園内飲食店など


萩乃茶屋

 名大病院の向かい側、テニスコートの東側に位置するこの茶店。メニューで名物的なのは木の芽でんがく定食900円あたりか。チキンライス450円、親子丼500円など、全体的には手出しし易い値段設定が多い。他、ラーメン、きしめん、カキ氷、はたまたハトのえさまで時々売っていることも。なぜなら店の近くでハトが群生するポイント(桜林)があり、実際にエサやりを楽しんでいる人もいるから。時々脇のロータリーからネコが飛び出し、目の前でハトがバキバキ喰われちゃう場面に出くわすこともあってこれまたスリリング。このロータリー内の茂みで暮らすネコファミリー達には私を含めてファンが多いのだが、これについてはまた別の機会に。
マニアックな魅力を放つハギジャー  そのネコたちとは別に、この萩之茶屋の人に外猫飼いされている巨大な白毛長猫“ハギジャー”は、鶴舞公園では親分クラスのネコ。後ろ足が不自由だがケンカは強い。一見人間には慣れているように見えるが人に触られるのが嫌いで、特に背中から尻尾の付け根をなでようとすると熾烈なネコパンチ応戦を受けること間違いなし。

山乃茶屋

営業しないんなら出てけばいいのに。
▲ご覧の店先からして既にスサんでいますが、裏や脇の屋台の跡付近のだらしなさはかなりのもの。
 も〜〜薄気味ワルイな〜〜ここ何なんだろう?店は閉店状態で、裏の自宅も荒れ果てたあばら家のようで、でもよく見るときちんと洗濯物が干されていて人が棲んでいる…もとい住んでいる気配があるのだけど、庭などには放置されたガラクタや荒れ放題の鉢植えやらが散乱、等間隔で吊り下げられたペットボトルが、一層ブキミさをかもし出すのに一役買っている。何だか映画「悪魔のいけにえ」に出てきた殺人鬼一家のおウチに足を踏み入れた気分。ヘタして家の中に入りこんだりすると、電ノコ持った大男が出てきて地の果てまで追っかけられそうである。ここも清風荘と同じく自販機専用のだらしのない無人店と化している……かと思ったら、桜花見の季節に突然店開いちゃって、串カツとか売ってたんだよなぁ。ちゃんと人も入ってたし。
ブキミに吊り下げられたペットボトルの用途は一体……汚いわ割れてるわで、あまり座っている人はいない。
▲もはや庭ではなく、タダの茂みと化した、荒れ果てた庭先。キタネエ…… ▲ベンチも傷んで汚れてて荒れ放題。
因みにこのコのパパは萩之茶屋の足の不自由なボス猫。  他にネタになる点と言えば、この店近辺で黒白ネコと白ネコの母娘の親子ネコが、2代に渡って子育てしながら賢明に毎日を生きていること。但し萩之茶屋前ロータリーのひとなつっこいネコファミリーたちと違い、かなり人間嫌いで警戒心が強く、ちっとも触れない。

池乃茶屋

▲メニューの食品サンプルを展示するショーケースはなぜか空。しかし不気味に開け放たれたドアの奥の闇からは不穏な空気が流れ、まるで魔道がぽっかり口をあけているよう。キミは中へ入る勇気はあるか……
 鶴舞公園飲食店3大あばら屋と言えば、清風荘、山乃茶屋、そしてこの池乃茶屋。店の中も回りもとにかく汚くてだらしがなくて、しかも店内が薄気味悪く真っ暗で客なんかおらず、よくも【営業中】だなんて札店先に下げていられるな?といった、お化け屋敷のような開店休業店舗。とてもじゃないが入る気持ちは湧きやしない。
 ラーメン400円、かつ丼500円、みたらし3本200円とか献立の札を外に掲げてるけど、ホントに用意してるのだろうか。

清風荘ひらの

▲自分の親が名のある料亭の名料理人だとか、オレの家は凄いとか、あの爺さんよくうそぶくけど、じゃあお前の今のこの店の自販機コーナーと化した荒れ様態は何だよ? というふがいないSPOTがこの清風荘。

 いちおう、ここはその昔飲食店だったらしいのだが、今はその影もなし。商売らしく営んでいるものといえば、ジュースの自動販売機数台とベンチがあるだけ。建物は運営者平野家の自宅が兼ねられている。

