▲《ピッツェリアマリノ栄店》のドルチェバー |
●2003年開設の当サイト旗揚げから約13年程になりますが、開設当初の筆勢と言えば、毒舌や辛口の範疇を超えた雑言が目に余っていたことは否定できません。
ツイッターもFBもブログも食べログも、まだ無かった時代。
何か月もかけてHTML言語をマスターした者だけ、ネットでの発言を会得していたという、今からすれば独特の時勢の中。
ひたすら露悪と圭角が露わな筆致でサイトがスタートしました。
タウン誌で絶賛されていた割高なホテルなのに、解凍した安物ばかり提供されていて憮然とさせられた。
個人経営のワンマン店主に感情的で理不尽な意地悪をされ、絶望と共に意気消沈した。
そんな過去の経験が内面に影を落としていたとは言え、飲食店に対する私怨私刑にあてがうネット武力行使として、10年以上ホームぺージを乱用していたふしがあったことを認め、甚深と自省せねばなりません。
●「安くてうまかろうが、高くてまずかろうが、店の価値をお前が決めることではない。店選びの木鐸となったつもりだろうが、自分にそんな役割も、義務も、筋合いもない。」 当サイトが食べ放題の批評をアップロードし続けるにあたり、上述のような呵責の念に囚われると共に、精神的に大きな壁にぶちあたりました。 華やかな印象が敷衍される高名ホテルのブッフェスイーツなにのに、実は余所から仕入れた業務用低質品ばかり。 しかしそれはホテル側がプロデュースや宣伝の方へ労力をかけて運営している企業努力が信賞され、知名となり報われているという話。筆者が勝手に貶めて断罪することは極北の誤謬である。 僅か千数百円という食べ放題料金で、手間をかけたオリジナルスイーツをカフェカウンターで供していながら、無名であるが故客入りが少ない、小振りの可愛らしいパティスリー。 しかしそれは運営の拡大や宣伝に手を回していない店側の分相応であり、自分が持ち上げて触れ回ることは浅ましい専横である。 筆者は現在、このような真理に辿り着きつつあります。 有名ホテルなのにスイーツが高くて不味い。店主の態度が一方的に傲然。 ……だからと言ってその時点で自分が威張れる権利を獲得した理由にはならず、鬼の首を取ったように吹聴するなど、目に余る不善な蛮行であることに気づきました。 またその逆もしかり。 ホテルにしろカフェにしろ、また立場の悪い会社や団体、個人をホームページ上で嬉々として唾棄してほくそ笑んでも、一切の“徳”はありません。己の“業”が積もりゆくだけです。 これまでの己のサイトの夜郎自大を真摯に振り返り、これらの真理にゆきついた筆者は、今後反省と謝罪に専心すると共に、食べ放題というお店の奉仕精神そのものへの感謝を込め、ブッフェの感想とスイーツへの想いを綴って参りたい所存です。 ・例え駅前一流ホテルバイキングの品々が簡易な仕入ケーキばかりだったとしても、アクセスの利便性やラウンジの寛ぎを求める消費者へ、導き推奨する姿勢で薦めるよう、心掛けよ。 ・例え職人肌の一本気な飲食店で店主さんが頑迷でも、そんな風合いを求めるグルメマニアの参考となる記事をしたためる指針を慎ましく据えよ。 ・郊外で格安絶品のパティスリーカフェにおける限定ブッフェが高邁であるなら、品々の上質さを称えることに心を砕くことは勿論、みだりに激安感を煽るのは慎み、また“こんなに良心的な小さなカフェがあるのにあのチェーンやあのホテルときたら!”などと他店をくさす、よすがとするなかれ。 以上の戒めを金科玉条として座右の銘に刻み、身を引き締めた上で、今後も“名古屋ケーキバイキング・アラモード”を運営して参りたいと思います。 また、味や値段、サービス・接客に関する事柄とはいえ、これまで当サイトによる理不尽な誹謗を目にし、大いに慨嘆なさった店舗側やユーザーの皆様には、心よりお詫び申し上げます。 かなり古い時節のページも含め、筆者の過去のアップロード分における批評を超えた目に余る不徳な放言については、折を見て徐々に修正したり削除したりなどを施し、軌道修正に献身して参ります。 また関係者さんから指摘やご希望があれば謹んで対応させて頂きたい所存です。 今後とも末永くご愛顧・ご鞭撻の程を、宜しくお願い申し上げます。 文責:アラモード北原 2016年2月7日 |
▲一宮市《茶や倶楽部》のケーキバイキング |