アクセス | 大阪府大阪市/大阪メトロ心斎橋駅徒歩2分 |
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ロケーションのタイプ | 商業施設内ゲームセンター |
台数 | 常設100台以上!/最新機種LCD台中心尚且つドットマトリクス台、アルファニューメ台、旧IC台も有り/差し替え、新機種入荷盛ん |
調整 | 優良 |
設定 | 基本1プレイ100円だが50円、10円などのサービス台も有り /エキストラ設定標準/スペシャル設定標準/リプレイ設定標準だがブースト設定有り/ティルト設定厳しめ/マッチナンバー設定は標準/ハイスコアアウォード有り/音量は適量 |
営業時間 | 午前11時〜午後8時/休みはBigStep休館日に準ずる |
その他付加サービス | 大会有/オリジナルグッズ有 |
その他ルール | 入場無料/館内全面禁煙/飲食・飲酒・喫煙しながらのプレイ禁止 |
●大阪心斎橋《THE SILVER BALL PLANET》設置機種一挙レヴューも3ボール目。 今回はとっつにきくいテーマやゲーム性ながら駄作と片付けるべきではない、滋味深〜い怪作をまとめてご推薦。どれも永く遊べる機種ばかり。 |
20世紀初頭の奇術師ステージへようこそ |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★☆☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆必修マルチボール開始ポイントは2箇所。 下部右下スクープには2ボールマルチが掛かる。フィールド各所にバラけられたS-E-A-N-C-Eターゲット全部当ててから放り込めば交霊術マルチボール開始。ディスプレイに浮遊する老人の亡霊が雰囲気満点。 もうひとつはトランクマルチボールで、右上内側ループのLock3回完了で開始。パカッと開いたトランクにロックボールがぶん投げられるメカニクス演出が見事。 稼げる時間制イベントのスタートは上部中央奥まった円筒型ステージ。ここの扉を開けて突入すれば、奇術師フーディーニ幻惑のステージが開幕。 ●マルチボールにしろ時間制イベントにしろ、プレイフィールドレーン構造の設えが難しく、狙い打ちはテクニックを要する。モードスタートすらままならぬ超難解作。 ただ、モールス信号でコンボショットミッションが伝達されたり、当時のモノクロサイレント映画館や奇術ステージを再現するイベントが実に物々しい。ゲーム性より異様な雰囲気を楽しむ方がタメになる一作。 新進気鋭のピンボールメーカー、アメリカンピンボール社の記念すべき処女作。デザイナーはセガピンボールラボ時代からのたたき上げだったジョー・バルサー。 |
伝統のビール祭りをピンボール化 |
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【落としにくさ】★☆☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆[ローラーコースターマルチボール]への到達は難しいが、通常は上がったままの左ランプレーンスロープが降りてくれたなら、頑張って3個コースターボールロックして何とかマルチボールにこじつけよう。 難解なイベントばかりのセレクトTENTモードatスクープに、実はクイックマルチボールが潜んでいる。[ジャグリング]の2マルチがソレで、ボールセーヴもアドアボールもあってかなり粘れる催し。 円筒形オットーおじさんのビアホールに入れたら、アイテムとしてビールが1杯貰える。TENTモード,コースターボールロック,ボールセーヴが有利になるものを選ぶべく、瞬時のLCD説明を読み取ろう。 ●大変面白いのに、一朝一夕では理解できないし楽しめないし、掌握できない。 スキルショットが恐ろしく重要なのに、プランジャー技術持ってる上級者じゃないと成功の精度は上がらないし、メインの2種あるマルチボールのボールロックも理不尽に難しい。ミニゲームTENTイベントも難題ばかり。アウトレーンも落ちやす過ぎる。 しかし役を丁寧に構築し、飲むビールを慎重に選択し、フィールド倍率を上げ、入るテントを峻別してマルチボールを併発させると、数万しか稼げないはずのイベントが2千万越えに化ける。そして同様にアウトホールボーナスにも億越えが起こる。この連鎖爆発の仕掛け方が分かったら途端にエキサイティングな機種だと分かるはずだ。 デザイナーは同社前作「フーディーニ」と同じくジョー・バルサー。セガピン時代やジャージージャック時代と違い、アメリカンピンボール社の社風と彼の作家性の相性は最高のようである。 |
奈落の深遠まで酩酊する如く、どこにもない世界へ |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆1981年作品なのに、自動インスタントマルチボール機能搭載。 マルチ開始方法は、4枚バンクドロップターゲットO-R-B-Sを必ず左から順番に倒す。中部右端ドロップの完成状況でマルチボール個数が決まる。 3ボール目には右上レーンに赤い[Release]ライトが灯るので、そこの突き当り赤スタンダップをしとめる。マキシマムマルチボール開始。 それよりも催眠効果のような、奈落の底から響くようなヴォイスとサウンド、そしてモノクロモダンアートがマニアに愛されている一作。 ●この時代のバリー台は評価が割れる。独特の雰囲気は唯一無二だし、この時代に実現化したオートシューターマルチ機構は偉業だが、ゲーム性はちっともスカッとしない。実際あまり売れなかった。デザイナーは「プレイボーイ」「キッス」のジム・パトラ。 |
