GOTTLIEB/1990ヴェガス | ||
原題 | VEGAS | |
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製作年度 | 1990年 | |
ブランド名 | ゴットリーブ | |
メーカー | プリミア・テクノロジー/ゴットリーブ | |
スタッフ | デザイン:ジョン・ノリス/美術:デヴィッド・ムーア、コンスタンチーノ・ミッチェル | |
標準リプレイ点数 | 不明(350万ぐらいだった記憶) | |
備考 | 製造台数1,500台 |
▲フラッシュでおばはんの顔が真っ白。それは置いといて、バックボックスの☆-☆-☆のライトとラッキー7のライト掲示に注目。 | ▲左ホールに入るとディスプレイで常にスロットマシンが回る(あまり面白くない)。トランプカードのライトは全部点けるとスペシャル。 |
▲フィールド下部にはVEGASライトとジョーカー顔ライト。こんなライト・レター進捗フィーチャーばっかり徹底してて、まぁこれはこれで面白いんだけど | ▲これがデジタル版リヴォルヴィングターゲット。役はすぐにシャッフルされるので、欲しいカードが出たら即ヒット |
●ランプレーンやバイレベルを一切用いない“ストリートレベルシリーズ”の中で、唯一日本国内でまとまった台数が出回ったプリミア製ピンボールです。 シングルフィールドのハンデを足さなくとも、当時のゴットリーブ台の中では水準の完成度を誇る佳作として、まぁそこそこ楽しめます。 平面フィールド内での白眉はデジタル版リヴォルヴィングターゲット。 リヴォTといえばエレメカドラム時代のアナログ回転盤ターゲットで、例えばトランプの札2〜Aまでのターゲットの一部が盤面から顔を出しており、要所要所でガチャガチャ回転させつつ全札ヒットでスペシャル、というのが定石。そのデジタル表示版が今作で登板。 3バンクターゲットに備え付けられたリボTディスプレイに、トランプ役3枚が時折シャッフルされながらランダム表示。 それにヒットしてフィールド中央に灯るトランプカード[2]〜[A]を1枚1枚点灯させてゆく。役は時々ジョーカーも出現。 役をストレートのように5連数字で完成させるとEX.、全点灯でSP.獲得。 他、ヒントになるのはフィールド及びバックグラスのレターやライトの完成。 【V,E,G,A,Sレター完成】⇒キャッシャーターゲットで数百万のビッグポイント。VEGASスペルは黄色いスポットTで進捗。 【ジョーカーの顔ライト3枚完成】⇒左ホールでセレクトフィーチャー。ジョーカー点灯はトップレーンで進捗する他、前述のデジタルリヴォTで出現することも有り。 【バックグラスのラッキーセブン[7]×7つ全ライト完成】⇒リヴォTの[Q]でスペシャル取り放題(!)。[7]ライトの進捗はリヴォTトライトの[7]へのヒットで左ホールに点滅。 【バックグラス☆ライト3枚完成】⇒左ホールでビッグゲームにチャレンジ。内容はダブルユアスコアやエキストラ×2など。 他、左レーンへの連続シュートでミリオン、ミステリーでフィールド倍率2Xの2ボールマルチが始まることがある他、左ホールシュートで常にディスプレイで回るスロットマシンで[7-7-7]を出すと、スーパージャックポット獲得&5クレジット授与というトンデモボーナスも有り。 結構面白いのは☆の役を揃えて挑戦するビッグゲームチャレンジ。 「じゃじゃじゃ〜〜ん♪じゃじゃじゃ〜〜〜ん♪♪」と音楽が盛り上がり、タイマーカウント以内にしとめればミリオンだゾ、ダブルエキストラだゾ、ダブルスコアだゾ!とか言い出して、無作為に数枚のスポットターゲット箇所がライトフラッシュ!急いで時間に追われながら全箇所当てて回る、このちょっとした大仕事はなかなかスリリング。 ただゲーム後半になると、難しいリヴォT狙いは避けるべきと気づき、☆やジョーカーを集めてまた左ホールを狙う同じ作業の繰り返しになってしまいます。 さらにビッグゲームチャレンジやミステリーで得られるものも一見ランダムのようで、実は結構限定した決定になっているのが分かってきて、せっかく面白さが見えて来た頃に底も見えてしまう惜しいゲームです。 マルチボールがミステリーランダムでしか取れないのも痛い。マルチでリヴォT当てまくってEXとSP狙いたいのに。 それとやはり気になるのが、シングルレベルフィールドに拘った為に起こるボールフローの乏しさ。 「タイトルファイト」程酷くないにしろ、本機種でもやはりミリオンショット連続ループを平面で無理に作ったために、トップレーンへの確実なボールフローを失うという弊害が起きています。 ランプレーンが無いなら無いで、スロットマシンは本物ドラムユニットをバックボックスに設えるとか、モンテカルロの使いまわしでいいからルーレットを盤面下にこしらえるとか、ヴェガスダンサーの人形が踊るとか、シングルフィールドの縛りにおいても色々アイデアはあるはずなのに、そういった工夫や演出が見られません。 むしろ平面フィールドが当然だったエレメカドラム時代の頃の方が、そういうヴェクトルの追求が激しかったくらいなのに。 要するにこのストリートレベルシリーズ、変革激しいピンボールのスタイルに対し、名門ゴットリーブの名の下に一家言物申したい……なんて凛々しいものではなく、ただ単に予算が無くて開き直っただけ、というのがプリミアの内情だったのではないでしょうか。 |
▲左レーンはぐるっとリターンするループになっており、連続シュートを繰り返してミリオンが点く。しかもこれには倍率もかかる! | ▲フィールド全景。何のつもりかピンク一色。プレイフィールドのアートワークにもうちょっと魅力があればいいのに | ▲因みに写真は1993年頃のもの。栄の有名店タイトーインエルニーニョ改装前の旧店舗「ゲームプラザ ビッグ」で撮影 |
▲バックグラス撮影においてフラッシュたいたら反射真っ白でよく見えなかったので、感度1600のフィルムにてノーフラッシュで撮影したら、こんな感じに。 | ▲盤面カジノウィールライトのアップ。関連フィーチャー次第でもっと面白くなったはずなんだけど |
▲おばはんの眼光鋭い両フリッパー近辺の超アップ | ▲フィールド上部。左レーンはトップレーンコースではなく右レーンにホースシューオービットしている。シュート時のループは爽快だがトップレーンを狙う術が乏しい |
▲セレクトFやミステリーがかかるキックアウトホール。後半ココをひたすら狙う繰り返しになってウンザリしてくるんだが | ▲トップレーン。左のジョーカー点灯と右のアローライトこつこつ進捗EX.は魅力的だが、プランジ以外で確実なボールフローが無い | ▲右レーンにはエキストラのライトが!点滅の際はプランジャーシュート通過時でも有効 |
▲今回のヴェガス再アップ写真は'90年代終わり頃の新小岩オモロンで撮影。今はもう同店にピンボールはないですよ | ▲左リターン・アウト近辺のショット。 | ▲そして最後は右アウト&リターン。スタック対策でセンサーが星型ロールオーバーになってるのね |