WILLIAMS/1986ロード・キングス |
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原題 | Road Kings | |
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製作年度 | 1986年 | |
ブランド名 | ウィリアムス | |
メーカー | ウィリアムス・エレクトロニクス・ゲームズ | |
スタッフ | デザイン:マーク・リッチー/美術:ティム・エリオット/音楽:ビル・パロッド、クリス・グランナー/ソフトウェア:ジョージ・ペトロ | |
標準リプレイ点数 | 不明 | |
備考 | 製造台数5,500台/ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
▲バックグラス。荒廃した近未来を想定したような雰囲気。もちっとアートワークに華が欲しいのだけど | ▲フィールド上部。殺伐とした色彩と真っ黒なランプレーンが居心地悪い |
▲フィールド下部。音楽・サウンドも無骨過ぎていまひとつのれなかった | ▲R-O-A-Dの4枚のスポットターゲット。その裏側にはロックホールでもあるキックアウトポケットが |
●「ハイスピード」の超スマッシュヒットにより、'86年以降はウィリアムスからも他社からも数多くのハイスピード・エピゴーネン台が登場。 ルール的な模倣もあれば、プレイフィールドデザインが酷似しているもの、その他モータースポーツのテーマ性をアートに打ち出したものも数多く発表されました。 「ロード・キングス」もそんな1作で、ハイスピードのデザイナーSリッチーの実弟、マーク・リッチーがデザインを担当しています。 そういえば彼は兄の「ファイヤーパワー('80)」の続編「ファイヤーパワーU('83)」を同社で手がけた来歴もあり。 バックグラスはモロに映画「マッドマックス」風。メルギブソンのやられ役のようなヒッピーたちが猛々しくバイクを走らせています。 それでは簡単なフィーチャー説明を。 【ボーナス倍率】ボーナス倍率アップは定番のトップレーン完成なのだが、レーンチェンジがちょいと変わっており、左右リターンレーンをも含めてライトチェンジが起動する。よってトップレーン2本+左右リターン2本、計4か所のライトを点灯させてようやくボーナスマルチプライアとなる。 【右スロープ】普段下がっている状態の右スロープにボールを上げると左端のキックアウトポケットに運ばれ、スポットTがひとつ進展、ボールは思い切りキックアウト。奥をぐるーっとホースシューして中部右端のワンウェイゲートからフィールド中央に射出。 【中央ランプレーン】逆Y字2方向に分岐した中央ランプレーン。普段とおせんぼしている入口ドロップターゲットを破ってランプシュートを決めると、スポットレター+ドトールボーナス5万点。 【ボールロック】中部左端4バンク、中部右端3バンクあるスポットターゲットのどちらかを完成させると、3か所あるどこかのボールロックライトが1箇所点滅。 【マルチボール】先ほどのボールロックにより、アナザーボールのプランジで2ボールマルチスタート。さらにボールを2個とも時間制ロックに成功すると、20万点以上のタイマーロックボーナス獲得。 さらにスロープが開いてホースシューが開通するので、そこへのシュートが決まれば!……う〜〜んなんだったかしら。50万だか100万だかビッグポイントが入った記憶があるんだけど、正確には忘れちゃったわ。 左端ポケットからのボールぶん投げ演出、コントロールゲート操作によるビッグポイント時のボールホースシュー大ループ、ランプレーンからの左右リターン、時間制ボールロック……などなど、Mリッチーのその後の作家性がくっきりと刻印された佳作と言っていいでしょう。 また、現在では常識である、ランプレーンの出口をリターンレーンに直結させるデザインをはじめて取り入れたのもこの台。 「コメット」「ハイスピード」を見ればわかるように、当時ランプレーンに乗ったボールは何気なく盤面にぽいっと放り投げられていました。 「ピンボット」「サイクロン」の前身は、意外や意外、ロードキングスだったのかも? |
▲右スロープからランプレーンに上げたボールの出口はキックアウトポケットに。 | ▲フィールド左上にあるロックホール。アートがうざいわ | ▲中央ランプレーン。位置的にミスショット跳ね返りアウトレーンが怖いポイント。しかもそんなに重要でないので狙わない方が良い |
▲左アウトレーンにキックバックあり!再点灯はスポットバンク完成。 | ▲右スロープ。これが開くとホースシューレーンが開通する | ▲ランプレーン出口から直結リターンする構造は結構コロンブスの卵だったようで、トムキャットもバンザイランも、まだやってなかった |
▲アウトホールボーナス掲示ライトのアップも1枚。 | ▲フィールド全景。もうちょっとスマートさと爽快さがあれば傑作になったのに | ▲中央1枚ドロップターゲットと右ロックホールのアップ。特に中央ランプは無駄に入れにくかった |