謎のブラックホール空間うごめく地下フィールドへ! |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★★☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆最も稼げるポイントは地下フィールドだ!左上角レーンから突入。ボール&フリッパー重力反転世界が体験できる。他点滅ドロップターゲット完成やトップレーン完成も重要だが、ボールロック&マルチボールまで用意されている。 マルチボール到達は不可能なくらい難しいが、2階建てフィールドやワイドキャビネットを楽しむだけで十分な収穫があるだろう。 ●デザイナーは「バックロジャース」のジョン・ブラスだが、最近の研究だとブラックホールの前身として持ち込まれたプロトタイプがあったことが判明している。ジム・キャップ、ジョー・チカーク、ジェリー・ユングストの3人によるガレージ制作。彼らは他にも2作をゴットリーブに持ち込んだがブラックホールだけが採用された。 |
幽霊屋敷の地下も2階も探検だ |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆ブラックホール以上にトリッキーなプレイフィールド3段構造登場。 スコアが稼げるのはやはり2階フィールドと地下フィールド。“ここに入ると地下や2階に上がれるんだな”と分かったらそこを徹底攻撃。更に地下や2階の稼げる倍率を上げておけばリプレイ獲得も夢ではない。 ●3階建てフィールドやアートが面白いのはいいが、ゲーム性の奥行きはやや物足りない。但し多段階構造は斬新だったので、当時ブラックホールと共にゲームセンターでよく見かけた機種。 尚「ホーンテッドマンション」とは全く関係が無い。 |
バンドメンバー7人全員揃えて熱狂ライヴ開幕へ |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★★ |
【初心者オススメ】★★★☆☆ |
◆狙うべくは中央スクープに掛かる[Song]モード。このライヴが始まるとしばらくの間は何度ボールをドレインしても打ち出され続ける無敵状態となり、点滅箇所クリアで次々と追加ボールが発生!最後まで歌いきれば[アップローズジャックポット]獲得だ。 尚Songモードに入るにはバンドメンバー全員揃えねばならないが、初回は誰でも簡単に全員集合できるよう手加減した塩梅。 ●フィーチャーの出来は極めて上製だが、日本の電圧仕様の関係でフリッパーストレングスが及第より弱くなってしまっている。スカッとするランプレーンボールロックやオービットが楽しめないのは誠に残念。 尚ピンボールの企画・制作にはガンズメンバーが全面協力。ギタリストのスラッシュは盛んにアイディアを出し、楽器メーカーブランド使用許諾や他のメンバーとのパイプ役をも務め、音楽作曲の書きおろしまで提供した。 |
ジェットソン家全員集めてブギウギライヴへ行こう! |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★☆☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆ダメ親父のジョージ、ちゃっかりママのジェーン、溌剌少女ジュディー、頭脳派少年エルロイ、お手伝いロボットロジー、愛犬アストロ、そしてエルロイの親友でエイリアンのオービッティー。計7キャラ全員を通す,当てるなど繰り返してコレクトし、プレウィザードの[オービットシティーマルチボール]に到達せよ! また、下部左端スクープにボールロックを済ませれば[スペースリーVSコッグスウェル]2ボールマルチのチャンス。点滅箇所への順番ショット……というジャックポットのルールもシンプルだ。 そしてグランドフィナーレとして待ち構えるのはジェットスクリーマーのスペースライヴ[イープ・オップ・オーク・アッアー]のアンリミテッド・マキシマム・マルチボールだ!この音楽と演出が最高に楽しい。 ●近年のピンボールの様にワンショット毎に役が次々降りかかるような構成ではなく、各ポイントには単独の役割しかない。そんなフィーチャーは全編とてもシンプルであっさり味なのに、恐ろしく難しいゲームになってしまった。メンバーコレクトが非常に難しいキャラもいて、初心者向けとは程遠い。 しかし最高にチャーミングでハートウォーミングな雰囲気は、個人的には大変気に入っている。メーカーは「ハロウイン」「悪魔のいけにえ」のスプーキー社……という、意外過ぎるギャップも面白い。 |
狂気と魑魅魍魎が棲む城の主はあの人! |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★☆☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆かのロックアーティスト アリス・クーパーがあるじの呪われた城へようこそ。 メインのマルチボール[ラボラトリー]ボールロックは難しいので、中央右寄り高架下の[Secret Passage]にボールを捕縛させれば2ボールマルチのチャンス。 重要フィーチャーが潜むフィールド上段へ行くには左右ランプレーンショットを決めよう。上段フィールドのミニフリッパーを使いこなせ! ●これも面白い要素はたくさんあるのだけど、それを台無しにするような無理筋や問題点が随所にいくつもある。とても一般プレイヤーにはすすめられない。ホラブルなアートやミュージックは楽しいので、雰囲気を楽しもう。ボールフローは良く出来ている。 |
ウルトラマンをピンボール化!円谷プロへの献辞も |
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【落としにくさ】★☆☆☆☆ |
