SEGAjp/197?ノスタルジア | ||
原題 | NOSTALGIA | |
---|---|---|
製作年度 | 197? | |
ブランド名 | セガ(日本製) | |
メーカー | セガ(日本製) | |
スタッフ | 不明 | |
標準リプレイ点数 | ― | |
備考 | ― |
▲日本セガのピンボールはソフトリィな感触のバンパーに特徴有り。他社のようにガツガツくわえ込む感じがしないのが独特。 | ▲帽子にロンゲに面長フェイス。………こ、これは、ノッポさん? |
▲ぐあーコレはナツカシイ。フロントのコインドア部分、投入口やスタートボタン。そうそう、50円玉口と100円玉口両方あったのよね。他にも10円玉口含めて3箇所のヤツとかもあったっけにゃ。 | ▲フィールド下部。フリッパー両脇にある赤いバナナ型パーツは日本セガ独特の装置。スリングショットとバンパーを足して割ったようなアクション。 |
●かつて1970年代、日本のセガもピンボールマシンを開発していました(1972〜1978)。初期においてはウィリアムス人気作のコピー台をこしらえていましたが、やがて北海道スキーがテーマの「サッポロ」、祭ばやしがテーマの「ミコシ」、と言った日本製ならではのオリジナル作も発表するようになってゆきました。 筆者も当時ボウリング場や旅館のゲームコーナーで日本製セガ台に熱中したことをはっきり覚えておりまして、アクションがなめらかなバンパーやバナナ型バンパー、マッチナンバーの数字が自分で選べる“ユアナンバー”など、斬新且つ独特のアイデアが豊富に盛り込まれており、同時期のウィリアムスやバリーのマシンに全く引けをとらない秀作が多かったのです。 特に宇宙飛行士たちによる地球外の惑星探索をテーマとした「エクスプローラー」はマルチボール搭載機の傑作で、今で言うコントロールゲートがトップレーンで稼動、プランジャーからのボールをポケットヘ直行インスタントロックしてしまう仕掛なんぞ、まるでハイスピードかトムキャットか。バックグラスに描かれた宇宙飛行士の顔の表情を今もはっきり思い出せるほど、アートも魅力的でした。 これら日本セガ製ピンボールは当時も今ももっと評価されねばならぬはずなのですが、その後ブロック崩しとインベーダーによる怒涛のテレビゲームブームの渦に飲み込まれたまま、この日本セガピンボールの歴史は忘れ去られています。 ビデオゲームやエレメカですら純正マシンの保存はままならぬの日本の住宅事情からして、当時のセガの台は今の時代、ジャンクですら出てくることは稀。ユニバーサルの台なんて、現存台数を数えられるどころか、もう絶滅してしまったのではないでしょうか。 そんな'90年代半ばのある日、業者さんのご厚意で、大事に保管されていた今作「ノスタルジア」をプレイさせて頂く機会に恵まれました。写真はその節に撮影しておいたものなのです。 ゲーム性としては、汽車にみたてた2つの車輪がちゃんと稼動していて、その間をくぐるとボーナスが稼げたりとか、キックアウトポケットに入るとトップレーンへ蹴り出されたりなど、なかなか優れています。ただ簡単過ぎて球が落ちにくく、なかなか3ボール分が終わらなかったことを記憶しています。 あと日本セガのピンボールで、ピッチングマシンにみたてたボール発射装置搭載の野球モノの台と、宇宙開発をテーマとした台(確か“スペースシャトル”っていう、ウィリアムス'84年製の台と被る名前だったと記憶)があったはずなのですが、該当のものは当サイトのリストにはありません。確認がとれないのです。海外のデータベースにも載ってない日本セガマシンが、まだまだあるようです。 |
▲フィールドに一桁の小さいデジタル数表示はマッチナンバー。プレイ中、ボタン操作で自由に数字を変えられるという趣向。 | ▲プレイフィールド全景。汽車の車輪にみたてたホイール2つはちゃんと稼動。間をくぐるとライト表示のボーナスがある。 | ▲筐体全景。ロケーションではなく、コレクターのご自宅で大事に保管されていたもの。状態は完璧であった。 |