WILLIAMS/1989ブラックナイト2000 | ||
原題 | BLACK KNIGHT 2000 | |
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製作年度 | 1989年 | |
ブランド名 | ウィリアムス | |
メーカー | ウィリアムス・エレクトロニクス・ゲームズ | |
スタッフ | デザイン:スティーヴ・リッチー/美術:ダグ・ワトソン/メカニクス:ジョー・ジュース・jr./ソフトウェア:エド・ブーン/音楽:ダン・フォーデン、ブライアン・シュミット、スティーヴ・リッチー | |
標準リプレイ点数 | 250万点 | |
備考 | 製造台数5,703台/ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
▲神か悪魔か、雷鳴と共に降臨する黒騎士が描かれたバックグラス。果たしてプレイヤーが受けるのは狼藉か制裁か。 | ▲プレイフィールド上段。小ぶりなミニフィールドではなく、本格規模のバイレベル! |
▲下段フィールド下部。時計状に示された中央の稲妻ライト項目はミステリーボーナスの掲示になっている | ▲Uターンレーンはクイックマルチ点灯のチャンス。ドロップターゲット完成はマグナセーヴとキックバック復活。 |
●「ハイスピード」「F-14トムキャット」と天馬空を行く絶頂期のスティーヴ・リッチー at ウィリアムスが、自ら'80年のスマッシュヒット作「ブラックナイト」をリメイク。当時としても超・話題作としてプレイヤーに迎えられました。 クイックマルチ、ミリオン、ハリーアップ、ジャックポット、コーラス音声、ビックゲーム…といった'89年当時の先鋒的トレンドを取り入れながらも、バイレベル、サイドフリッパー、ホースシュー、時間性ドロップT、マグナセーヴ、マルチボール等のフィーチャー及びフィールドデザインは'80年版のゲーム性を踏襲。 そして何よりも、まるでプレイヤーの巧拙を問うべく厳格に立ちふさがる魁偉な黒騎士の姿こそ、ブラックナイト続編の証しとして威厳を放ち続けています。 さてゲームの中心軸はやはりマルチボール。バイレベル上段にある城門を開け(上下稼動3連ターゲットへのヒット)、キャッスル内(ロックポケット)に3回侵略(ボール3個ロック)すると戦闘開始(マルチボール)。再度お城に突入するとジャックポット獲得。リプレイ250万に対し、JP最高額は400万点。 次に面白いのがハリーアップ。上段フィールド底辺にある[W][A][R]の3連ロールオーバーの完成でフィールド下段左レーンにハリーアップ、いわゆるカウントダウンボーナスがスタート!初期値開始最高額は20万点だけど、獲得をを繰り返すと最高150万点までのし上がります。 ミリオンが稼げるクイックマルチもかなり魅力的。下段Uターンレーンの完成で下段右ホールに2ボールマルチが点灯。2マルチ最中に先ほどの3連WARレーンを完成させると100万点獲得。 他、ボタン操作で稼動させる右アウトレーンマグナセーヴ、上段サイドループの連続ショットでハリーアップエキストラ、[B][L][A][C][K]レター完成でスカイウェイミリオン、VUKホールにてミステリーボーナスなど、テンポ良く豊富なフィーチャーがのべつまくなし。 しかし最大の見せ場は[キングスランサム]なるビッグゲーム。上段トップレーン完成直後お城に時間制で点くランサムライト。これが消えないうちにお城に入れば、バックボックスにある[R][A][N][S][O][M]のレターが1文字点灯。この作業を繰り返して全スペルを完成させると20秒間のビッグゲームスタート。ジャックポット、エキストラ、WARミリオン、スカイウェイミリオン等全てのフィーチャーがかかるので、王様を拉致った報酬として速やかに回収すべし。 因みにキングスランサムというネーミングはお酒のことなのか花の名前が由来なのかは不明。 また、コーラス音声を採用したBGMはデコの「タイムマシン」の後塵であるものの、大物フィーチャー一挙根こそぎリーチとなるビッグゲームスタイルは「アダムスファミリー」「ワールウィンド」よりこちらが先。 ところで、バイレベルというプレイフィールドのスタイルには“見た目のインパクトは出るがフィールド内が狭苦しく圧迫的になる”という欠点があります。本機種でも上段地下にホースシューやVUK通路を開通させるなど工夫はあるもののその宿命からは逃れられておらず、下段フィールドの圧迫感のある暑苦しさは結構厳しいものが。メチャ打ちしか出来ない初心者はアウトレーン直行の憂き目に苦しんだことでしょう。 それでも、マニア評価もすこぶる高い根強い人気の要因たるや、ゲーム性の高さもさることながら、雷鳴轟く稲妻の光跡を彷彿させるダグ・ワトソンによる独特のアートと、コーラスハーモニーを効果的に取り入れたダン・フォーデンの引き締まった音楽のスタイリッシュさ。 これら傑物ぞろいの右腕スタッフたちによる相乗的な演出による、目もくらむ神格的なブラックナイトの世界観が、今も尚多くのプレイヤーたちを虜にしている…と言えそうです。 |
▲フィールド中部左端。あの左レーンの上にまたがる黒いチューブは何とかならなかったのかしら | ▲トップレーン&バンパー。プランジャーから打ったボールがワイヤーレーンを通って逆方向に放られるボールフローも良い | ▲出た!マグナセーヴ。ボタン操作で磁力発動、球をキャッチしてくれる仕掛け。球速が激しくて間に合わないことも多い |
▲フィールド全景。…ん?なんかドローブリッヂあたりに張り紙してありますね。なになに?「お城の門は開きませんご了承の上遊んで下さい」だって!ぎゃふん | ▲エキストラ、ハリーアップ、スカイウェイミリオンがかかる重要な左レーン。バイレベル上段に通ず。 | ▲お城のロックポケットのアップ。中世なのに未来SFみたいなアート |