Jersey Jack Pinball/2022トイ・ストーリー4(リミテッド版) | ||
原題 | Toy Story 4(Limited Edition) | |
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製作年度 | 2022年 | |
ブランド名 | ジャージー・ジャック・ピンボール | |
メーカー | ジャージー・ジャック・ピンボール・インク | |
スタッフ | 原盤デザイン:パット・ローラー/プレイフィールドデザイン:パット・ローラー/ゲームデザイン:パット・ローラー、ジョー・カーツ、テッド・エステス、JTハーキー、キーファー、ジャン-ポール・デ・ウィン、ビル・グルップ、ダンカン・ブラウン、マーク・モーリトー | |
標準リプレイ点数 | ― | |
備考 | ― |
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【概要まとめ取り急ぎ】詳細は後日更新 ●大阪心斎橋BigStep内《SilverBallPlanet》に設置、稼働中。 ●快作である。パット・ローラーの前作「夢のチョコレート工場」がもどかしいゲームだったのに対し、どこに当てても気持ちいい、どこに通しても何かが起きて次の展開が待つ、この編成は素晴らしい。 ●狙うべきマルチボール[ロードトリップマルチボール]の鍵は左端手前ロックポケットだが、初心者には難しそう。その代わり闇雲に打ち返しても得られる可能性がある2ボールマルチ[バズマルチボール]がある。奥のバンパー地帯の脇にあるキックアウトホールに入って偶然始まったらラッキーだ。 ●最も楽しいのが[カーニバルマルチボール]。マルチ到達の前段階で各カーニバルゲームに必死に挑んで課役をクリア。“スリンキー君が獲れた!やっとジェシーが獲れた!”などなど、今まで苦労してコレクトしたキャラクターがマルチの最中は全部参戦して味方に付いてくれる。ボールセーヴやら、アドアボールやら、ジャックポット増加やら、フレンジーやら!最高の気分だ。 ●キャラのコレクトとは別に[シーン完成]というのが存在していてややこしいが、これが最終ゲームへの道のりとなっており、映画のシーン全てをやり遂げるとファイナルの[カルーセルで逢いましょう]の一大イベントが待っている。7つあるシーンのうち、特に“フォーキー君救出”と“カブーンジャンプ”、“ボーピープループ”が難しい。 ●とても難航したが、どうにかファイナルウィザードのカルーセルに到達。内容は、4つのステージをシングルボールで勝ち抜くという難儀な試練。但しライフ制なので何度か落としても容赦してくれるし、全ステージクリア後にはマルチボールも待っている。但し各ステージの内容は点滅をやっつける標準的なミニゲームと大差なく、物足りなかった。 ●ジャージージャック製ピンボールでの懸案事項である、低電圧日本国内稼働によるフリッパー脆弱化問題だが、本作ではどうにか許容範囲。やはり打力の弱さは感じられるが各メジャーショットは一通り通せる。但しカブーンジャンプの成功の難易度が、不可能ではないが、理不尽なものに。 【ジャージージャックピンボール社とは?】 ■2011年に設立されたばかりの新進気鋭だが、米国大型ゲーム機の大手エロート社を親会社に持つ、ピンボール業界売り上げ第2位の急先鋒。 “ディスプレイサイズや映像的な情報を肥大させるべきではない”という業界1位スターン社の指針とは異なり、バックボックスいっぱいのフルサイズ液晶画面を用いたり、華やかなLEDをフィールドデザインに盛んに用いたり。その極まったハイエンド機種を製造することで固定ファンを獲得。 「オズの魔法使」「ホビット」「ダイヤルド・イン!」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「夢のチョコレート工場」「ガンズ・アンド・ローゼズ」と新作を発表する度に評価もセールスもうなぎのぼり。最大手スターン社を猛追真っ最中のピンボールメーカーだ。 所属デザイナーはパット・ローラー、エリック・メウニエルの他、古豪スティーヴ・リッチーもごく最近同社に移籍した。 【レジェンドデザイナー パット・ローラーとは】 ■1951年生まれ。ウィリアムスのピンボール「バンザイラン」でデビュー以来、業界にその名が轟く名匠。EM及びIC以降のフリッパー機種の世界最高製造記録20,270台を打ち出した「アダムスファミリー」の生みの親だ。 小物役・大物役同士が端々でつながり合い、その精緻なボールフローで次々展開してゆく絶妙なゲーム編成は世界規模でプレイヤーを圧倒した。 他にも「トワイライトゾーン」「ファンハウス」「ワールウィンド」「ロードショー」「ダイヤルドイン!」等々名作群の数々はマニア評価が極めて高い。 ただ、ちまたではトイスト4を最後に引退説が流れている。当人から直言はないものの、しばらく休養に入るとのこと。 【今回、なぜトイストーリー1〜3ではなく、4なのか】 ■愛される3部作ではなく、後になって付け足されて賛否が分かれた4作目を、なぜよりによってピンボール化に選んだのか?という疑問の声が上がっている。これは版権事情や成り行きの面に理由がある。 2014年というかなり早い段階でジャージージャック社はトイストーリー三部作ピンボール化への許諾購入に動いており、デザイン担当のパットローラーも三作分の作劇前提で開発を進めていた。 しかし、商品化・製造できる契約期間の順番は「夢のチョコレート工場」が先、トイストーリーが後の配分に。 それでトイストーリーのホワイトウッドやルールセット案を急遽チョコレート工場へ無理にあてがった。そういった来歴もあって、「夢のチョコレート工場」の評価は残念ながらいまひとつ。 一方、ごたごたしているうちに、本家の方では4作目が公開。今後ソフトや配信で売り捌きたいディズニー側は“商品化するなら是非最新作を”と、4作目のライセンシングを推輓。 パットは既に一度練ったアイディアをチョコレート工場で使ってしまったし、トイスト4作目は使い甲斐のあるキャラクターがとても豊か。しかも物語の舞台は遊園地。文句なしにピンボールと相性が良い。ここは[4]のピンボール化が吉、と判断したのだ。 こうしてトイストーリー4のピンボールが完成。結果、ゲームのマニア評も売り上げもすこぶるいい。大本営発表なので盛ってるかもしれないが、初日だけで3000万$もの売り上げに該当する記録的なオーダーが入ったとのこと。 結果的にトイストーリー4ピンボールは成功作となった。是非ロケーションに赴いてプレイして頂きたい。 |
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