各名門ブランド ピンボール・リスト

Gottlieb Pinball/1982

ロッキー

原題Rocky
製作年度1982年
ブランド名ゴットリーブ
メーカーD.ゴットリーブ&カンパニー
スタッフデザイン:ジョントルデオー/美術:デヴィッド・ムーア
標準リプレイ点数ファーストリプレイ40万点/セカンドリプレイ90万点
備考製造台数:1,504台
※ようつべに動画あるよ!⇒GO!
▲フィールド上部。スピナーレーンからのボールフローでアッパーフリッパーが打てる。スタローンの顔が恥ずかしい ▲バックグラス。肖像権もバッチリクリア、「ロッキーV」を元にシルヴェスタスタローンの雄姿が堂々と描かれている
▲フィールド下部。左右ロングフリッパーをペア分割。因みに同社「ストライカー('83)」もコレと同じ路線のプレイフィールドだったそうだ ▲5バンクのドロップターゲット。闇雲に倒しまくっても意味は無く、数字の順番に倒さなければラウンドクリアにならない(めんどくさっ)
▲インストカード近辺。そういえばゴトリはこの時期、この位置の他にもフィールド中央盤面とか、ゲーム性に関連するディスプレイをイレギュラーに設えることに凝っていた ▲中部右端3バンクドロップ。この数字、何ラウンド目がどこのドロップだったっけ…といちいち探すのがおっくう
▲ラウンド数の勝ち抜きでスペシャルリットがあるトップホール。キックアウト時にロッキーのテーマが奏でらるのには当時子供心に失笑してしまった ▲これがロッキーの特殊アウトレーンとキックアウトポケット。キックアウトされたボールには(例えばスペースミッションやバンザイランのような)意味のあるボールフローがない
▲キャビネット/コインドアはこんなん ▲実はスキルショットがあり、プランジャー加減でドロップバンク側面のロールオーバーを通すことができる。これが一番面白かった

― COMMENTS ―
●発売から30年。子供心に“なんじゃこりゃ”と思いつつ、1日だけプレイした記憶が残っていたゴットリーブの「ロッキー」が、ピンボール博物館で完璧なレストア状態でピカピカに降臨していて、非常に驚きました。
 電光鮮やかなスコアディスプレイは新品、印刷の削れたドロップターゲットのナンバーはレタリングシートで修復、プレイフィールドはワックスがけされてつやつや。なんてプリティでビューティフル!

 かといってこのマシンが歴史的大傑作という訳ではなく、どちらかというとキワモノ扱いという位置づけであることは否定できません。
 ワイドキャビネット仕様のプレイフィールドに、左右ロングフリッパーがペアで分割。その間にはキックアウトポケットを挟むようにアウトレーンが2本。
 フリッパーの位置が現行ポジションに定まっていなかった'50年代でこういう配置は珍しくないけれど、'80年代ではかなり異端なデザイン。
 試行錯誤というより奇を衒っただけの特殊変形プレイフィールドを本当に商品化してしまう蛮勇ぶりは、業界とプレイヤーの間で失笑を買ったことでしょう。

 デザイナーは当時ゲームプランからゴットリーブに移籍したばかりで、“ドクターフラッシュ”なる異名を持つ、ジョン・トルデオ先生。なぜそう呼ばれるかと言うと、フィールドデザインを仕上げるのが異様に早いからなんだって。
 そうか、景気のいい時期にゴットリーブやWMSからヘンなフィールドの台が粗製乱造される現象は、こいつの仕業だったのか!?

▲スピナーレーン。分割右側右フリッパーで打たないと通せない、面倒くさい配置。 ▲中央で障壁になってるスリングが邪魔。フリッパー右の右でスレスレとか、そういう際どい狙い方の楽しみがない ▲ロールオーバー3連。ボールコース的にもつまらない
▲分割左側のフリッパーフィールド。センターが狭いのはいいのだけど ▲右奥トップホールに繋がる左レーン。ロッキーのテーマが聴きたい時はここを狙おう ▲フリッパーフィールド分割右側。2人の選手を表現しているつもりなのかしら

(2012年9月24日)