤り等に関しては、Gabrielaがすべての責を負うものです。】

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