Gottlieb Pinball/1978アイ・オブ・ザ・タイガー | ||
原題 | Eye Of The Tiger | |
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製作年度 | 1978年 | |
ブランド名 | ゴットリーブ | |
メーカー | D.ゴットリーブ&カンパニー | |
スタッフ | デザイン:エド・クリンスキ/美術:ゴードン・モリソン | |
標準リプレイ点数 | 不明 | |
備考 | 製造台数:730台/EM版「シンバッド」、SS版「シンバッド」と同機種/各写真は吾妻社の店舗ネバーランドの許可を得て撮影 |
▲プレイフィールド上部。この辺は普通 | ▲バックグラス。映画の方は「スターウォーズ」の公開とぶつかった上に出来が悪く、興収はあまり芳しくなかった |
▲これがアップした状態でできる隙間。ボールドレインの心配が余計増えるだけで、ツインフリッパーなんてちっとも有り難くない | ▲トップレーン。豪華だけどとりあえずヴァリュー点けなくちゃ |
▲色分けドロップターゲットバンクの間に白色ワイドスピナー。当時のゴットリーブのゲーム性の特色が出てる | ▲プレイフィールド下部。オタク絵にしろとまでは言わないが、シンドバッドはせめてディズニーライクな美青年にして欲しいのだが。暑苦しくてかなわん |
●当時「クレオパトラ」でスペクタクル&エキゾチック路線攻めまくり、尚且つ同じプレイフィールド台で3バージョン作って売り捌いていたあこぎなゴットリーブが、それに続けとばかりに同じ手法で発表した大がかりなモデル。今回は映画版権モノで、映画の邦題は「シンドバッド虎の目大冒険」。 しかも当時同社の実権は親会社のコロンビア映画が握っており、同年の「未知との遭遇」も同じ事情から来る映画版権台。 かつてのピンボール業界では、巷の世相やカルチャーの流行を追うことはあっても、そのものズバリ商品にするのは憚られていました。 しかしこれらのセレブリティー路線の評判が良かったことから、「チャーリーズエンジェル」「超人ハルク」「スパイダーマン」等々、ゴットリーブはこの後親会社に関係なくTVシリーズものやマーベルコミック台も手広く手掛けてゆくことになります。 さらに時代的に面白いのは、他社も同社も当時ヒットが見込まれる企画の場合、エレメカドラム台,ソリステドラム台,ソリステデジタル台…と3バージョンわざわざユニット製造して売りさばいていたプラント事情。 今回のモデル「アイオブザタイガー」でも同機種のソリステドラム版「シンバッド」と、デジタルスコア版「シンバッド」なる兄弟モデルが存在。かなりややこしいことになっています。 因みにデジタルスコア版「シンバッド」でゴットリーブは、“ソリッドステート基盤半年間無償交換保証”なるものを謳っています。 エレメカドラムからソリステデジタルへの移行期で、新しい機種仕様を発売するにあたってオペレーターの信用を確固する必要があったのでしょう。 さてフィーチャーの特色ですが、もっとも際立つのが左右2連結のツインフリッパー。デザイナーのエド・クリンスキ'72年作「キングロック」から来ている一脈。 一見頼もしく見えますがコントロールがよっぽど難しくなる上にボールコースをリードしてくれるリターンレーンもなく、さらに写真のようにアップしたフリッパーの隙間によりボールドレインの危険性が余計に加わるという、非常にやっかいな変形プレイフィールド。 幼少期にプレイしたバリーの「クウォーターバック('76)」で同じようなツインフリッパーの隙間ドレインに苦しんだトラウマが甦り、《ネバーランド》でアイオブタイガーをプレイした際は『こいつとはウマが合わないな』などと舌打ちしながら別の台に移りました。 |
▲中部左端ブルズアイターゲット | ▲プレイフィールド全景 | ▲中部右端ロールオーバー |
▲当時他社でもよくみかけた、トップレーンに通ずる星型ロールオーバーレーンを、なぜかデッドマンズカーヴと呼ぶ俗称があったそうな | ▲これフリッパーのせいで相当落ちやすいんだからアウトレーンなんか必要ないんじゃないかしら | ▲んでその対置側。でもラバーポストのお蔭でアウトレーン自体はそんなに落ちやすくはない |