〜条件がうるさくてまるで使えない〜

鶴々亭&百華庵


 鶴々亭とは、鶴舞中央図書館の東側にある林の木陰に、ひっそりと建つ純和風の茶室。これは1928年に鶴舞公園で開かれた名古屋博覧会開催時に、名古屋材木商組合が建築、そのまま市へ寄付されたもの。その後一般でも利用可能な茶席として開放されている……はずなのだが、あれこれ条件がブツブツうるさくて、結局なかなか使いにくい施設となってしまっている。

 宴会やカラオケがダメというのは頷ける。しかし、茶道と俳句以外は一切ダメというのは、いくら市の歴史的建造物だから、というだけでは客観的に市民が納得する理由にはならないだろう。皆で勉強会?ダメです。コーラスの練習?ダメです。ヨガの会の人?ダメダメー。俳句かお茶たて以外はダメ!ダメ!ダメ!とまあこの有様。'90年代半ばぐらいまでは上記のケースはOKだったらしいのだが、担当事務所が変わってから何様か知らんが異様に厳しくなったのだ。

▲鶴々亭室内のようす。▲ポット・茶碗などの微々たる程度の備品なら有り。

 結局利用価値や存在価値が見えてこないこの施設。それでも借りたいという人は某協会に問い合わせてみては。利用料金は半日1,100円からとなっている。

 それと、鶴々亭に隣接している百華庵について。鶴々亭以上に古色蒼然とした茶室なのだが、実は市民からの寄贈で2000年4月に移築されたばかりのもの。この茶室も鶴々亭利用者なら同時に使えるはずなのだが、これまた条件がうるさいので、結局利用されていることは少ない。

▲こちらは百華庵室内の様子。▲茶室内にはこんなステキなものがぶら下がってましタ♪

 あとひとつだけ申し上げておくと、鶴々亭・百華庵共に冷暖房設備は一切無し。特に真夏の蒸し暑さとヤブ蚊総攻撃の凄まじさは想像を絶する。また、火気厳禁。蚊取り線香も禁止なのだ。