映画を観るなら千円以下で!
映画館激安入場料あのテこのテ

★映画を1,800円で観るやつぁ、やっぱアホでしょう!他国の入場料金と比べても、他の娯楽と比べても、日本の映画館入場料金・大人一般1,800円はやはり高い!環境最悪のボロ劇場なら尚更ボッタクリもいいとこ。しかし近年、一般料金は現行そのままであるものの、あらゆる割引サービスが劇場別・地域別で執り行われ、映画ファンのおサイフ事情を大いに助け、また映画人口の上昇、興業の活性化にもつながっている。その数々の割引サービスげっちゅの手練手管を具体的にご紹介。これでアナタも毎日映画を千円で観れる!?

■毎月1日は映画の日!誰でもかれでも千円均一!

●今ではすっかり定着した映画の日。かつての愛知では毎月ついたちを映画の日とした劇場と、その月最初の平日を映画の日に据えた劇場とで規定にバラつきがあった。よってその日が千円と信じ遠方のシネコンにまででかけて痛い目にあうという事態も。……が、現在ではその辺りも改定され、土日祝日だろうと元日だろうと、愛知県内では必ず毎月ツイタチが入場料千円!という実に頼もしい規定が設けられている。この日を活用しない手はない!

 ただし、土日祝日と映画の日が重なった時の名古屋駅前の映画館の混雑振りはいかんしがたいもので、特に席数の少ないピカデリー2,4では、なんでもない中堅作品やちょっと前に封切られた話題作ムーヴオーヴァーものが次の回まで立ち見・満席という事態を言い渡されることも少なくない。平日の映画の日でも、会社帰りの時間帯となる夕方以降は混み合うことが予想される。こんなときは、僅か1本の電車の乗り換えの手間を惜しまずに、郊外型シネコンに離散した方がいい。

 また、全国興行生活衛生協同組合が規定している映画の日に関しては、地域によってかなり差がある。例えば東海三県でいうと三重県の映画館には映画の日がない。一方、奈良県のように毎月1日と第3火曜という月に2回映画の日を設けている地域もあれば、秋田や長野のように映画の日は3ヶ月に一度、という地域もある。このHPでは飽くまで愛知県・名古屋市を中心にお話を進めていくので、他県にお住まいの方はご注意を。

■毎週×曜レディース・デイ!女性(ぽい外見)の方なら千円。

●今やほとんどの映画館が実施している週一の女性千円均一。このレディースデイのはしりは'96年にテアトル新宿が導入した“水曜レディースデイ”だと言われている。

 名古屋地区でもほとんどの映画館が導入しており、ピカデリーや名鉄東宝、今池国際劇場など、繁華街駅前映画館タイプは毎週木曜、イオンシネマやTOHOシネマズのような郊外型シネコンは水曜、というのが名古屋レディースの傾向。但し例外も有り、コロナワールドのレディースは毎週金曜。

 尚、外見は女だが服脱がしてみたら♂とか、心が完全に女になりきってる♂でも、やっぱり千円で入れてしまう。今のところ法的な性別証明の提示は義務付けられていないからだ。ニヤリ。
 ……ここだけの話だが、金券SHOPで買った株主優待で入られるよりはまだマシ、とばかりに♂によるレディース料金もぐりこみも、あえて黙殺しているトコもあるとかないとか……???

■吉報!毎週月曜メンズデー〜男性千円!!

●レディースのみならず、ちゃんと男性の入場料金も千円均一となるメンズデー毎週実施の映画館もちゃーんとある!これ知らない人が多すぎる!フェミ系気取らずちゃんと性差別なしの料金形態を実施している劇場は、そこを金看板としてもっと賞賛を受けるべきだろう。
 愛知県内ではコロナワールド全館、MOVIX三好、ユナイテッドシネマ稲沢がこのメンズデーを実施中。もちろん外見がオトコのようなご婦人も、是非メンズデーには入場口で男らしく肩で風を切って千円でのし入り下さい。

■レイトショー&ナイトショー割引もおトク

●数年前までは、レイトショー割引と言えば夜の9時以降の番組まで待ってようやく1,300円という、思ったほど値引きが効かないため利便性を感じなかったのだが、近年シネコンによっては8時過ぎればもう千円という、時間も値段もかなりいいトコまで近づいてきてくれている。
 映画の日のように統一性がなく、劇場によって値引きや規定時間帯にかなりバラつきがある。一覧表にしてみたのでご参考に。

