Stern Pinball/2023ジョーズ(Pro版) | ||
原題 | Jaws(Pro) | |
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製作年度 | 2024年 | |
ブランド名 | スターン・ピンボール | |
メーカー | スターン・ピンボール・インコーポレイテッド | |
スタッフ | プレイフィールドデザインチーフ:キース・エルウィン/メカニカルエンジニア:ハリソン・ドレイク/ソフトウェアチーフ:リック・ニーゲル/音楽チーフ:ジェリー・トンプソン/美術チーフ:ザック・スターク/ソフトウエアエンジニア:エリザベス・ギースキ/美術:マイケル・バーナード/ヴォイススピーチ:リチャード・ドレイファス | |
標準リプレイ点数 | ― | |
備考 | ― |
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【取り急ぎ1st.インプレッション】 ●若手ピンボールデザイナーの急先鋒キース・エルウィンが手掛ける商業機種も、はや6作目。因みに「ジョーズ」は当初ブライアン・エディーのピンボール業界復帰記念作と噂されていた。 ●プレイの感触は快適。ランプレーン登坂をスクープ型にし、なるべくフィールドの奥に設えて広々と打てるようにデザインしてある。スムース且つ意表を突いたボールフローもお見事。相変わらずフィーチャーが蓋が持ち上がってはみ出る程の盛り沢山だが、なるべく察せられるよう“コレ貰えるよ!コレが始まるよ!次はココとココとココ、順番に通して!”と素早く示唆する手早い説明も心得ている。全編のスペクタクル感も映画さながらでワクワクする。 ●サメのひれが盤面下から飛び出して狙い打ちするメカアクションが目立つが、ミニサイドフリッパーは打ち応えがあるし、珍しく飾り気のない左端まっすぐ一本気なロールオーバーも、実は色んな役割が担わされていて、通せば通すほど感興深い。 ●しかし球が落ちにく過ぎる!センターは狭くてなかなか落とせないし、アウトレーンももっとこぼれやすくするべきだ。ピンボールは着席して嗜むロールプレイングゲームではないので、膨大な役を1時間以上かけて崩すより、球の落ち易さと格闘しながら30分ほどでファイナルにゆける程度の外延にすべきだろう。ツェッペリンやジェームズボンドやスターンジュラシックの様な、1時間かけてヘトヘトになりながらファイナル辿り着くゲームの面白さも十二分に理解できるが、それではアーケード設置が厳し過ぎる。 ●もう修正されたとは思うが、ジョーズのプレイ中4兆千億点入るバグが発覚し、スターンインサイダー集計に混乱をもたらしたそうだ。実はジャージージャック社の「ガンズアンドローゼズ」にも似たようなバグがみつかっている。 ●残念ながら故ロイ・シャイダーがプレイフィールドにいない。肖像権購入の難航が窺えるが、LCDの映画シーン各ハイライトには登場するし、いかにも男くさい海の男クイント役の故ロバート・ショウはちゃんと描かれている。何より今もご健在のリチャード・ドレイファスは肖像許諾のみならず、ヴォイススピーチレコーディングにも参加してくれた!これは映画ファンにとってもスターンの大金星だ。尚このピンボールにはジョーズシリーズ4作分がフィーチュアされているそうだ。 ●お馴染み大阪心斎橋BigStep内《SILVERBALL PLANET》にPro版が入荷している。そのBigStepの男子トイレである日漏れ聞こえた親子の会話なのだが、“あ〜ぁ、あのサメの口にボール入れたかった〜!!”という小学低学年の男の子の声が。……済まぬ、少年よ。デコジュラシックと違い、残念ながらその様な機能は「ジョーズ」ピンボールには無い。やはりサメのフィギュアを搭載するなら、球を喰べるメカニクスが欲しかった。 (2024/5/8) |
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