【打ち易さ】★☆☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆アメリカの有志達がウルトラマンのピンボール、しかも初代'66年放映作をライセンス購入で製品化!驚きを通り越して目を疑う。 ともかくマルチボールではバルタン星人と戦ってジャックポットボーナスを稼ぎ、バトルモードではラゴン,ガモラ,レッドキングらとシングルボールのサシで勝負だ。これら三下怪獣をきちんと倒してからでないと強敵ダダやネロンガと戦わせてもらえないぞ。 他にも中段フィールドにもベムラー2マルチ、右下ドロップターゲット捕縛でピグモン2マルチとかあるけど、初心者の活路としては難しい。ファイナルはウルトラ兄弟が集結するらしいけど、世界レベルでも殆ど誰も到達出来ていないそうだ。 ●これは決して冷やかしで作ったのではなく、スプーキー社デザイナー達による本気の敬意を随所に感じる作品だ。デモ中のLCDには円谷英二への献辞が粛然と表示される。 バトルモードや各マルチボールも初代TVシリーズの怪獣カタログ状態で、日本のファンに負けない愛情には胸を焦がされる。酷く難しいがゲームとしても出来は良い。 |
マイケルマイヤーズがピンボール界に刃を振り下ろす |
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【落としにくさ】★☆☆☆☆ |
【打ち易さ】★☆☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆ピンボーラーは勿論、映画ファン、ホラーファンも仰天。ジョン・カーペンター監督の伝説作「ハロウィン」がピンボールになったもんだから絶句するばかり。 ジェイミー・リー・カーティス、ドナルド・プレズンスらの肖像権もクリア、カーペンター作曲のあの名曲も導入!このとんでもない偉業を成し遂げてくれたのはスプーキーピンボール社。 但しゲームとしては大変に難しい。先ずはマイケル人形が潜む3か所の植え込みボールロックでマルチボールを目指すのが吉。アニーやリンダの恐怖シーンモードは面白いが、あまりにも上級者向け。 ●ゲーム性は「ウルトラマン」よりも更に高いが、相変わらず無理筋の理不尽さが感じられるゲームである。それ以上にプレイ中のハングアップやバグがもウルトラマンより多く、まだまだスプーキー社製品には課題が多い。 尚、この製品は前述「ウルトラマン〜怪獣ランブル!」のホワイトウッドを使い回した同工のプレイフィールドで、ウルトラマンとハロウィンは同時発売。ウルトラマン製造数が1500台でハロウィンが1250台+α。どちらが先の企画だったのか? ……実は当初、この企画はなんと「ジョン・ウイック」だった。茂みからマイケル人形が覗く演出は、本当は銃を持った殺し屋が現れる仕掛けだったそうだ。確かにダイナミックな3階建てフィールドはジョンウィックシリーズっぽい気がする。 |
全世界を震わせたモハメドアリはピンボールにも登場 |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆とにもかくにも3枚バンク×2箇所のドロップターゲットを倒しまくり。ノックダウンヴァリューとその倍率を上げて、上げて、また上げて。これがいっぱいに溜まったら、中部右端のノックダウンホールで一挙に高額ボーナス総ざらいだ。 3つのトップホールも重要だけど全部クリアするのは難しい。でもプランジャーを加減したり、バンパーのクッションを利用するなどしてしとめる攻略が楽しい。 ●モハメドアリは伝説だが、デザイナーのハリー・ウィリアムスも“伝説の人”。戦前から活躍したピンボールと野球エレメカの発明王で、ウィリアムス社のファウンダーでもある。 本作における彼の発想はすでに旧態的で斬新さに欠け、物足りない。しかしその反面後進デザイナーに倣って2重和音サウンドやアウトホールボーナスコレクトを必死に取り入れて追いつこうとしているのが興味深い。 尚旧スターン社も伝説のメーカーである。現行スターン社の会長ゲイリー・スターンの父親 サム・スターンが社長で、当時は全く黎明期だった家庭用テレビゲーム機への参入失敗で倒産したシカゴコイン社を競売から掬い取り、ファクトリーを甦らせた。そして旧友ハリーを呼び寄せ、同社を'84年まで回すこととなる。二人は共に人生の晩年をも全てピンボールに捧げた。 |
妖艶な占星術師がいざなう、貴方の運命はいかに |
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【落としにくさ】★★★★☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★☆☆☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆星占いとその占星術師がテーマ。12星座に準えた12ターゲットをバンパーヒットクッションなどで全てコレクトするのが主眼だが、面積の使い方がもどかしい配置である。 それより気軽に3枚バンクドロップターゲットを倒しまくり、各所3枚のスピナーを思い切り打ち通せばシンプルに気持ちがいい。 ●あまり傑作ではない。アートは1980年相応に美しいが、ゲーム性は'70年代から進展なし。しかし製造数の少ない稀覯モデルの為、売って欲しいと懇願する海外のコレクターもいるそうだ。 尚映画「ゴーストバスターズ」の主人公達のラボに設置され、背景に一瞬だけ映るピンボールはこの機種である。 |
伝説のロックオペラが本物のピンボールに命を宿す |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★★☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆ピンボールとロックのミュージカル「トミー」を、まさにピンボール化したのが本機種。 ミニゲームやマルチボールはスタート場所やヒット回数ノルマなどなかなか難しいが、機械側は3ボール目にお情けでマルチリーチを2箇所に掛けてくれる。ミラーターゲットが開いてホールが現れるのでそこに入れるか、左端下スクープでもマルチ開始可能。マルチボール中はとにかく左ランプレーンorサイドランプレーンのジャックポットを狙おう。 一方、右下ホールに掛かるミニゲームにも高額イベントやゴキゲンなマルチボールが潜んでいるが、取り進める手順がなかなか難しい。 ●「トミー」という作品についてはややこしい経緯がある。先ずザ・フーのアルバムありきで、それが舞台化され、映画化され、ブロードウェイにまで上演され、そしてピンボールになった。デコがピンボール化の基軸に選んだのはブロードウェイ版だが、当然ザ・フーのアルバム曲がふんだんにフィーチュアされている。 “トミー”は全作品においてピンボールが重要なアイテムとして大々的に登場するので捨て置けない斯界のレジェンドであることは認めるが、映画の出来は、はっきり言って悪い。何度観直しても辛い。 個人的な見解だが、お話があまりにも悲しく、無力感と絶望に満ち溢れ、虚し過ぎて、ピンボールには向いていない。但し本機種のゲーム性はまずまずの及第点である。 |
