食べ放題で、絶対・確実に
元を取る方法!

▲この安さで割引クーポンまである《豆乃畑名古屋栄店》平日840円(税抜)ランチバイキング。冷奴豆腐は流石の美味しさ。豆乳ソフトクリームも逃せない

【鉄則】「絶対に元を取ってやる!」という気負いや執着を、一切捨てるべし!!

●物質で元を取るのではなく、“心で元を取る”という健やかなスタンスで、食べ放題に挑みましょう。

 「この中で一番原価高いヤツは?エビ!カニ!ローストビーフ!!」
 ……とスタートダッシュで高価な料理ばかりでテーブルを山盛りだらけにした挙句、案の定30分で食べきれなくなって半分以上の食べ残しを前に苦しんでいる人がいます。
 貴方は元来満足するためにブッフェに来たのであって、体を壊してまでお店に損害を与えることが目的ではなかったはずです。そこを主客転倒してはいけません。

▲金山駅前《ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋/オーキッドガーデン》ランチバイキングのデザートコーナー

― 解説 ―
●よくテレビのバラエティ番組などでバイキング店舗が取り上げられる際に
 “いかに元を取るか”
 “原価の高いヤツはどれか”
 ……という点に重点が置かれていますが、それは短絡的に視聴率を上げるべく無知な衆愚を釣り上げるための低俗な惹句であって、完全に誤った食べ放題へのスタンスです。

 バイキングに来たのなら、食べた量や原価などに重きを置いたりせず、その自由で優雅な空間、開放的で寛げる気分を楽しみ、心で元を取るよう努めましょう。


 一番おすすめの食べ方は、例えば90分制限のフルバイキングなら“テーマやスケジュールを決める”という戦略。



 【初陣】
 [サンドイッチ/コーンスープ/創作サラダ/ホットコーヒー]
 喫茶店モーニングセット風はいかが?

 【第2陣】
 [パンケーキ/トッピングベーコン/スクランブルエッグ/フルーツジュース]
 ハワイの朝食風に。焼き魚と玉子かけご飯で旅館の朝ごはん風とかもいいね。

 【第3陣】
 [お蕎麦/たっぷりネギ/玉子/コロッケ]
 お昼の立ち食いリーマン気分で。カレーでもいいな。

 【第4陣】
 [スコーン/コンフィチュール/マドレーヌ/紅茶]
 イギリス貴族の優雅なティータイム風。

 【第5陣】
 [唐揚げマヨネーズ/五穀米ご飯/お漬物/お味噌汁]
 部活帰りの学生が立ち寄る定食屋さんみたいな感じで。

 【最後の〆】
 [抹茶アイス/小倉白玉トッピング/あんみつ/緑茶]
 気分は京都のお茶屋さん。

 【おっとまだラスト5分だ】
 [アイスコーヒー/生クリーム/クッキー/ミックスベリー/アーモンドスライス]
 全部グラスに盛って注いでアイスカフェモカ!スターバックスごっこ。



 ……かように、各々テーマを決め、計画を立てて毎度盛りつけてゆけば、まるで旅行しながら何軒もお店を巡ったみたいな、得した気分に浸れること請け合い。
 余裕もゆとりもできて、とてもリラックスした気持ちで心行くまで頂くことが出来るはずですよ。

 バイキングに来て何の計画もなしにアレもコレもと山のように皿に盛りつけていったら、味もジャンルも混ざり合って何が何だか……という失敗経験はありませんか?
 上記のように前もってきっちり青写真を描いて挑めば、そんな失策は回避できるはずです。

 もちろん、ご自分の好物を軸にメニュー編成を決めて行ってもいいでしょう。

 焼き立てパンが大好きな人なら、その筋の評判がいいホテルブッフェに赴いて、全編パンで構成してもいいんです。
 先ずは初陣、クロワッサンとデニッシュ、バターロールをそのままで。
 第2陣はジャムやバターでコーヒー紅茶と共に。
 第3陣ではパンと合うサラダと一緒に。
 第4陣はカレーやシチュー、スープと付け合せて。
 そして最後はカットフルーツや小倉、生クリームトッピングでデザートパン大会!

 ……なんて具合に。


 一方前述したように、最も恥ずべき行為とは

 「今日朝めしも昼めしも抜いてきた!(←逆効果なのに…)
 「原価一番高いヤツ!原価一番高いヤツ!」
 「エビも!カニも!…ローストビーフ10枚!!」


 などとおらびながら、第1陣からお皿へ山盛り取りして繰り返し往復、テーブルいっぱい統制なく埋め尽くして早食いダッシュ、案の定30分でうえっぷ・腹パンパン・顔面蒼白。
 まだ制限時間に余裕があるのに、大量食べ残しから逃げるように店を出ていくような、こっちが居た堪れぬ程の見苦しい痴態を晒すこと。

 繰り返しますが、食べ放題ってのは、自分の身を削ってまでお店に損害をもたらすのが目的じゃないですよ?
 食欲を満たし、セルフでフリーの空間で寛ぎ、満足するために行くんです。目的を取り違えてはいけません


 高価な食材を好きに盛れるのもバイキングの魅力ですが、必ず計画を立て、メニュー編成を充足させながら盛りつけてゆきましょう。
 ローストビーフをサンドイッチにしたり、ご飯に乗せてタレを落として丼ものにしたり、サラダに乗っけてドレッシングで和えたり。
 そういう地に足を着けた姿勢で挑んでみるだけでも、大分充実感が変わってくるはずです。

 支払った料金をひたすら上回る量を一辺倒に平らげた優越による勝利感に浸る……という食べ放題の楽しみ方も、人によってはあるかも知れませんが、それは貴方のプライオリティの一番底にしまっておきましょう。



《名鉄グランドホテル/欧風料理アイリス》のランチには上質のベーカリーパン&デザートブッフェが付く

◆食べ放題で必ず元を取る方法〜6箇条

・“元を取ってやる”という拘泥そのものを捨て去るべし。
・量や原価で元を取ろうとするべからず。
・早食い、山盛り取り、いちどきの大量取り厳禁。
・空間、環境、自由さを堪能し、“心”で元を取るべし。
・制限時間内のスケジュールや計画をしっかり立て、テーマを決めて盛り付けを構築するべし。
・「心行くまで満足すること」と「無茶してまでお店に損失を出させて元を取ること」は別だと気付くべし。



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※バイキングの写真は全てこちらのオリジナル撮影です。画像の無断転載は固くお断りします。



(2015年5月14日)