愛知の映画館レイトショー割引一覧表
劇場名レイト時間境目レイト料金
ゴールド/シルバー劇場××
ピカデリー三井ビル8時1,300円
ピカデリーセンチュリー豊田8時1,300円
名鉄東宝1・28時1,200円
109シネマズ名古屋8時1,200円
ミリオン座8時1,200円
シネマスコーレ××
名演小劇場CineSalon1,2××
センチュリーシネマ9時1,300円
今池国際劇場/国際シネマ※8時※1,200円
名古屋シネマテーク××
キノシタホール××
星ヶ丘三越映画劇場××
イオンシネマワンダー8時1,200円
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ9時1,200円
中川コロナワールド8時半1,200円
MOVIX三好9時1,000円
春日井コロナワールド8時半1,000円
ユナイテッドシネマ稲沢8時※1,000円
TOHOシネマズ津島8時※1,000円
小牧コロナワールド8時1,000円
TOHOシネマズ木曽川8時※1,000円
安城コロナワールド8時1,000円
刈谷日劇平日最終1,000円
AMCホリデイ・スクエア18豊橋8時半1,000円
江南コロナワールド8時1,000円
ワーナー・マイカル・シネマズ豊川8時1,000円
豊川コロナワールド8時1,000円
トヨタグランド中央1〜68時1,000円
西尾劇場××
半田コロナワールド8時1,000円
ユナイテッド・シネマ阿久比 8時1,000円
イオン東浦東宝シネマ98時1,000円

今池国際については、レアな限定ものレイトショー(デビルズバックボーンとかセッション9とかブラッディマロリーとかここ時々凄いのやってくれます)のようなものはレイト割引対象外。
ユナイテッドシネマ稲沢及びTOHOシネマズ木曽川、津島は夜8時以降のレイトが千円という嬉しい値段だが、土曜日レイトのみ1,200円という、ちょっとセコイあがきがある。でも十分安いか。

 それにしてもゴールド/シルバーがレイトショー割引非実施ってのはどうよ。

 また、レイトショーと似たような割引でナイトショー割引というものもある。これはコロナワールドなどが実施している、金曜・土曜・祝日前日などの深夜上映の作品が、レイトと同じ割引値段になるというもの。オールナイト営業の映画館自体は少ないが、これも覚えておこう。

■利便性の悪いモーニングショー割引

●レイトショー&ナイトショーの割引サービスもあれば、モーニングショー割引というものもある。しかし、名古屋市内の劇場ではほぼ全滅で、せいぜい金曜日の朝1回目だけ1,300円とか(センチュリー)、平日限定で午前中1回目の作品が1,200円とか(コロナワールド)、少々使い勝手悪し。レディースやレイトほど盛んではないようだ。

 一方、名古屋市外の郊外シネコンのモーニングに目を向けると結構恵まれてきており、AMCホリデイ・スクエア18豊橋、ワーナー・マイカル・シネマズ豊川では連日モーニングにはズバリ千円で客を入れている。他、非シネコンの刈谷日劇豊田グランド中央では平日限定でモーニングが千円となっている。これらも一覧表にしてみたらなかなか面白いのでご参考に。

愛知の映画館モーニングショー割引一覧表
劇場名モーニング時間境目料金
ゴールド/シルバー劇場金曜朝1回目1,300円
ピカデリー三井ビル××
ピカデリーセンチュリー豊田××
名鉄東宝1・2××
109シネマズ名古屋××
シネマスコーレ××
ミリオン座金曜日1回目1,300円
名演小劇場CineSalon1,2××
センチュリーシネマ金曜日1回目1,300円
今池国際劇場/国際シネマ金曜日1回目1,300円
名古屋シネマテーク××
キノシタホール××
星ヶ丘三越映画劇場××
イオンシネマワンダー××
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ××
中川コロナワールド平日朝1回目1,200円
MOVIX三好平日朝1回目1,200円
春日井コロナワールド平日朝1回目1,200円
ユナイテッドシネマ稲沢平日朝1回目1,300円
TOHOシネマズ津島平日朝1回目1,300円
小牧コロナワールド平日朝1回目1,200円
TOHOシネマズ木曽川平日朝1回目1,300円
安城コロナワールド平日朝1回目1,200円
刈谷日劇平日朝1回目1,000円
AMCホリデイ・スクエア18豊橋11時半以前1,000円
江南コロナワールド午前中朝1回目1,200円
ワーナー・マイカル・シネマズ豊川連日朝9,10時台1,000円
豊川コロナワールド平日朝1回目1,200円
トヨタグランド中央1〜6平日朝1回目1,000円
西尾劇場××
半田コロナワールド平日朝1回目1,200円
ユナイテッド・シネマ阿久比 平日朝1回目1,300円
イオン東浦東宝シネマ9平日朝1回目1,300円