インベーダーが向こうでピンボールにされちゃった!? |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆1979年の日本におけるスペースインベーダーの一世風靡はアメリカにも波及。それに乗っかったバリー社がインベーダーのピンボールを作ってしまった!これを一体どうしろと。 ルールは'70年代規範の無難な構成。トップレーン全部やっつけるとそのトップレーンセンターに高額ライトが点くし、それに繋がるスピナー思い切り突き通すと楽しい。UFOターゲット1枚ドロップボーナスや、その後ろのレーンではボーナスコレクトのご褒美。中央ホースシューで思い切りUターンをカマすとボーナス倍率アップ。左上のキャプティヴボールや3枚ドロップバンクもそれぞれ狙い甲斐がある。実は正統派のゲーム内容だった。 ●バリーのワイド筐体の名機や稀覯作と言えば「パラゴン」「フューチャースパ」「エンブリヨン」がマニア垂涎。出来ればこの3作の方が良かったが……いやいや、大阪市内のロケでバリーのワイド台が手入れの行き届いた最良のレストア状態のぴっかぴかで打てるんだから、この上ない幸せである。贅沢言えない。 それはそうと、バックグラスのアートワークは許諾を取ったタイトーインベーダーではなく、H.R.ギーガーのデザインで有名なリドリースコットエイリアンにそっくりな為、バリー社は映画会社に訴訟を起こされ、その後和解で解決している。タイトーのインベーダーには純正筐体用アートとして毛むくじゃらビッグフット風キャラデザもあるが、描出が粗く、とてもではないがピンボールアートに耐えうるものではなかったのだ。 |
Column●BIG STEPさんイチオシのプレイスタイル〜ピンボールを2人、3人、4人で同時プレイしよう
『ピンボールって、同時に何人までプレイできるの???』 |
'50年代のドライヴインシアターで怪奇映画を観よう |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★★☆ |
【ゲーム完成度】★★★★☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆'50年代のドライブインシアターがテーマ。3D映画「大アマゾンの半魚人」の作劇と、劇場界隈で巻き起こる観客達の悲喜こもごもを、それぞれ並行させて再現するゲーム性はとても小味が効いている。 但し内容は難しい。マルチボールに入るにはF-I-L-Mを完成させねばならないのだが、中級プレイヤーでも骨が折れる。但しそのマルチで得られるジャックポット値は一発大逆転の超高額。半魚人をみつけだし、ヒロインを救出し、センタースクープに掛かるJACKPOTが獲れた時は最高の気分。随所のアンバランスさが絶妙なバランス感を生んだ……と、マニア評価も高いカルト作。 ●職人肌の名匠ジョン・トルデオーがデザインチーフ。彼はプリミア時代に「ジェネシス」「ハリウッドヒート」、スターン時代には「ゴーストバスターズ」「マスタング」、そしてWMS時代にはこの名機を後代までの余栄とした。不祥事で表舞台から姿を消したが、ピンボール界のレジェンドであることに変わりはない。尚トルデオ設計のフィールドも素晴らしいが、それ以上に独特なルールセットを整えたプログラマー ジェフ・ジョンソンの功労もかなり大きい。「シアターオブマジック」もそうだが、彼がいなければここまで面白くならなかった。 |
WWFがWWEとなってから初めてのピンボール化 |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★★☆☆ |
◆テーマはプロレス!興味が無くとも知ってるレスラーが何人かいるはず。ゲーム開始時にはお気に入りのレスラーを選んで1ボール目スタート。BGMもそれぞれちゃんと用意されている。 上段フィールドはプロレスのリング!ボール入場!なんと左右フリッパーボタンでロープがキッカーとして作動。ヒット!ヒット!トップホールに入ってスリーカウントで勝利!ヴァリューが物足りなければカウント中に左右同時押しでキャンセルも可能だ。 勿論マルチボールもある。最も手軽なのが紫色REFライト点滅が鍵の[レフェリーノックアウトマルチボール]。ジャックポットは低額だがリングでの試合が同時進行できるので有利。 再度リングの試合をしたい場合は3枚バンクドロップターゲットを倒し続けよう。 ●実はコレ全然売れなかったそうだ。プロレス通のジョントルデオーが企画し、かなりプロレスファン側に寄り添ったゲーム作りに心を砕いたが、プロレスファンにもピンボールコレクターにも、どちらからも高い評価を得られなかった。意欲的で冒険的なゲーム性とプレイフィールドは歓迎したいのだが、全部裏目に出ている。 尚、過去にもデータイースト'94年製の「ロイヤルランブル」、プリミア'85年製の「タッグチーム」と……いったプロレスピンボールは存在するが、どちらも不振作。これでもう暫くはプロレステーマ機種は企画されそうにない。毎回熱血漲る雰囲気は楽しいだけに惜しい。 |
