ピンボールの基礎知識&用語解説〜用語

■ボールセーブ BALL SAVE

 あっけなくボールを下側(アウトホール)に落としてしまっても、始まってすぐに落ちてしまった場合には、“BALL SAVED”とか“FREEZ”と表示して、即シューターにボールが復活、1ボール分許してくれることがよくあるのです。このフィーチャーをボールセーブと呼んでいます。
 3回打ち終わって、“なんでぃもう終わりかーぷいっ”と立ち去る人。よく気付かずシューターにボールを残しちゃってますよ。ディスプレイを確認する習慣をつけると良いでしょう。

■アウトホールボーナス OUT HOLE BONUS

 別名エンドオブボールボーナス。1ボール終了時に加算されるボーナスのこと。軽快なサウンドと共にその時の成績結果(のようなもの)がディスプレイで点数へとカウントされます。
 この時、落ちた悔しさにいらついてスタートボタンをがしがし押したってボールなんか出ませんよ。ちゃんとボーナスカウントをしかと見届けておきましょう。

■マルチボール MULTI BALL

 ボールがいっぺんに2コも3コも4コも繰り出されてパニック状態と化すモードがありますが、この状態のことをマルチボール、またはトライボールと呼んでいます。シングルボール時のモードとは違い、どこかに特大ボーナスや次なるステージへの抜け道などが必ずや潜んでいます。探しましょう!

■ボールロック BALL LOCK

 マルチボールの前段階として、フィールドのどこか……ホールやポケットなどに、ボールを留めて蓄えることを、ロック、ボールロックと呼んでいます。

■リプレイ REPLAY

 またの名をフリープレイ、フリーゲーム、再ゲーム。設定にもよりますが、ある一定の点数を超えると“REPLAY”と表示され、パカン!!という独特のノッカー音の合図と共に、なんと1クレジットUP!…つまり再ゲームが出来てしまうのです。

■マッチナンバー MATCH NUMBER

 これもピンボール独特の再ゲームフィーチャー。ゲーム終了後、謎めいた2桁の数字が表示されますが、この時出た数字が、自分のスコアの下2桁と一致すると、なんと1クレジット追加。

■ジャックポット JACKPOT

 ビッグポイント、つまり一発特大ボーナス点のこと。マルチボールの最中などにJACKPOTと書かれたライトが光りだしたら、躊躇せずそこを狙いましょう!

■エキストラボール EXTRA BALL

 ピンボールにおいて、ビデオゲームで言う1UPとか1人増えるとか1機増える等に値するのが、このエキストラボール。これを獲得すると左右フリッパー間の“SHOOT AGAIN”のライトが点灯、ボール数が進まずにもう1ボールプレイができるのです。
 但し、複数人数プレイの場合、エキストラ獲得時には同じプレイヤーが続けて打つことになります。この点がビデオゲームと異なります。

■ボールスタック BALL STUCK

 ボールがフィールドのどこかに引っかかって下りてこなくなってしまった状態のこと。機械側がボールサーチを何度繰り返しても変化が無い場合、(ピンボールに理解のある)従業員さんを呼んで、ガラスを開けてボールを取ってもらいましょう。

■ボールサーチ BALL SEARCH

 ボールスタックが起きてしまった時、つまりボールがプレイフィールドを盛んに走り回っているはずなのに、一定秒数どこのセンサーにも反応が見られない場合、機械側が異常を察知、ありとあらゆる稼動部分全てにひととおりアクションを起こし、無理やりボールを下ろさせようとします。このことを“ボールサーチ”と呼んでいます。

■ボールミッシング BALL MISSING

 ボールの紛失表示のこと。例えばディスプレイに“2BALL MISSING”と表示された場合、『あるはずのボールが2個紛失している』という状態にあります。
 ボールミッシングを起こせばゲームは一旦中断しますが、そのままの状態が続きますと、機械側は正常なボール個数でのゲームプレイをあきらめてしまい、モードを切り替え、ボール個数が足りないままでゲームが再開されてしまいます。勿論、マルチボールにしてもシングルボールのままだったりして、ゲーム性は著しく後退します。

■インストールボールス INSTALL BALLS

 そのマシンのボール必要個数のこと。プレイフィールドのガラスを固定しているモールディングバー(インストカードより更に手前にある横長の金属板)を外すと、その下にこの表示のシールが貼ってあります。例えば、“INSTALL 6BALLS”と記されていたら、その台ではボールが6個必要、という意味になります。

■ビデオモード VIDEO MODE

 またの名をビデオウェーブ。必要条件下でホールなどへシュートを決めると、一旦プレイフィールドでのゲームは止まり、その間ディスプレイで簡単なビデオゲームが始まります。素朴なドット絵と左右フリッパーボタン操作によるシンプルなものですが、結構デカいボーナス点やエキストラボールのチャンスが潜んでいることもあってナメられません。

■ティルト TILT

 揺らしのテクニックとピンボールとは切っても切れない仲ではありますが、持ち上げ技や極度な横ずらしなど、台を揺らしすぎると反則負けとなり、“TILT”と表示され、懲罰としてその時の1ボールが強制終了となります。蓄えていたアウトホールボーナスもおじゃんです。正式にはプラムティルトと言い、筐体内の振り子の装置が揺れを感知してティルトを引き起こします。
 また、プラムティルトとは異なり、マッチナンバーを含めたオールゲームが無効となるのがスラムティルト。キャビネット(コインスロットが付いている正面扉)の右の裏側に、細長で薄っぺらの金属板を折りたたんだような装置が取り付けられています。これがキャビネットに加えられる衝撃を感知してスラムティルトを起こし、コインスロットを叩きつけることによる不正クレジットを防止しています。
 しかしこれらティルト感知機が過敏反応して、なんでもない場面で突如ティルトを引き起こすのは大変困りもの。調整を頼みましょう。

■デインジャー DANGER

 またの名をウォーニング、ウォッチアウト。ディスプレイに表示されるTILT警告のことです。プラムティルト装置の輪に振り子が触れる度に“DANGER”と表示され、これが2回〜5回繰り返されるとティルトを起こします。つまりTILTになり易い台でもある回数までは強めに揺らすことが出来るということです。
2004/7/28