 で、いつも公園内でヘルメット被ったまま原付でうろついてる名物爺さん平野って奴が、もう公園中の嫌われ者。とにかく度を越えた変人で、何か不満があると八つ当たり的に無関係の事務所に怒鳴り込んできたり、公園内に住居を構える許可の継続手続きの重要書類をほとんど書かずに「あんた書いてくれ!」とぽいと事務員に放り投げたり。事務員側も流石に怒って「ご自分の住居と店舗の手続きですからご自分で書かないとダメでしょう!」とはっきり注意すると「あぁーあ役所の口のききかただなぁ、あぁー?」とわめくし騒ぐしぐずるし。その図々しさと人間性の低さたるや、公園関係者誰もが辟易している。
 ただ、時々イヌネコを拾ってきて、いつも大事に抱きかかえるようにして飼ってる姿も見せたりはしているのだが(別に奴のフォローをするつもりはない)。

 ある日なんか、この清風荘の爺さんのことで事務所に抗議してきた方もいた。「なんなんですかあの人?私清風荘の自販機でジュース買って、そこのベンチで飲んでただけなのに、頭のイカレた爺さんが出て来て『ここはワシの家じゃ!出て行けぇ!』って怒鳴って来たんですよ!」
 その日の気分で人に当り散らす爺さんで、皆に嫌われて馬鹿にされてますからご安心なさってくだサイ♪と、その方をなだめて差し上げましたけどね。

 で、数年前に清風荘の車が全焼するという火災があって、どうも放火だったらしいのだ。その時爺さんは『火をつけやがった奴がいるんじゃ!前にも飼ってる犬が殺された!』と騒いどった。どこまでホントかどうか定かではないが、嫌われ者・恨まれ者は多かれ少なかれロクな目にあわないことの証のような気がする。他にも、その一家は宗教に入ってるとか、爺さんが一度大病で長期入院してから人間が益々おかしくなったとか(大病って頭の病気かな?)、等々、店は閉店状態なのに、噂の枚挙にいとまがない、名物的存在がこの清風荘なのである。

ラーメンOGAWA

▲名工大正門前、鶴舞公園のちょうど北東の角にあるラーメン店。
 鶴舞公園内の飲食店の中で、比較的まともに飲食店を営業していると言えるラーメン店。ここは昔カタツムリのマークの看板が目印の“喫茶OGAWA”という店だった。外装にその頃の名残が感じられる。
 肝心のラーメンの味についてだが、個人的にラーメンが苦手な私はどうこう言えない。が、評判によれば、可もなく不可もなく、といったところだそうな。

河正商店

▲アイスクリームやスナック菓子も販売している“河商”。

 竜ヶ池のすぐ南に店舗を構え、天ぷらうどん、丼もの、定食、ビール……といった、目立たずそつない飲食物を出しているところがココ。左隣の店舗は現在モトクラッシュという名のバイク屋にはなっているが、その昔そこは「1160」という、小さな無人のゲームセンターだった。そのゲーセンの管理(と言ってもマシンに故障があったらリース元に連絡するだけ)が隣のうどん屋の河正だった。また、2階に“Lake Side SPOT”という、'80年代風のカフェがあるじゃーん……と思ったら、とっくにツブれてたりするんだなコレが。
 閑話休題。ここも恒常的に営業はきちんとおこなっている。また、桜のお花見の時期だけ、なんと竜ヶ池でのボートの貸し出しを行っている。別に東山のようにカップルがボートを利用すると別れる運命に遭う、などという噂は一切無し。

ひさご亭

 名大病院の向かい側、萩之茶屋のすぐ東隣、道路沿い、という好立地条件の店。天丼900円、カツ丼800円、きしめん700円……と、明らかに萩之茶屋と比べて値段が高め。ただ、五平餅2本300円、みたらし3本200円、ぜんざい500円、わらび餅300円、あま酒250円、と他店と比べて甘味のメニューが目立つ。
 いやそれより私が気になるのは、脇の道路の茂みの狭間から見える、この店敷地内に建つ【ミケの墓】。しっかり卒塔婆が作ってあるお墓なのだ。よっぽど可愛がられていたネコだったのだろう。