名古屋'90年代ゲーセン写真館

コムテックタワー(名古屋駅)

▲当時のあたしら。顔公開はご容赦を。
▲「ポパイ」「ジャッジドレッド」なる最凶ラインナップの前で記念撮影……

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●以前名駅東に《モンテカルロ》なる、お婆さん3人組が店番するいなた〜〜い昭和風情のゲーセンがあって、そこに「ファイヤー!」「ハリケーン」「ブラックナイト2000」があったので、大学受験期にあししげく通った記憶がある。
 ハリケーンでボールスタックが起こった時に、仕方なくその店のカウンターのお婆さん呼んだら、
 “あ〜ら仕方ないわね、あんたそっち側持ってぇ”
 と、バーサン3人でうりゃあっ!と台を持ち上げ、むりやりスタックボールをフィールドに戻す荒行も見られた。

   そんな濃い味わいのお店が'92年頃に取り壊され、7階建てアミューズメントビル《コムテックタワー》が同じ運営元によって建てられ、今に至る。

 オープン当初は5F6Fに4台ずつ、計8台という多台数設置、しかもタイトー販売のウィリアムス/バリー機種ばかりということで随喜の落涙を流したいところだったが、残念なことにWMSが突然迷走し始めた時期にあたり、「ポパイ」「ジャッジドレッド」「スタートレック」等クソゲー中心のラインナップだったのがやるせなかった。
 その後、6Fでのピンボーラーたちの激しいプレイがビリヤード客や店員の鼻についたのか、6Fの4台は3Fメダルゲームフロアへと移された。

 この店の調整の腕前についてだが、オープン当初はかなり苦戦していたものの、その後務め始めたピンボールに理解のあるメカニックに恵まれ、以降全台とも10年程良好の状態に保たれていた。
 特に音量十分、フリッパーパワーがっつり、TILT判定甘めの「ホワイトウォーター」「ドラキュラ」はやり応えがあった。

 同店は今も現存し、2000年代の名駅前再開発を経ても尚オープン当初の雰囲気を残したままだが、残念ながらピンボールは跡形もない。

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(2012年2月18日)