伝説のロックバンドを当時の大手がピンボール化 |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆「キッス」「キャプテンファンタスティック」等ロックピンボールマシンの名機を生んだバリー社が、ローリングストーンズのピンボール化にも着手! @ABCDターゲット全完成でボーナス額はうなぎのぼり。トップレーン完成で更に倍。左奥の1枚ドロップを打ち破り、その奥のキックアウトホールに入れれば、巨額ボーナスがドバドバ大清算。勿論4枚バンクドロップターゲットのヴァリューも嬉しい。 ところでSBP設置のストーンズ台。フィールド面近くまで目線を落としてよーく見てみると判るが、日本の湿度に負けたようで、盤面が大〜分反れている。しかも中央付近は凸状なのに、左右端は凹状に歪んでいる為、センターにもアウトレーンにも落ちにくくなる……という不思議メリットが発生。利用しよう。 ●フィールドデザインはジム・パトラ、美術はグレッグ・フレーレスといった傑物が担ったが、傑作にはならなかった。「キッス」の面白さを発展させようとして余計なものばかりでフィールドを填充、爽快さが失われた。事実この圧迫感のあるゲームは不評で、キッスの半分も売れなかった。 |
アタックフロムマーズの正統続編が特殊筐体で登場 |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★★★ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆[PINBALL2000]なる特殊筐体。プレイフィールド上半分が覆われ、そこにブラウン管TV画像が反射され、薄闇のプレイフィールド盤面上に映像を溶解させた異色作。 ピンボール本来の華やかさと爽快さが失われてしまっているが、ゲーム性とアニメーション演出は良く出来ている。火星人の侵略を撃退するプロットも明快だし、ベタなギャグも冴えている。 ルールはとても分かり易い!モードスタートもフィニッシュも中央ジャンプ台に全て収斂させている。そのジャンプ台右脇たもとがマルチボールへのロックポイント。 ●異形にして遺物である。ルールはとても手際良くまとめられているし、カラー映像によるバトルモード作劇の展開は現代LCDピンボールに比肩する。しかしフィールドが暗くてボールアクションが見えない……という致命的欠点は補いようがなかった。 かようにピンボールの最新形態ではなくビデオゲームの出来損ないを作ったWMSは1年経たずピンボール市場から撤退。不首尾を棚に上げてデザイナー達のクビを片っ端から切り、挙句の果て孤塁を守るべく再出発した他社 スターンピンボールインクに高額の利権を請求。ピンボール産業の足を引っ張るどころか、もはや潰しにかかってきたのだった。これらWMSマネージメントらの悪業の数々は、今も糾弾されていない。 |
X星人が地球を襲撃。強敵も続々。頼んだぞゴジラ! |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★★ |
【初心者オススメ】★★★★☆ |
◆日本製ゴジラを東宝許諾でピンボール化!オリジナル世界観徹底遵守。ゲームデザインは現行トップデザイナーであるキース・エルウィン。文句なしに面白い。 マルチボールの最短ルートは上部ビルディング。ビルを完全破壊して[ゴジラマルチボール]突入。映画本編ヴィジョンも音楽もカッコ良すぎてゾクゾク。ヴァリューと倍率の積み立て式スーパージャックポット獲りまくりのルールセットも痛快だ。 ガイガン,チタノザウルス,エビラ,メガロンと戦う[怪獣バトルモード]の完全クリアは大変だけどスタートさせておくだけで十分メリットがあるので、右下スクープにリーチが点いたら突入しておいて損はない。格上怪獣キングギドラも抑え込み、東京,NY,ロンドン,パリ、の全都市を制覇すればX星で最終決戦だ。 ●確かに面白いけど、あれもリーチ、これも点灯、こんなのもスタート、ゴジラレベル上昇の度に運命の選択!……等々、蓋が持ち上がる程の盛りまくりで役を乗せに乗せ、上級者もついていくのが大変な機種。[モンスターZERO]、[メカゴジラの恐怖]、[X星人との和解]、そして[キングオブモンスターズ]到達まで1時間掛かる。嬉しいボリューム感に毎回ヘトヘトだ。 ところでこのゴジラピンボール。本当はかのスプーキー社が開発する筈だったのだが、ライセンシングを聞きつけたジョディー・ダンクバーグが好条件の横槍を入れ、結局ゴジラの権利は本機種のスターン社に掠め盗られてしまったそうだ。ピンボール産業もビジネスなので仕方ないが、交渉を一から丁寧に固めていたスプーキー側は大いに臍を噛んだ。ダンクバーグはマニアの間でしばらく“ゴジラ泥棒”と呼ばれた。 |
ワールドツアー,プラチナディスク,世界制覇の果てに |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★★ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆ハードロックの殿堂レッドツェッペリンの数多くの名曲から10トラックをそのままフィーチュア!各曲ビートに乗って散らばるように高額アローライトが移動するので、狙い打ちしてGoldディスク獲得を目指せ。Gold5枚で一区切り、10枚でコンプ。先ずは5枚×5曲クリアを目指そう。大型ウィザードのご褒美が待っている。 もっとも手近なマルチボールは、あの飛行船が主役の[ツェッペリンマルチボール]。初回は左ランプレーン3回シュート成功でスタート。 [ツアーマルチボール]は左下ホールに掛かるし内容も痺れるけど初心者には難しめ。宙返り右ランプレーンが鍵なので頑張って欲しい。 ●ごりごり骨太のマニア向け。難易度は高いが完成度も傑出しているので、上級者には応えられない至宝の秀作である。但し決定打となるような大仕掛けが無く、マシン全体の印象は平淡である。 ツェッペリン存命メンバーの気性が荒さを知っている人程『よくピンボール化の使用許諾が降りたね?』と驚きを隠せない。確かにライセンシング交渉は大変だったそうで、アートひとつアレンジを許してもらえなかったし、使用トラックは“10曲こっきり”と、かなり厳格だった。「天国への階段」「ハートブレイカー」「セレブレイションデイ」の使用をどうにかマケてくれないかとスターン側が懇願したが、厳然と断られた。むしろデザイナーは“彼等にとってそれが当然の権利なのだから”と、ピンボールファンの反感を抑えようと殊更必死のフォローを公言。ちょっとやるせなかった。 |
