SEGAjp Pinball/1972サッポロ | ||
原題 | Sapporo | |
---|---|---|
製作年度 | 1972年 | |
ブランド名 | セガ(日本製) | |
メーカー | セガ(日本製) | |
スタッフ | 不明 | |
標準リプレイ点数 | ファーストリプレイ31,000点/セカンド41,000点/サード52,000点 | |
備考 | ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
▲バックグラス。女性キャラを前面に描くのは本国アメリカ産ゆずり。しかしセクシーさは適わず | ▲何とボールロックによるマルチBがある。ヴァリュー上昇等の付加価値はなくマルチにする意義は少ないが、それでも72年にボールロックの概念を打ち出していたことは特筆! |
▲スキージャンプレーンを斜辺ショットで | ▲フィールド下部。アップポストのアップ&ダウンの運命はバンパー地帯のロールオーバーボタンで左右される |
▲センターが高得点な3本のトップレーン。これは当時の定番どおり | ▲トーチを掲げる選手のお姉さんのアップでも。 |
▲リールドラムは5桁。ファーストリプレイは三万一千点。旧SEGAのロゴが何とも愛苦しい | ▲汚れは顕著だったものの、当時のインストラクションカードもしっかり残っている |
▲落書き?覚え書き?誰よキャビネフロント左端に油性ペン書いちゃった奴。本当に酷い扱い受けた末に放置されてたんだろうなぁ。でもこうして再び生き返って本当に良かった | ▲ボールロック状態の右キックアウトホールを斜辺シショットで。真っ赤なスタンダップがなんかお菓子みたいでおいしそう |
●一度は観てみたい、プレイしてみたいと焦がれてたセガjpのドラム台「サッポロ」を、40年経っているとは思えない程先鋭で鮮やかな、最良の状態でプレイできる機会に恵まれました。 テーマは当時の冬季オリンピックのスキー種目。札幌なるタイトルからして日本製としての制作陣の矜持を感じます。 最も特徴的なのは、なんと'80年代以降に普及したはずのプラスチック製ランプレーン。トップホールに入ったボールがモーター稼働でゆっくり持ち上げられ、スラロームを表現したランプレーンを滑降してプレイフィールドへ放たれます。 次に刮目させられるのが、プレイヤーがボールのコースをコントロールしてスコアを伸ばすことのできる[スキージャンプ]。 行きどまりのレーンを逆走する際に、出口付近金属製ガイドをフリッパーボタンで稼働させるというもの。これによりボールのカーブの角度を若干高めることにより、弧を描いて並ぶロールオーバーボタンの一番遠くの高得点を踏ませようぜ!というフィーチャー。 他、両フリッパーセンターのアップポストや右アウトレーンのボールセーバー、はたまたキックアウトホールにロックして2ボールマルチ(!)などなど。 攻略性・戦略性のある、前衛的で画期的なフィーチャーが意欲的に陸続と盛り込まれています。 以前のオーナー及びロケーションにおける心無いメカニックによる乱暴な扱いの名残りが随所に散見されながらも、今日のために辛抱強く生き残ってくれたその筐体の雄姿に、プレイヤーとして涙を禁じ得ませんでした。 |
▲スキージャンプを表現したロールオーバーレーンのアップ。雪だるまカワイイ… | ▲フィールド全景。スリングとスタンダップは独特だが、本家USAピンボールと比べても見栄えに遜色がない | ▲スラロームランプレーン!良く見ると、かつては旗門が付いていたであろう形跡が見られる |
▲これ程までに前衛的なゲーム性、当時アメリカではどう評価されていたのか非常に興味深い | ▲下部左スリングショット周辺。東京ばな奈に見えて仕方がない | ▲下部右スリング。ゲートオープンのボールセーバーもあるが、トップレーンにゲーム性が乏しいのが残念 |