カプセルホテルってなーに?

『カプセルホテルってビジネスホテルと比べてどんなところがいいの?』安く泊まるといったらビジネスホテルでしょうけど、一度カプセルに泊まったらビジネスH宿泊なんてアホらしくなっちゃうくらい!そんなカプセルの魅力を大解剖しちゃうから!ちゅっちゅばちゅっちゅば♪

PART.1⇒かぷせる★こんせぷと♪

◎とにかく安いー!えっ好みぃ♪

 とにかくえこのみぃ。高いところでも四千円台、安いところだと三千円切ってるところもあるくらい。……え?じゃあ設備やサービスがズサンじゃないかって?……大丈夫!

◎意外と小奇麗なトコが多く、設備・サービスが充実!

▲カプセルランド渋谷にあったセルフのコーヒーサービス
 カプセルホテルなんて刑務所か学生寮の雑魚寝みたいじゃないかって?いえいえとんてもない。確かにプライヴェート空間はたたみ一畳程度だけど、中にはテレビ・ラジオ・目覚ましだってバッチリだし、共同施設では大浴場はあるはランドリーはあるは、ロビー、レストルーム、セルフで無料のコーヒーやパンが出るトコ(カプセルランド各店)だってあるんだから!安くない割にはボロくて汚いビジネスホテルに宿泊してしまって幻滅するより、カプセルの方がずっとコンフォータボゥで安心かも!?。

◎予約なしでもOK

 どんなに宿泊客が困ってても、ビジネスホテル・シティホテルでは、予約無しでの飛び込みは嫌がられることが度々。でもカプセルでは予約なんてとってないトコの方が多いくらい!『あっ急な出張!』『あぁ終電よさようなら』なんて時も、空いてて良かった!と言えるのがカプセルホテルなのさ♪

◎孤独感の少なさ

  一人旅でホテルにチェックイン、部屋の扉を開けた時の荒涼とした孤独感。夜中に窓を開けて見知らぬ街の灯を眺める淋しさといったら!んん〜〜〜とコレがまたタマラナイ快感を感じて酔いしれたりも出来るのですが、ひとりぼっちが苦手な方にはキツイかも知れませんね。でもカプセルだと孤独感があまり深刻ではありません。レストルームに行けば夜中でもビール片手に野郎が何匹もクダもとぐろもまいてますからね。カプセルフロアにいたっては、いびきは響くは携帯鳴るは、でか過ぎるテレビの音量がうるさいは、賑やか通り越してうるさいくらいのトコもあったりして。そこまでいくと迷惑だけど。

◎閉所にもぐりこめる

 子供の頃、押入れにこもってみたところ、不思議と心が休まった経験はないでしょうか。そんな方ほどカプセルは快適なはず。閉所恐怖症でらっしゃる場合を除き、いざ利用してみると、カプセルの狭さが意外とこんふぉーたぼぅであることに気付くはずです。

◎あまり幽霊が出ない

 ホテルでコレ結構問題ですよね。もし泊まった部屋に飾られた絵の裏側に、お札とか貼ってあるのをみつけた日にゃあアータ……。でも幽霊の出るカプセルやサウナなんて聞いたことないな〜(笑)あったら誰か教えて欲しいですよね。

PART.2⇒でもカプセルのココがイヤイヤ!

●威張り散らす従業員

 これが嫌!何よりもいや!いちばんイヤァァァ!! たまにいるでしょう。接客業の自覚ゼロ、横柄で威張り散らしてる従業員が。若年齢のお兄さんより、年配のオヤジ従業員タイプに時々います!“あのぉーすみません、ランドリーありますか?ラジオは聞けますか?”と聞こうものなら『あぁー!? 何!? …あぁ、うちそういうのないない。へっ(上野カプセルエイト)』『ちょっとお客さん早くガウンに着替えてよ!(新小岩レインボー6F)』『ウチでスリッパ使うのやめてくんない?(新小岩レインボーB1)』……お前ら何様!?こっちがお金払ってホテルへ羽を休めに来てるのに、なんで従業員に散々威張られて命令されんといかんのじゃ。もし今後このテのカプセルホテルににでくわしたら、ホテル名の名指しは勿論、その従業員の写真や名前もばっちり出しちゃうから♪

●外出の自由・不自由

 ちょっと信じられないのですが、サウナ主体のカプセルだと、たまに外出禁止のカプセルホテルもあるそうです。ちょっとちょっと、ここ高校生の下宿寮?それとも刑務所?

