名古屋⇔東京 まるごとリポート!

★ここでは2004年5月4日〜5月6日にかけて、ドリームなごや4号/3号にて名古屋⇔東京を往復した際の記録を丸々リポート。実際にご乗車になられる時に参考にでもどうぞ。

名古屋発 東京行き ドリームなごや4号編

◆土曜日 22時30分 名古屋駅JR東海バスのりば

 金山から東海道線に乗って名古屋駅に降り、桜通改札口から左折してしばらく進んだ突き当たり。途中菓子パンを売る売店や《フライング・マグ・カフェ》……コーヒーはまぁまぁおいしいけどスタバ並に高くて利用価値の乏しいJRが運営するスタンドカフェ……の誘惑をはねのけ、バス乗り場に到着。相変わらず乗り場はなかなか混み合っている。ゴールデンウィーク期間だけあって尚更のようだ。

 23時過ぎにドリームなごや2号が発車した後にお目当ての4号が入線。ここでバス1階後部のトランクが開放されており、ここに車内で邪魔になるような大型の荷物が預けられることになっているのだが、私は以前名古屋へ帰る便の際、千種で降りようとしてトランクopenを申し出たら“名古屋駅につくまであけてやらん”などと車掌から不当な嫌がらせを受けたことがあり、このトランクに関しては勿論、車掌・乗務員の良識に関しても今や全く信用していない。

 乗車の際にチケットを見せると、車掌はスタンプを押し、座席チェック表に印を走らせながら『×番×席1階です』と軽く案内の言葉を残す。入口1階から入ってすぐ左窓側のその席に荷物を置き、ビニール梱包された毛布をばりっと開けてスリッパの履きごこちも確認、あら、足乗せが無い。席によっては座席設備の環境に差が有り、この席は脚乗せはあっても足乗せが無い訳ね。でもリクライニングを後ろにのびのび倒せさえすればいいか。他にも1階席は小荷物をのっける棚がなかったりインター休憩の際にはすぐ後ろのドアの出入りが騒がしかったりする

 とりあえず発車する前にさっさとお手洗いを済まし、早めに寝入ってしまおうかとトイレから帰ってきたら、いやだね、荷物置いたヤツがいる。人の座席のステップに。私の席のシート脇にででんと鎮座する紙袋。こういうことがあるから夜行バスは油断ならない。1F席は網棚がないので取るに足らないような隙間も陣取り合戦の様相を呈することもある。おもいっきり眉ひそめながらその紙袋をつまんで辺りを見回すと、“すみませんワタシのです”とすぐ隣の12番B席の女性客が名乗り出て荷物を引き取った。やれやれ。

◆土曜日 23:40 栄バスターミナル停車

 あれ?なんかいつもとコースが違う。カーテンの隙間から窓の外を覗いて見た。あらあらあら、ここ栄バスターミナルじゃない(オアシス21側)。いつからか知らないけどこの便栄で停車するようになったのね(名古屋発2号、東京発の3号など他のドリームは停まりません)。ほんの2組しか待ち乗客はおらず、バスターミナルは他に人影はおらず随分さみしげにがらんとしている。再び窓のカーテンのシャッと閉め、眠りにつく。間もなく深夜12時を過ぎ、消灯となった。zzzz。

◆日曜日 1:15〜1:25 三ケ日インター休憩

▲無情にも閉店中のJAみっかび特産センター。深夜時間の需要だって決して無いこともないと思うのだが……。
 優しげ且つ低くて静かな車掌の案内アナウンスが流れ、バスは三ケ日インターに停車。10分間の休憩である。ここには飲食店や売店を備えた《JA三ケ日特産センター》があるが、夜中にはしっかり閉まってて何の役にも立ちゃしない(ただし10年くらい前は深夜でも開いてた記憶がある)。

 ここでは車内禁煙を我慢できず外で紫煙を吹かしている人、自販機ジュースで喉を潤す人、トイレ利用目的の人などが外へ降りるのをみかける。しかしこの三ケ日インターで個人的に気にいっているのは、バス専用駐車場のフェンス越しに見る、すぐ近くの山肌、畑の薄闇の景観。殆ど真っ暗で吸い込まれるような暗澹さがたまらない。

 因みにここのトイレは大変古く小汚くみすぼらしいが、狭苦しいバス車内のトイレよりは心置きなく用は足せる。しかし洗顔とかはしにくいねあの小さい洗面台では……。

◆日曜日 2:45〜2:55 東名静岡インター

 休憩ではないのだが、ここ東名静岡インターでは運転手の交代がある。乗客は降車できないが10分程停車。ここの停留所は給油所などの照明の光量が異様にキツく、カーテンのすきまから差し込む光がとてもまぶしいのだが、不思議とそれが気持ちよく、更なる眠気と催眠を誘発してくれる。

◆日曜日 4:00〜4:15 足柄サービスエリア

 広々としたトイレ、夜中でも煌々と照る売店のあかり、香ばしい麺類の香り放つ食堂、深夜もフロントが常時待機をしているホテル、ハンバーガー,たこやき,アイスその他品揃え豊富な大量の自販機。ドリームなごや途中停留スポットの中でもっともホットな誘惑の多い足柄上りサービスエリア。しかしここでの休憩タイムは15分。飲み食いしている暇はないゾ。どうしてもというならテイクアウトもできる焼きたてパン+自販機パックジュースというのが理想だろう。

