名古屋'90年代ゲーセン写真館

新世界(本山)

▲最上階カラオケフロアに置かれていたデコ台「ザ・フーズ・トミー」。ピエロ時代に入荷していたのと同じもの。

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本山の《ピエロ》と言えば、名古屋における'80年代の学生向け50円ゲームセンターの名店であったが、それが運営元によって取り壊されてオープンしたアミューズメントビルが《新世界》

 写真は、持て余す最上階カラオケフロアのフロントスペースに置かれていた「ザ・フーズ・トミー」。飾りかと思ったら、調整はそれなり。その後「フリントストーン」との差し替えもあったりしたが、今やピンボールの姿はない。

 1F,2Fがパチスロ階で、3F,4Fがゲーセンフロア。せかっく新規オープンさせたものの、'90年代末頃のゲーセン低迷期に苦闘を強いられたようで、その後シアトル系を真似たカフェになったり、ビリヤードを置いたり、ガチャガチャスペースになったり……と、迷走を繰り返した。
 最後に行った時には、プライズ機と写真シール筐体をどうにか置いて、何とか弄んできたスペースを埋めていた光景を目にしている。

 あれ程充実した空間でプレイヤー人気により賑わっていたピエロ時代の面影は喪失。今やマニアの熱気を失い、ゲーマーは離れ、同店の名前を検索しても店への熱いコメントは出てこない。

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(2012年10月17日)