■千円の投資で1回無料!?6回観たら1回タダ!?会員制度

●それぞれの劇場でメンバーズカード作ろう!みたいなこと言ってるのをよくみかける会員制度。しかし年会費用の余計な出費、及びその劇場でしか有効にならない不便性が大変に煩わしく、映画好きでさえ歯牙にもかけていない人の多いのが会員制度の現状。……しかし!そのサービスの割引率・利便性も、劇場毎にひとつひとつ鑑みると、実〜に玉石混淆なのだ。

▲店頭で会員募集もやっている劇場も多い。写真は名古屋駅に地下映画館街があった頃のグランド2・3・4。

 例えば、年会費千円の請求はあるが、入会時と更新時には明日から有効の無料招待券を贈呈、しかも毎週○曜は千円、6回観たら1回タダ、ポイント数によって景品など贈呈、関連飲食店10%割引、などなど特典盛り沢山で、入会の価値大有りの劇場だってある。なんてったって千円の年会費払った時点で招待券がもらえる好条件を飲まないテはないだろう。中日本興行のピカデリーがコレにあたる。

 逆にナメてるとしかいいようがない会員制度が、年会費払わされたのに入会時に招待券授与がなく、一般料金が1,500円になることぐらいしか割引がない上、10回(10ポイント)も観ないと招待券贈呈に手が届かないイオンシネマワンダー。同じく年会費を請求しておいてその場の招待券贈呈がなく、毎週火曜1,300円程度という会員割引率も低いTOHOシネマズも薦められない。年会費2,500円払え、などとほざくスターキャット系なんぞ論外。

 尚、コロナワールドの6回に1回無料招待制度のあるポイントカード発行は無料。同グループのネットカフェなどでも共通でポイント加算でき、しかもコロナワールド全店で有効。こちらは発行無料ということもあるので、初回時でいきなり作ってしまおう。

■金券ショップで前売り券・ご招待券・株主優待券をげっちゅ?

●オフィス街でよくみかける金券ショップで、ある程度の割引率により映画入場券が盛んに売られている。しかし“ご招待券”“株主優待券”の場合、大体売値の相場は1,300円ほど。映画の日、メンズ、レディースデイを日頃から活用している映画ファンにとっては、あまり魅力のない値段であろう。
 また、使用期日の期限や土日祝日不可、同系列の映画館でも入場不可な劇場有りなどの利用制限も課せられており、使い勝手はあまりよろしくない。
 加えるに、ご招待券と株主優待券のSHOP転売は、金券ショップ側が儲かるだけで、劇場側や配給元には1円の興収も入らない。これらの非売品入場券のショップ転売が、映画館運営事情逼迫の一因になっているという。……ならば、映画館側は金券ショップで自分の劇場の券が売られているその様子の写真画像を日付入りで撮ってきてモギリに見せた客はその場で千円とか、そういうことやったら自衛策としておもろいと思うのだが……それはいいとして、緊急で映画を観る必要にせまられた場合以外は、金券SHOPで転売されているご招待券・株主優待券を買うことは、それ程オススメできるものではない。

▲900円、800円、600円、と金券ショップでの映画チケットお値段割れまくりの光景。でも大抵は1,200〜1,300円くらいが相場。
 一方、古物販売としても合法である、作品ごとの前売り券となると、これがかなりお値打ちになっていることがある。封切り前の新作・話題作は大体1,300円ぐらいとそれ程値は落ちてないが、上映終了が近づいているもの、ショップにとって在庫過多状態のものなどは千円を切るいい値段で売りに出されている。中にはロードショー打ち切り前日あたりに500円以下の値段になっているものも。観たい映画の安値チケットに出逢えるかどうかは運まかせなものもあるが、金券ショップの前を通るなら時々覗いてみるとよろし。

 参考までに、名古屋駅前主要金券ショップチェーン店の公式サイトを。
チケットステーション
みそのチケット
チケットキング

■当日だけど前売り券をプレイガイドでげっちゅ

●作品毎の前売り券というものがある。正規の劇場の窓口で買うと、一番高い場合1,600円もかかり、いくら前売り特典グッズがついてくるとはいえ、これには全く食指が動かない。チケットぴあ、CNプレイガイドをはじめとするプレイガイドや各コンビニエンスストアで売られている前売り券に関しても同様。