●荷物の管理

 チェックインと同時に手荷物をロッカーに預けるのですが、これが面倒なんですね。あ・本読みたいな、あらあら洗濯しなきゃ、おっと薬飲まなくちゃ。でも何かしようとする度にそのつど自分のカプセルやレストルームからロッカーまで往復しなくちゃならないんです(たまにカプセルひとつひとつにその客のロッカーが隣接しているケースもあるが)。まいっか、貴重品入れてないからそのヘンに置いとこーっと♪……いやソレはキケンなんです。出るんです。置き引きが。

●窃盗置き引きの横行

 全てのカプセルに毎晩泥棒が出る訳ではありません。しかし、私一度自分のショルダーバッグが置き引き未遂に遭いました。油断もスキもあったものではありません。貴重品は入れてなかったけど、ソイツが中に手ェ突っ込んでゴソゴソ漁ってるところを現行犯で押えました。ご注意を!

●深夜の喧騒

 はぁ〜疲れた疲れた、大浴場でさっぱり、もう寝よっと。お休みなさ〜い♪ ……その時!薄闇のカプセルフロアに響く謎のうめき声!『ぐごごごごごご!……ぐごごごごごごごごガフッ!!』 思わず飛び起きてブラインド開けて首出して周りを見回すアタシ。あ〜あ、またイビキくんがお向かいかぁ。明日は寝不足だな。
 ってな訳で、カプセルのフロアは極力音が響かない設計にはなってはいるものの、運悪く凄まじいいびき保持者が同じブロックにINNしていた晩などは、深夜に何度も起こされることがあります。いびきのみならず、深夜にもかかわらず金属製のロッカーを慌しく開閉する者、カプセル内で携帯話す者、夜中に大声で談笑する者、コンビニ袋をガサガサたてながらカプセルフロアを往復する者、その他誰もいないカプセル内で突如鳴り始める目覚まし。安価な共同施設にはこのような騒音被害が宿命的につきまとうのです。

●タバコ

 これもイヤ〜!絶対にイヤ〜!! 何考えてんのよ人がレストルームでくつろいでんのに目の前で息の詰まるような黒煙吹きちらすの!タバコなんか10億光年彼方の宇宙空間で吸ってよ!迷惑なんだから!とにかく問答無用!カプセルホテルは喫煙場所を全廃せよ!全てのカプセルが、いや世界中全ての空間が全面禁煙となる日が来ることを!!! 兎にも角にもタバコはイヤァァァァ!!!!!!!!!!

●実は、そのカプセルがハッテンバだった時!

 そんなステキなカプセルホテル、残念ながら私は未だ一度たりとも泊まっておりませんが、やっぱりあるトコにはあるんだそうです。実際にソレに遭遇シテシマッタ人のお話によると、お風呂に入ろうとしたところ、浴場では先客のおホモだちカップルが目の前でおセックスを開始!これがホントのお風呂でヨクジョー!いやいやいやいや、いくらなんでもこれは刺激的な非日常ファンタジー体験もコトが過ぎますねぇ。まさか『あぁん、ボクも混ぜてェ♪』なんて言う根性、あたしにはないしねー。ってな訳で発展場カプセルも、今日どこかに実在するのだそうです。

 ……あと、刺青客を見るとおののき恐れる方も多いようですが、いれずみさんがいたからといって別に問題はないです。銭湯に通ってた時も刺青客を毎日のように見ましたが、何のトラブルもありませんでした。ただカプセル側は必要以上に神経を尖らせて刺青客の入館をお断りしてるとこも多いようです。

PART.3⇒さぁカプセルにINN!でもどんな感じなのー?