相棒ロビンと共にジョーカー達を逮捕しよう |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆大物ヴィラン4人とはシングルボールのサシで対決だ。 ジョーカー/台座回転ターゲット、リドラー/左右ループ、ペンギン/スクープ、キャットウーマン/ランプレーン。それぞれ役割を担っている。 シュートでおのおの役を完成させれば、バットフォン出撃連絡/ハリーアップボーナスが掛かる。これを仕留めればヴィランとの勝負が始まる。 ヴィラン対決では点滅箇所を次々やっつけて、スクープにスーパージャックポット/ヴィラン逮捕がリーチ!4人全員逮捕でゴッサムに平和が訪れる……かと思いきゃ、一斉脱獄でウィザードマルチボールが始まるのが楽し過ぎる。 スタンダードのマルチボールが難しく誂えてあるが、実働ボールロック3個で開始……という、正統派ルールがマニアには嬉しい。 ●バットマンのピンボール?また?これで何度目?しかも今回は'60年代TV版?今の子は勿論、私の世代すら隔たりがある。しかし出来上がりは楽しいし面白いので良しとしよう。 『中身が薄いしフィールドもぎこちない』と当初の評判は芳しくなかったが、ルールセットの更新により、ゲームの完成度は及第点以上となった。追加ウィザードは勿論、Mr.フリーズやマッドハッターらマイナーヴィランのフィーチャーが大勢出揃って、なかなかやり応えがある。 尚SBPに入荷しているのは、何と最高級のデラックス限定版。マシン完成から1年後にこの世を去ったバットマン役アダム・ウェストの肉筆サインがエプロン部分に記されている。 |
ミスアシングは入ってないよ?通が選んだこの9曲 |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★★☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆エアロスミスの名曲群がそのままゲームフィーチャーに!ソングセレクトによってルールが変わるが、オススメは[Dude Looks Like a Lady]。ブルーの有効点滅やっつけてゆけばスコアは高いし、同時にマルチボールへのボールロックも進捗。フィールド右半分左半分交互に高額コンボヴァリューが掛かる[Rats in the celler]もやり易い。 マルチボールは2種あるのだが、おもちゃ箱に球を実働カタパルト装置でぶん投げて放り込んじゃう[Toys in the Attic]マルチボールと、上段フィールド高架下入口1枚ドロップターゲットをやっつけて奥にロックする[Love in an Elevator]マルチボール。どっちもボールロックが難しいのだが、スコアはドカンと入るので頑張って欲しい。 ●上級者向け。ゲーム性は高くボールフローもお見事なのだが、あのバイレベル上段下段をゆききするロック箇所や左右オービット軌道を把握して使いこなせるのはマニア級の難攻。課役の多いソングクリアも至難の業。初心者には向かない。 ロック通でエアロスミスリスナーである本機種デザイナー ジョン・ボーグは、日本のバラエティー番組で濫用されている有名曲「ミス・ア・シング」はあえて無視。エアロスミスのライヴ定番曲や'70年代の代表曲ばかりを厳選した。 |
アダルトなグラビアアートでプレイヤーを悩殺 |
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【落としにくさ】★★★★☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★★★☆ |
◆ポロリ、いやん、アハンウフン。けしからんピンボールの登場! マルチボールの鍵は中央ランプレーン。入口を遮る1枚ドロップターゲットをやっつけて、3回通せば3ボールマルチが開始。ジャックポットも同じランプレーンで獲得。タイマーロックでダブル,トリプル獲得のチャンス。マルチ時には悩殺プレイメイトのグラビアがパカッと開くセクシー演出も。 他、ボールヒットで爆乳美女が待つビーズカーテンが開く[ピーカブー]。バックパネルに上も下も露わなピンナップガールの姿がバンパーヒット毎にちょ〜っとずつ、ちょ〜っとずつ見えてくる[ティーズ]。他にもストリップポーカーやらパジャマパーティーやら。馬鹿馬鹿しく下品なエロネタばかりだが、のどかで平和な世界でもある。大人も勿論、子供も全然楽しめるよ。銃も怪物もいないしね。 ●優雅で品格のある米国のアダルト誌「プレイボーイ」がピンボール化されるのは'78年バリー版、'88年データイースト版に続き、本作スターン版が3度目。“アートが生々しくて下品過ぎる”との一部酷評をよそに、ピンボールの暗黒期である2000年代において、斯界に癒しと潤いをもたらした。ゲーム性も当時の機種としては水準以上。 尚、ピンボール付属アートステッカーにはエロランクがある。服を着ているランクA版、トップレスのランクB版、オールヌードのランクC版、とカテゴライズ。SBP設置版はBと思っていたが……あれ?ひょっとして………??? |
永遠のロックンローラーがピンボールでもシェイク |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★★☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★★☆☆ |