 しかし、多忙のあまりサービスデーなどに劇場へとても赴くことができず、金券ショップのシャッターが降りている日曜日や祝日の日に観に行くのが精一杯で、一般料金1,800円をいつも支払うハメになるという方。実は公開中の映画でも、プレイガイドやコンビニで上映中作品または指定映画館の“前売り券”が売られていることを覚えておこう。ペア券だとまずまずの割引率になっているはずだ。但し、流石に劇場の窓口では上映中作品の前売り券は売られていない。あたりまえか。

 尚、ローソンのLoppiではイオンシネマ、コロナワールド、ユナイテッド・シネマ稲沢のその日から入れる大人一般入場チケットが1,600円で購入できる。

■その他入場料割引サービス

●他にも、200円、300円と微々たる値引きではあるが、思い当たる割引サービスを列挙してみると……

◇劇場公式サイトからのネットクーポンプリントアウト割引サービス

 せいぜい200円程度の値引きしかなく、また他の割引サービスとの併用が不可なので、便利かどうかは疑問。イオンシネマ、MOVIX三好など。

◇クレジットカードの提示

 関連する企業のクレジットカードの提示により200円程の値引き。UFJカード、イオンカード、セゾンカードなどが代表的。劇場によっての実施非実施、有効カードの種類にも相違あり。

◇留学生・障害者割引

 学生証及び障害者手帳などそれぞれのステイタスを証明するものの提示が必要。入場料が1,000〜1,100円に(劇場によって差が有り)。障害者の場合つきそいの方もお一人様まで値引き対象。

◇学割

 大学生・高校生は、生徒手帳・学生証の提示で入場料1,500円。尚、中学生・小人は900〜1,200円(劇場によって差額あり)。

◇シニア割引

 60歳以上の方は終日1,000円〜1,100円。外見年齢が微妙な場合、年齢を証明する書類の提示が必要。逆におもいきり老けて見える人は60越えてなくても自己申告で窓口突破可能。

◇50才以上夫婦割引

 2004年からスタートした割引制度。夫婦どちらかが50才以上の場合、入場料がペアで2,000円となる。

◇高校生友情プライス

 2005年7月からスタートした割引制度。高校生(高専生を含む)が3人以上のグループで入場した場合、お1人様あたり千円。同一作品を鑑賞する場合にのみ有効。'06年6月30日までという期間の限定があるが、50歳以上夫婦割引がそうだったように、興収アップに有効なら統一のレギュラーサービス化の可能性も。

◇スタンプカード割引

 その劇場・系列映画館で発行するスタンプカードをいっぱいにすると1回入場無料などの特典が得られる。但し有効期限の経過で無効扱いとなり、まるで役に立たないことも多い。名鉄/エンゼル東宝、シネマスコーレなど。
▲左はシネマスコーレのスタンプカード。ゴーストオブマーズで観に行って以来出向いてないからとっくに期限切れとるわい。右は名鉄/エンゼル東宝のもの。途中でポップコーンやソフトドリンクの賞与もありんす。

◇二番館

 通常のロードショーが終了した作品が、お値打ちの入場料または2本立、3本立でかけられる映画館のこと。またの名を“名画座”。'80年代にビデオレンタルの普及によって大幅に衰退した。現在名古屋の二番館はキノシタホール(1,600円)と星ヶ丘三越劇場(1,300円)がある。しかし地味なラインナップで料金もゾッとしない価格。マニア向けにSFホラー3本立てとかやればいいのに。三越じゃダメか。


 その他、契約駐車場割引、ぴあ誌・フリマガなどのクーポン切り離し割引、東海ウォーカー最新号持参で200円引き、作品にちなんだ窓口値引き(TATARIでは心霊写真を窓口で見せると割引とか、ギャラクシークエストでは男5人+金髪女性1人で割引とかそのテの企画割引)等があるが、とどのつまりは映画の日、メンズ&レディースの千円均一の前では、利便性も値引率も遠く及ばない。安く、より多く映画が観たいのなら、忙しいだの日曜しかイケナイだのごねたりせずに、やはりサービスデーに休みをとってでもまとめて観るのが一番ではなかろうか。

2005/1/11
(最終確認日2006/2/2)