名古屋'90年代ゲーセン写真館

ドラッピー今池店(今池地下)


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1993年にオープンした《ドラッピー今池店》は、名古屋市営地下鉄[今池]駅F番出口から入った地下鉄駅構内にロケーションを構えていた画期的なゲームセンター。

 格闘対戦台や脱衣麻雀の品揃えを中心に大型筐体もメダルゲームも押さえ、ラインナップは充実。
 所狭しと設えられた中2階へのらせん階段を上がると、そこには猫の額の様なスペースながらビデオゲーム筐体がぎっしり。
 わくわくするような秘密基地ぽい造りが印象的。

 一方で地下鉄地下通路への出入り口が広々と開け放たれており、規模や立地の割には広々とした解放感を感じる店舗であった。


 当時運営元のアムス社は業績が良く、旗艦店名駅シャンピア店を主軸に栄店、豊田店、大曽根店……と次々にドラッピーチェーンを拡大。

 ピンボールも大抵設置しており、今池店ではデコ製「スターウォーズ」、ウィリアムス製「ホワイトウォーター」、プリミア製「キューボールウィザード」のぴかぴか新機種3台が妍を競っていた。
 メンテナンスもまずまず。


 撮影は'97年春頃

 2台編成となっているがホワイトウォーターのコンディションは良く、若干フリッパーの弱さを感じるゲッタウェイもどうにかプレイに耐えられる範疇であった。

 筆者も大学時代の後半期によく通っており、打ち疲れると今は無きユニー内のマックやベーカリーカフェで一息ついていたことを思い出す。


 しかし'90年代末頃になると同社は各店舗の閉鎖と売却を開始。

 ピンボールが下げられた頃合いの栄店と今池店は店舗自体続いていたものの、ドラッピーブランドを残したまま既に暖簾分けされ、アムスの運営ではなくなっていたそうだ。

 《ドラッピー今池店》は2000年代半ばに閉店している。



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(2018年9月17日)