◆狙うは右ランプレーン入口すぐ左脇にあるホール[Jail House Rock]。簡単に始められるマルチボールポイントで、このホールに2回放り込むだけでOK。ジャックポット、スーパージャックポットも同じ個所で単純明快。但し稼げるくらいにヴァリューを上げるには、当然相応の努力が必要。 もうひとつのマルチボールは上段フィールドの[Heart Break Hotel]で、ボールロックもマルチ開始もホテルの扉を開けて突入すればいいのだが、難しいので後回し。 [All Shook Up]と[Hound Dog]はどちらも盤面ライトで分かり易く教示される時間制イベント。単独でも稼げるけど、上記のマルチボール2種と併発させるととんでもなく大化けするので、慣れてきたら挑戦してみよう。 ●ちょっとした佳作―――という程度な位置づけのマシンなのだが、一番興味深いのは音楽の再生方法。当時は録音したサウンドを高音質のレベルに保ったままゲーム音響として細やかに同時進行及び制御する技術は、不可能ではないが、高くついた。音質も微妙にギリギリな感じの息苦しさ。……そこで、既存のエルヴィスソングのヴォーカルだけを抽出し、伴奏はコード入力したサウンドボードで“生演奏”。その結果、PSGやFM音源のような'80年代ゲーム音楽とも、現行ピンボールの高音質とも、全く違う肌合いの、唯一無二なエルヴィス・プレスリー・ナンバーのゲーム音楽を創出した。 |
洗練されたモノポリーアートと音楽がチャーミング |
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【落としにくさ】★★★★☆ |
【打ち易さ】★★★☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★★☆☆ |
◆マルチボールに行く為のボールロックは中央ランプレーン。振り分けられたボールはまさかの場所にロックされるぞ。 ロックリットさせるにはモノポリーボードゲームの升を1周しよう。中央ランプレーンだと2升。サイドランプは3升。左右ループは2升。バンパー3回ヒットにつき1升進捗。また中央ミニオービットに“プロペティー”がリットしてればそこでサイコロを振れる。駒は一挙に進捗するし時間制高額イベントで荒稼ぎと行こう。音楽や演出もチャーミングだ。 中央ランプレーン入口銀行扉ヒットでB-A-N-Kレター完成で15秒間$袋つかみ放題[キャッシュグラブ]もデカい。ランプレーンもループレーンも初回25万点+エヴリ5万点のボーナスタイムだ。 ●当時ピンボール産業瀕死の時節だったが、ウィリアムス社の元ピンボールデザイナーチームが集結し、スターンのファクトリー及びスターンの販路で製造・発売が叶った、頼もしきピンボール産業復興作。モノポリーを別ジャンルでゲーム化した作品としても画期的で話題となった。因みにセガのメダル筐体は勿論このピンボールの二番煎じである。 因みに2002年当時、かつての国内ピンボールディストリは全て無くなっていたが、個人輸入によるロケーション設置を二例確認している。円高の時期とは言え頭が下がる思いだった。 |
アカウント作って毎回レベルアップしよう |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★★☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★☆☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆先ずはStern-Insiderのアカウントを作り、スターンピンボール会員になって毎回ログインしてプレイしよう!自分だけの名前,自分だけのステイタスがレベル20!30!50!!……と上って行くゾ。 黄色、青、白の点滅ショットは[バトルモード]への近道。フィールド下部に掲示されている4×3の列や四角を揃えるには、そのマスでの点滅カラーを必ず同じ色を連続でやっつけるべし。1回通すだけではダメ。断続ではなく、連続ショットを矢継ぎ早コンボでバシッと決めよう。もたもたしているとカラーの点滅はふわっと消えて、進捗後退。メンドクサ!! 勿論マルチボールも高得点への鍵。緑色点滅がボールロックで、2回目ショット成功でメイヘムマルチボール開始。 尚、各ボール開始時にヴェノムが誰に寄生するかを選択出来るが、宿主によって“揃える列”とルールが変わるので、各フィーチャーを把握できるまではしばらく同じ宿主を選ぶが吉。初心者はマルチボールが簡単になるエディー・ブロックがおすすめ。 ●格子状のライトの縦横を揃える―――という、まるで'70年代や'80年代に回帰したようなフィーチャー構造。デカギミックでマルチボールどかーん!キャラクターコレクト全員集合で最終決戦!という定番の路線を回避しようとしている。これはアメコミヒーローピンボールがすっかり飽和状態なのを深慮し、今までと違う方向性への開拓に挑んだ意欲作と言える。 但し出来上がったゲームの評価は微妙。ログインによるステイタス保持システムも、クリアしない限り毎回同じ敵が立ちはだかり、生のボールによる千変万化が美徳であるはずのピンボールとしては煩わしさと冗漫さが顕現している。結論を急ぐべきではないが、傑作では無さそうである。 |
2段構えのプレイフィールドと先鋭なサウンドに注目 |
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【落としにくさ】★★☆☆☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★★★☆ |
【ゲーム完成度】★★★★☆ |
【初心者オススメ】★☆☆☆☆ |
