〜ボートは春しか乗れません〜

竜ヶ池



 鶴舞公園内で最も規模の大きい池がこの竜ヶ池(たつがいけ)。何か歴史的話題はないかと資料を紐解いて見る。『東南(巽)の方角にあるから“竜ヶ池”と呼ぶ』…つまらん。『八幡山古墳のためにこの地を掘って池が出来た』…つまらん。『戦時中に爆風を受けて浮見堂が倒壊したが、1955年に復帰』…つまらん。『名大病院が引いた下水のせいで池が臭くなったので、日本ビール名古屋工場の冷却水を引いて滝をつくった』…全然面白くないな。他にましな話題は無いんかいな。

▲見えにくいが、水辺の石段の上にめおとガモが。こいつらはいつもこの場所で羽を休めている。もうずっとずっと、何年も。死んじゃっていなくなったらさぞ淋しいだろうな。

 強いて話題にするなら、この竜ヶ池ではもう随分長い間、つがいのカモの夫婦が、2羽だけで毎日暮らしていることかな。いつも互いに離れずに中むつまじく泳いでいる。いつも群れなしてカメをいじめて追い掛け回している胡蝶ヶ池の騒がしいカモたちとは対照的な印象。
 尚、ボート乗り場のような場所にはさびれたボートが浮かんだままであるが、これはすぐ近くのうどん・定食屋【河正】の管理。花見の季節のみボート乗り場を運営しているようである。

▲池の上で橋渡しされている浮見堂。水景が楽しめるようにというものだが、ナンかここでも浮浪者の荷物が……。