■ロケーション

 カプセルホテルの主なロケーションと言えば、圧倒的に東京都心部の駅前繁華街・及びビジネス街が多く、地方都市に行けば行くほどその数は減退します。一方、観光地ではさっぱりみつかりません(あれば本当に便利なのに!)。以前長野に出かけようという時、高いホテルばっかりでカプセルがちっともみつからず、JR長野駅前にやっとひとつだけみつけて確認рオてみたら、もうつぶれてなかった……なんてこともありました。因みに、最もカプセルが多い地帯は、東京は台東区の上野駅前。かつて上野駅は地方労働者が東京へ出稼ぎに出る際の発着駅だったからなのだそうです。上野発の夜行列車降りた時から〜〜〜♪

■1泊のお値段

 相場は大体3,500円〜3,800円です。この値段を基準ラインとして、立地やサービスによって価格が前後します。新宿の駅前や繁華街だと例え施設や接客が粗雑でも4,000円切らないですし、山手線からちょっと外れたトコロだと3,000円台前半の低価格で充分快適で清潔なサービスを提供するカプセルもあります。ただ、1泊2,500円とか、やたらと安いトコはなるべく避けた方が懸命です(お風呂がない、とにかく汚い、カプセル内のマットが固くて全然眠れない、等)。

■チェックイン時刻

 さてチェックイン時刻について。まれに昼の12時からとか朝10時からOKのカプセルもありますが、夕方5時からというのが最もスタンダードです。旅行者にとって夕方の時間帯は遊び盛りタイムで、忙しい中時間を割いてINNしておくのは不便ですが、夜10時過ぎあたりから繁盛店のカプセルは満室の危険性が危惧されます。東京に着いたら、先ずはお宿の確保を優先しておきましょう(カプセルは普通、予約を受けてもらえません)。

■フロント

 カプセルホテルは前金制。入館してすぐに宿泊費を支払います。カードはお断りされることもあり、もしOKでも割増という場合も。現金払いが基本となっています。また、“ランドリーってあります?大浴場はありますか?テレビやタオル、ひげそりは無料ですか?外出はOKですか?”などなど、分からないことは全てお金払う前にここで尋ねておきましょう。もしこの時従業員の接客態度の悪さが目立ったら、すぐに宿泊をやめるべき。フロント係員の悪態は、中の施設やサービス良し悪しのバロメーターと言っても過言ではないのです。
 また、ここでカプセルの上段(←のぼりおり大変!でも手すりにコートとかけかれらるぞ)がいいか、下段(←出入りらくちん!でも上の人の寝返りうるさいかも)がいいか、希望を述べてみましょう。大抵要望にそってくれます。

■ロッカールーム

 先ずINN直後、宿泊客にキーが渡されます。シティホテルのでっかい透明角柱キーホルダーつきのヤツではなく腕バンドタイプのロッカーキーで、それに書かれている番号のロッカーに手荷物や上着などをしまう事ができます。しかし、このロッカーが狭くて小さくて細長くて本当に不便でちゅ。特に真冬の旅行者の場合、ブタかばんとコートをロッカーにぎゅうぎゅうに押し込んだら、もうそれ以上何も入りゃしない。……でも大丈夫!上着の管理に関しては裏技が有って、カプセル上段のぼりおり用の手すりに、ロッカー内にあったハンガーでかけておくとグー。ハンガーが足りない時は、100円ショップで売ってるS字フックを使うと便利!
 あと、手荷物をロッカーに預けていちいち何かする度にカプセルフロアとロッカールームまで往復するのは面倒なので、荷物は自分のカプセル内まで持ち込んだほうが便利です。但し貴重品の管理だけは気をつけて。

■ガウンについて

 ロッカーの中にはガウンが用意されておりますが、これに着替えるのはお風呂上がり以降または就寝直前。すにぐに着替えたりせずに、いつでも気軽に外出できるようそのまま平服で過ごしましょう。私は紐で結ぶタイプより、パジャマタイプがいーな。

