GOTTLIEB/1971プレイボール | ||
原題 | PLAYBALL | |
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製作年度 | 1971 | |
ブランド名 | ゴットリーブ | |
メーカー | D.ゴットリーブ&カンパニー/ゴットリーブ | |
スタッフ | デザイン:エド・クリンスキ/美術:ゴードン・モリソン | |
標準リプレイ点数 | 不明 | |
備考 | 同社「ホームラン('71)」「エキストライニング('71)」と同盤 |
▲バックグラス。コラージュデザインのような映画ポスター風。 | ▲プレイフィールド上部。きっちり!すっきり!この時期のモノとしても大変整理されたデザイン。 |
▲上部バンパー3基アップ。6枚のターゲットも含め、ホント、古代遺跡みたいに正確に位置づけでもしたかのよーな。 | ▲中部端にあるヴァリターゲット、スポットターゲット、ロールオーヴァーレーン。狙い打ちむつかしいよ。 |
●当時“バットゲーム”という、ピンボールの親戚みたいな野球エレメカがウィリアムスからシリーズ発表され、永く好評を博していました(日本ではこまやのコピー台の方が有名)。が、なぜか野球をテーマとしたピンボールをウィリアムスはさっぱり出していません。一方ゴットリーブは野球がテーマのピンボールを'90年代に到るまで数多く発表し続けていました。 さて、本機「プレイボール」。'70年代初頭のマシンとは言え、なかなか独創の光る台です。先ずプランジャーもプランジャーレーンも有りません。ではどうやって球を打出すのかと言うと、スタート時に右フリッパーボタンを押すことにより、アウトホールからボールがプレイフィールドに放たれるのです。“センターボールシューター”だって。 よってプランジャーレーンが省かれることにより、通常の台よりプレイフィールドが僅かながら広くデザインされています。 また、通常のスコアとは別に、ホームインした時の点数が2桁のドラムで、野球のルールそのままの数え方でスコアカウントされるのです。勿論こっちの分のリプレイもあり。 出塁だってロールオーバーボタンでライト表示。ヴァリターゲットを一番奥まで倒せばホームラン判定!満塁の時には是非狙いたいところですが、フリッパーが強めに調整されてないとなかなか難しいという状態。 着目すべき点をもうひとつ挙げると、センターボールシューターの採用により実現した、完璧なシンメトリープレイフィールドデザイン。古びて小汚いはずなのに、覗き込んだとたんピカッと輝くような美しい左右対称をを魅せてくれているのです。 こういったピンボールのシンメトリー哲学は'70年代前半までは当たり前でしたが、ウィリアムスの「ブラックナイト」が登場した'80年代初頭には“左と右に同じものを2つ作るのは無駄”という業界全体の指針が浸透。他社でシンメトリーデザインは殆ど消えうせてしまいますが、ゴットリーブだけは「アマゾン・ハント('83)」「カー・ホップ('91)」「キューボール・ウィザード('92)」「ワールド・チャレンジ・サッカー('94)」等、時折シンメトリープレイフィールドに挑んでいました。 |
▲ご覧下され。アウトホールがそのまんまオートシューターに。“センターボールシューター・フルウィドゥス・プレイフィールドアクション”! | ▲バックグラス右下角。塗料が剥げているけど、GAME OVERのライト表示。小窓のクレジット表示。時代を感じるなーや。 |