▲やはり深夜はお腹がすくのか、朝4時でも利用者が結構多い足柄のセルフのレストラン。
 それとここ足柄のトイレは大変に広い。個室だってアサガオだって、手前から向こう側までは勿論、そこの角やあっちの突き当りを曲がっても、まだまだズラズラと多数の便器が並んでいる。洗面台にはハンドソープもあるし洗顔もできる。歯だってみがけそう。ただ、妙に広すぎて夜中はちょっと怖いものがあるね。あんなに灯りは煌々と明るいのに。

◆日曜日 5時50分 東京駅八重洲口北口到着

▲東京駅八重洲北口に到着。夜行バスから降りた乗客たちは皆足早に目的地へ向っていく。
 りんごんごんごん♪りんごんごんごん♪りんごんりんごんリ〜ン♪……と到着を知らせる愛らしいメロディが流れ、ドリームなごや号は無事東京駅八重洲口北口へと到着。予定では午前6時着となっているけど、大抵は5分〜10分ぐらい早く着いてしまうのが通例。う―――っダリィ!体だるいっすよ。ずっと一晩中、早く着かないかな〜〜っとあんなに東京到着が待ち遠しく苛立ってたのに、いざ着くと降りるのが異様におっくうで足取が重いのよね。でも降りなきゃ東京の1日は始まらない。出口が混まないうちに荷物をまとめてきっぷを乗務員に渡し、さぁ踏むぞ東京の地!

 尚、朝食をすぐとりたい場合、コミケ当日など時間を無駄に出来ないような日は八重洲の反対側で朝6時からやってる東京駅のサンディーヌエキスプレスでカツカレーor親子丼を即行でかっくらってビッグサイトゆき臨時バスに飛び乗るのだが、この日は時間などにも余裕のあるonlyイベントに行く日のため、JR電車に乗り換えて、お気に入りスカイラークでのんびりモーニングブッフェで3時間たっぷり朝食タイムを過ごしましたとさ。

東京発 名古屋ゆき ドリームなごや3号編

◆日曜日 23:00 東京駅八重洲口南口到着

▲ドリームなごやユーザーなら誰もが一度はお世話になったことがあるであろう、東京駅JRハイウェイバスのりば近くのサンディーヌ・エクスプレス。
 く……クタビレタ。この疲労感これよこれ。ホテルなんてとってないから、荷物かかえたまま1日中東京の街歩き回って走りまわって、クタクタになって夜の八重洲南口バス乗り場近くの《サンディーヌエクスプレス》の席に倒れこむように座った時の、ここちよいくらいの困憊と背中一面にずっっっしりとのしかかる重苦しい眠気は、毎度たまらないものがあって快感すら感じるにょ。特に夏冬コミケの帰りはもう死にそうでしゅ。こんなに疲れてるときにはスイーツが一番!という訳でよく閉店直前のサンディーヌでケーキセットをほおばるのが大好きだったんだけど、数年前になくなっちゃったのよねケーキメニュー。甘いものといったらソフトクリームと菓子パンぐらいしかなくなっちゃった。

 23:30で閉店のサンディーヌを後にすると、丁度40分発のドリームなごやが乗り場に入ってくる頃。早く乗りたい。足が棒になってるから乗車行列でもしゃがみこみたいくらい。今回も1階席窓側。前述したように色々難点はあるけど、結局1Fがお気に入りのワタシ。心は満たされていても身体は限りなく疲弊してるもんだから、シート倒して目ェつぶったら即行で寝入っちゃった。ぐーすかぴ。

 ところで、東京のJR夜行バスの乗り場もきっぷ売り場も、最近場所移動したのね。50mくらいだけど。

◆月曜日 1:13〜1:30 足柄サービスエリア休憩

▲施設といえば自販機ハウスみたいなのがある程度。上りエリアとはエライ違いぢゃ。
 足柄恒例の15分休憩。しかし名古屋発東京行き上りの便ではあれほどレスト、食堂、自販機が賑やかだったのに対し、今回の下りの便の休憩場所のさびしいこと。中規模のトイレと数えるほどの自販機、数基の公衆電話のみ。三ケ日みたいにまわりにみとれる景色も無いし。ここは無理して降りる必要性は無さそうだ。

◆月曜日 4:14〜4:30 三ケ日インター休憩

 上り便の同インターと同じ停留所。但し、下りでは真夏の夜明け前、白む山あいの景観は上りの時以上に良い。

◆月曜日 5:30〜6:00 星ヶ丘,千種,名古屋駅到着

 りんごんごんごん♪りんごんごんごん♪りんごんりんごんリ〜ン♪……恒例ですなこの到着メロディ。帰りは疲れてるもんだからほとんど眠りっぱなしであっという間に名古屋に到着でさぁ。あたしゃいつも千種で下車。自宅在住地の都合もあるけれど、実は名古屋駅に負けじと朝食の取れる場所が充実しているのは意外と知られていないのでは。吉野屋、松屋、ココイチ、もちっと贅沢するとモーニングブッフェの《メルパルク名古屋/パルケミエール》がある。名古屋駅方面にも勿論たくさんあるけど、全般的に高いよね。ホテルブッフェなんか特に。※最近名駅や栄、星ヶ丘あたりにも24時間営業のネットカフェがいっぱい林立してきたから、そこで朝食とるのもえぇ感じですよ。

 さ、たらふくアサゴハンたいらげておうち帰るか!ギャーコが待ってるぞ。留守番させてゴミンに〜〜〜ぃ。すぐトイレ片してカリカリと缶詰開けるからネ!急がなくっちゃだわー。

(2004/6/15)