◆二段構えのプレイフィールド。上段迂回レーンで1個また1個とボールロックを貯める充足感。マルチボール開始時の恍惚。先鋭な高速アルペジオを永遠の如く奏で続ける酩酊的音楽。 その余りのインパクトと完成度の高さに、スペースインベーダーとパックマン以降はビデオゲームばかりに没頭していたゲーマー達を一時的にピンボールへ引き戻した武勇伝を誇る、1980年のウィリアムス製ピンボール。 ただ、SBPのブラックナイトは下段左右フリッパーが病気持ちの為、'80年当時の楽しみ方が堪能できないのは誠に残念。しかしその存在感は圧倒的。雰囲気を楽しむだけでも打つ価値あり。 ●立体的なフィールドアートといい、ボールロック&劇的マルチボールといい、「ブラックナイト」は1980年〜1981年のアーケードゲーム及びビデオゲームの水準からしても飛びぬけた傑作。もうピンボールを置かなくなったはずのロケーションでも本機種を設置してしまう程の人気と高インカムを獲得。殊に、音楽と音声合成音は痺れるほど先鋭で、地獄の底から響き渡る黒騎士のヴォイスや哄笑はデザイナー本人によるもの。それに比べ、当時日本のビデオゲームのヴォイスと言えば、せいぜいサン電子'80年製クソゲーシューティング「スピーク&レスキュー」の“タスケテー!ひゃくてん,ひゃくてん,ひゃくてん”……という体たらくのマヌケっぷり。ブラックナイトと比べられて大いに失笑を買っていた。 しかし伸び盛りなビデオゲーム市場において更に登場した「クレイジークライマー」や「ギャラガ」等の人気にはさすがに敵わず、即座にピンボール市場復興の逆転劇……とまではいかなかった。 それでも1989年の「ブラックナイト2000」、2018年「ブラックナイト〜ソードオブレイジ」……とブラックナイト正統続編は3作目までシリーズ化されている。もはや黒騎士はピンボール史のアイコンであり、不滅の鬼神である。 |
プレイフィールド爽快だけどちょっと理に落ちたかな |
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【落としにくさ】★★★☆☆ |
【打ち易さ】★★★★☆ |
【ルール分かり易さ】★☆☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆プランジャーを思い切り打つより、少し弱めに打ってバンパー地帯に流すと、チャララン!とボーナスが入る。これがピンボール名物の裏技スキルショットボーナス。この機種ではこの役がかなり易しいのでいい機会、技術習得といこう。 狙うはマイティ・ソーが担うフィールド中部右のフェイク衝突球。パカン!と打ち応え爽快。しかもT-H-O-Rスペル完成でマルチボール開始。 もうひとつカッコいいマルチボールはアイアンマンが担う、フィールド左上に聳えるタワーレーン。ロックライト点灯時に勢いよく上り詰めるとボールロック、3回目でマルチボール開始。ロックリットはリターン/アウトレーンのI-R-O-Nスペルを全て揃えるべし。ディスク回転でレーンチェンジ可。 ●突然、ヴィランとの格闘ゲーム風バトルモード開始!とか、宝石獲得に失敗!とか、トロフィー1個目獲得,あと〇個必要!とか言われるけど、これいちいちあんま気にしない方がいい。せっかくスカッとする出来の良いプレイフィールドなのにアレやコレやとフィーチャーに凝り過ぎ、語るに落ちるゲーム性になっている。 デザイナーは「アイアンメイデン」「ジュラシックパーク」のキース・エルウィン。「ゴジラ」と同時進行制作で、本機種完成時点で既に大方ゴジラの方も仕上がっていたという早業の雄才。 |
シンプソンズが2度目のピンボール化 |
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【落としにくさ】★★★★☆ |
【打ち易さ】★★☆☆☆ |
【ルール分かり易さ】★★☆☆☆ |
【ゲーム完成度】★★★☆☆ |
【初心者オススメ】★★☆☆☆ |
◆メインのマルチボールのボールロックは上段フィールドの、ちっっっこいフリッパー使ってほっっっそいランプレーンに3個乗っけてスタート……という難しさには、思わずマニアの腕が鳴る。しかし難しいので初心者は後回しと行こう。 狙い目としてオススメはフィールド下部右端、3枚バンクドロップターゲットに遮られたキックアウトホールで始まる[キティキティ・バンバン]2ボールマルチ。スコアも稼げるし、音楽もアニメーションデモも楽しい! 上部いっちばん奥中央のガレージが開いてたら突進あるのみ。ちょっとした時間制イベントが始まるかも!? ●アニメのシンプソンズがピンボール化されるのは2度目。'90年デコ版は同社がディストリし、2003年版の今作ではアトラス社が国内販売を担った。当時のアトラスは日本国内のアーケード業界で権威も販路も強かったこともあり、ピンボール低迷期にもかかわらず大き目のロケーションで出回っていた。 ところでこの「ピンボールパーティー」。制作当初は町の原発が大爆発事故を起こしてどっひゃー!とみんなで逃げ出すアート及び作劇だったが、それはシャレにならないので、みんなで楽しくパーティー!というテーマに変更となったそう。 |
Column●自分なりのたしなみ 〜もう両替機は使っていない〜
現在、ピンボール最新の機種にはプレイヤーログイン機能までは登場しているものの、キャッシュレスには対応しておりません。プレイには100円玉をはじめとする硬貨が必要です。よって《SILVERBALL PLANET》では両替機が用意されています。 |
【所在地】 | 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1−6−14 心斎橋BIG-Step3F THE SILVER BALL PLANET |
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【営業時間】 | 午前11時〜午後8時 |
【tel】 | 06-6258-5000(代表) |
【関連サイト】 | 心斎橋BIG-STEP公式/THE SILVER BALL PLANET公式 |
【備考】 | ― |
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