■カプセルとその内部

 内部はこうなってます。敷布団と掛け布団、枕があるのは勿論、ライト、テレビ・ラジオ、目覚まし装置、ブラインドが常設。たまにミニ換気扇がついているトコもみかけます。テレビはカプセルによってかなり差がありますね。衛星もアダルト番組も全て無料のところもあれば、テレビ自体が有料という、あんたらええ度胸しとるやんけ岩下志麻状態なカプセルも有り(アンテナ引っこ抜いてパソコンでみたろか…)。また、時々ラジオが全然聴けない所があります。
 あと、カプセル内は飲食物持ち込み禁止。もしお布団の上に飲み物こぼしちゃったりしたら確かに悲惨ですから、ちゃんとレストルームで頂いた方がよござんすよ。カプセル内で寝タバコかます大馬鹿は追い出されて当然!
▲カプセル内部にはアラームクロック、テレビラジオのチャンネルや音量調節、ライトのボタンなどのコントロールパネルが。但しイヤホンつきなのは珍しい。

■レストルーム(自販機)

 これもカプセルによって差があります。大型テレビの周りにソファーやカウチが置かれ、新聞・週刊誌が用意されてるのが普通。食事や読書するのに余裕のスペースを設けてある広いトコもあれば小さな机と椅子一組しかない狭苦しいトコもあるし、自販機ジュースが200円もするトコもあれば激安オール100円のトコもあるし、禁煙と喫煙の隔てがちゃんとあるトコ、有料・無料のマッサージャーがあるトコ、パソコンを用意してネットサービス開放中のトコ等々。希にレストのスペース自体がないカプセルもありますけど。でも人がゆっくりしてる時に他の宿泊客が傍にどっかと座ってタバコふかし始められることが一番イヤだなぁ。

■外出時

 大抵のカプセルは外出自由です。フロントに『えへっ出かけまーちゅ♪』と申し出て鍵を預けてれっつごー。“外出控え”という小さな用紙を渡されることも多いです。
 もし『ちょっと困るんだよねぇお客さん。ウチ外出禁止なんだよ!』と言われたら、その場で暴れましょう。

■トイレ/洗面所

 トイレ・洗面所も共同ですが、大抵はまめな清掃で清潔感が保たれています。ドライヤー、髭剃り、ハブラシ、コーム、ブラシ、せっけんなども無料で使えます。但し希にハブラシと髭剃りが有料のトコもあるのでご注意。そんなカプセル二度と泊まらないけど……。

■浴場/サウナ

 ほとんど健康センターかプールのような巨大浴場にでくわし、思わずはしゃいで『つるりらららら〜〜〜♪』とつまさき立ちで歌いながら裸でクルクル回転して湯船に飛び込んじゃったりなんかしたこともありましたが、1泊三千円台のカプセルでは、5・6人で満杯になる程度の大きさの浴場が普通です。サウナについては、筆者自身全く利用しないので、コメントを割愛。
 ところで、たま〜〜〜〜に、風呂の施設自体ないトコあんだよね。大分前に横浜のカプセル泊まった時、結構値段高いとこだったのにシャワーしかなくて、しかもそのシャワー室すら狭くて使いにくくてもうまっぴらってコトありました。気をつけましょう。 

■コインランドリー

 旅行中の身にとって、ランドリーの施設がどれだけ助かることか!特に夏なんか、昨日と同じ下着とか着るのいやですもんね〜。100円×2枚で洗濯、100円につき10分稼動の乾燥機、というのが一番便利かな。洗剤も売ってます。混雑タイムにぶつからないうちに洗濯は早めに済ませましょう。
 けれど、カプセルホテルにおけるランドリー設備設置率は30%程度。一方フロントでクリーニングを頼めるカプセルも少なくないですが、結構高いのよね……。それから、材質の良くないYシャツやトランクスを割高で販売してるカプセルもあるけど、単価高くしてある自販機と同じで、短絡的にああいうの買っちゃう人の気が知れないよねー。

■チェックアウト

 大抵朝の10時がチェックアウトとなっています。朝9時を過ぎると館内にいかにも朝の音楽って感じのイージーリスニングが流れ始め、なにげに退館を迫ります。あららロッカールームも込んできちゃった。さぁさぁチェックアウト、朝食はドトール?吉野家? 今日も1日頑張りましょう!いってらっしゃ〜い♪(なんか歌うヘッドライトみたい……)