名古屋'90年代ゲーセン写真館

サーカスサーカス(栄駅)

▲1992年当時のサーカスサーカス2F。プリミアの「オペレーションサンダー」がピカピカ新台の時節
▲同時撮影のもう1枚。エルヴァイラは残念ながら状態が悪かった
▲上の写真から半年後、フィッシュテールズが入った時。
▲ハリケーンのバックボックス。因みに、左隣に写る柱に、調整不備を指摘した筆者を個人攻撃する誹謗の張り紙が、悪意のある従業員によって張り出された

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Q&Aのコーナーでもネタにしたが、ここは筆者がピンボールの調整を丁寧に礼儀正しく申し出たところ、激昂した店長が筆者個人への誹謗を張り紙した店舗である。

 栄駅の南東側に位置する《サーカスサーカス》は、建物は古いが今も現役の店舗。
 栄駅@出口から近い《コスタ・デル・ソル》なる姉妹店舗やパチスロ店も持つ、株式会社大和運営の歴史あるゲームセンター。残念ながら今はピンボールは跡形もない。

 写真は1992〜'93年頃撮影したもの。「ライツカメラアクション!」「タイムマシン」という、共に'89年製の垂涎級2機種が[新製品]として入荷している写真もあるが、撮影は飽くまで'92年。

 従業員の悪態の目立ったこの店では、実はまだまだネタがある。

 当時のゲームセンターでは有線放送の店内BGMを無駄な大音量で流すのが流行っており、この店も然り。
 1993年のある日、いつも以上の爆音での有線音楽に加え、当時ピンボールがスピーカーの真下に設置されていたのものだから、立ってプレイするピンボーラーの耳を殊更に直撃。
 プレイどころかその場に居られない程の騒音にたまらず、近くでホウキとちりとりを手に作業していたアルバイト従業員に
 「すみません、ここでプレイするのにこのスピーカーの有線の大音量、耐えられないので下げられませんか」
 と礼儀正しく声をかけたところ、
 “……そんなことボクに言われても知りません………店長に言って下さい……”
 と、ふくれっつらのまま木で鼻を括るような返答。人と目も合わさず、ぷいと作業に戻って行った。
 中肉中背で直毛を伸ばしたザンバラ髪と不潔そうな無精ひげ、抑揚なく陰鬱な小声でボソボソッとしか言わないこの店員の口調と姿の気色悪さは今も克明に覚えている。
 蝶ネクタイ制服での接客業とは思えない容姿の就業だが、時代的にゲーセンの店員などこんなもの。

 以前からピンボールのある2Fには通常こいつしかおらず、ボールスタックが起こったんで取ってもらえますか・調子が悪いんで診てもらえますか……と声をかけても、返事もしなけりゃニコリともしない。
 毎度ムスッと無言の仏頂面で投げやりに対応するこの店員には内心かなり眉をひそめていたが、さすがコレには怒髪天を突いた。

 別の時。正にここでアップしている写真を撮っていた日のこと。
 同店舗で閑散時間を狙って責任者さん(後年の張り紙事件とは別人の、非常に気さくで常識的な方)に撮影許可をもらい、新入荷のマシンをカメラに収めていたところ、いつも惰性的で無気力・無関心のはずの例のザンバラ髪店員が駆け寄り、撮影中の筆者と筐体の間に割り入って腕を広げ、
 “それダメですっ!”
 と、カメラを遮り、憲兵づいた態度で人様を威嚇。

 またこいつか、と思いつつ、私は笑顔で
 「先ほど店長の○○さんに撮影の許可を頂きましたが?」
 と答えると、そいつは
 “はァ?…………ケッ”
 と、にべもなくぶっすり。失礼しましたの一言も無く、無言でまた持ち場に帰って行った。

 なんやお前!この前は“店のことボクシリマセン”とか言って職務放棄したクセに、急にこん時だけ突如店員の権限振るって高圧してきやがって。
 しかし、このことを本社に通報するまでもなく、その薄気味悪いザンバラ男は辞めたのかクビにでもなったか、その後すぐ店からいなくなった。


 あともひとつオマケ。上述のエピソードから6年後に起こった、例の店内中傷張り紙被害の際に送られてきた謝罪文の手紙が出てきたので、こちらの画像もどうぞ。



▲'89年の台に“新製品”とのポップが張られているが、撮影は'92年。……それにしてもいい2台だ。どちらも傑作なのだよ。両替機も懐かしい
▲コレは何?ネガスキャンで取り込んだらこんな写真まで。ホラ、古いアナログカメラって、新しくフィルム入れたら手動で巻き巻きしてシャッター試し押しを2,3回やるじゃない。ソレのやつね
▲▼同じくフィルム装填時に膝の上で試し押ししたことで撮れていた写真。テーブル筐体でビデオゲームを嗜む学生やリーマンたちの姿が写っている。画質は悪いが'92年当時のゲーセンの活気が伝わってくる

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(2013年1月8日)