三重県四日市市/近鉄桜駅

キャナリィ・ロウ 四日市店

▲平日ティータイム食べ放題のキャナリィロウオリジナルスイーツブッフェ。新鮮カットフルーツで盛り盛りになってる奥のフルーツタルトに感激。 ▲コーヒーマシンと共に並ぶのはティーポットとリーフで煎れる紅茶コーナー。なかなか優雅なティータイムが嗜めそうなので紅茶スキーの方はどうぞ
▲相変らずガーデニングの施しとお手入れぶりは入り口が判らないほどだが、この情景が近鉄桜駅前という三重ローカルの現実を一瞬忘れさせてくれる。 ▲こちらは3種類のジェラートコーナー。お味もまずまずで、バイキングではちょうど食べやすい範疇。
― DATA ―
企画名ドルチェバイキング
メインメニューケーキ
ケーキのサイズ【小】
お値段1,000円
制限時間なし
実施タイム平日午後3時〜5時 不定期日程に変更(2008年4月25〜27日3時〜5時一時復活フェア有り)
ドリンク飲み放題!
その他ルール全席禁煙
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[8] ●中部地区郊外中心に出店を広げているアットホーム且つお手ごろ価格のイタリアンレストランで、ブッフェ式デザートバイキングをティータイムに開放する“ドルチェバイキング”がスィーツファンにすっこぶる評判よろしい《キャナリィ・ロウ》店舗の四日市店をルポなのだ!
 公式サイトによると他社運営フランチャイズではなく本社直営チェーンらしい(逆だと思ってた…)。でもそんなことは別に関係なく、やはりたった千円でありつけるドリンクバーつきケーキバイキングの激安贅沢加減が素ん晴らしい。ホテルだと相場二千円は取られかねないケーキの食べ放題が、ジャスト千円で提供されているこの衝撃と洗礼を、是非是非四日市市民のアナタに。

 んで、キャナリィロウの唯一の欠点が立地条件……というか、元々同社の方針は郊外の住宅地・地域密着型店舗展開。今回も駅から散々歩かされるのかと思ったら、あらら近鉄桜駅のまんまえ!これは助かる。
 しかもここら一帯は通学路のようで、来るわ来るわ現役女子高生ご一行様の来客が!連綿連綿、陸続陸続、バイキングタイムの店内はどこもかしこも現役女子高生だらけじゃい。もちろん全員ドルチェバイキングをオーダー!
 確かに現役女子高生のお小遣いでも十分寄れるお値段だし、店内の色彩もあたたかい雰囲気。そこそこの長居も多少の姦しいおしゃべりも、別に厭われることはないご様子。キャナリィ四日市店は地元主婦と現役女子高生の楽園と化してしまっているのだった(注:さっきから現役現役て、女子高生はフツーみな現役や)。

 あたしも負けてられないわ!とバイキングにかぶりつき。実は品数はそれほど多くないものの、味が良いだけではなく、一品ごとに緩急メリハリついているので何巡しても飽きることがない。セコいホテルのブッフェ行くとおんなじような味の色違いムースばっか延々続いてすぐゲンナリすることもあるのだが、ここでは決してお客にそんな失望はさせはしないのだよ。
 きゅーっとシナモンの刺激で引き締まった[りんごのゼリー]とか、かけほうだい生クリームのついたクラシックショコラの[カプリ]とか、ほんのり紅茶のお味のついた食べやすい[ロイヤルミルクティージェラート]とか。個性と創作性の効いた逸品ばかりでハズレはなし。
 一番びびったのは、リンゴ、キウイ、苺、ブルーベリーがワンピースごと容赦なくドカドカ乗っかってて、しかもつやだしナパージュでキラキラしてる[フルーツタルト]。こんなのがたった千円の食べ放題に出てくるのは、ちょっとありえない話!しっとりタルト生地も甘さ控えめのカスタードも誠に奏功。限定ではないので、慌ててまとめどりしなくても大丈夫。
 [ブルーベリートライフル]もたまらなかった。トライフルというより品のいいクリームチーズケーキで、アーモンドが与える噛み応えもグー。かけ放題ブルーベリーソースつき。
 あと小皿に切り分けられた[ズコット]。あのインパクトのあるズコット特有の帽子型ワンホールがまるごと出されてないのは残念だけど、お味の方は、まろやか〜なアマンドクリームと2色のスポンジにより十分満足。
 あと目をみはるドンクバーの充実ぶり。Hot/Iceでカプチーノやらエスプレッソやら各種嗜めるコーヒーマシンは勿論、ウーロン茶、アップルJ、アイスティー、オレンジJ、野菜ジュース2種(トマト系&ニンジン系)なんかもアリ。
 あと圧倒的だったのは紅茶のラインナップ。全15品という種類も壮観なのだけど、ティーパックだけじゃなくて、ちっちゃいグラスポットにリーフ入れて熱湯注いで、各自テーブルで煎れるという、風情たっぷりセレブリティタイムが楽しめる趣向。紅茶飲まないから良さが分からないのが心苦しいけど、これはかなりの贅沢なのでは。

 てなわけで。地元の主婦や女子中高生にとっては、本当に気軽に贅沢ができる、お手軽セレブ気分のスイーツブッフェ・サロンといったところ?地元の方ならもう5つ星でいいのでは。

※あふたーるぽ(2008/3/7)
 前回ルポから3ヵ月後に再訪したところ、新メニュー登場でさらにパワーアップ。この原料価格高騰のご時世にびっくらちゅ。
苺のタルト (品名不詳) アビット
 [苺のタルト]は生クリームもカスタードも洋酒ほんのりタルト生地も苺粒もフレッシュで文句なし。ちょいっと落とされたイチゴソースも奏功。
 豊田の同系列店オリーブガーデンでもみかけた後乗せさくさくパイとダークチェリーのホットソースつきジェラート4種も楽しい。チョコレートソース、パッションフルーツソース、さらにショーケースの方には生クリームもあるので、ドリンクグラスで盛り盛りジェラートパフェを作るのも一興。
 今回のイチオシは[アビット]で、スポンジロールの中にはバナナ風味満点のチョコレートクリーム、さらにドカッと容赦の無い生クリームがのしかかるという、なかなかの強敵。ヘヴィーなのにおかわりが止まらない恐怖の逸品。
苺のサバラン フロマージュ サバランとフロマージュ
 後半も補充で品がどんどん入れ替わる。[苺のサバラン]も豊田の店でみかけたもの。専用カスタードクリームがかけ放題。つゆだくアルコール度数強め。
 [フロマージュ]はキャナリィ各店でおなじみのモノだが、今回アイス用のホットチェリーソースとカプリ用の生クリをどちゃっと盛ったら大変美味しかった。
 これで千円!?と唖然とするようなボリューム感とクオリティ。今のところキャナリィ店舗のドルチェバイキングの中では最強のラインナップ。地元の方は是非!
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[9]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[9]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[9]
立地
(場所は便利かどうか)
[7]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[10]
総合【★★★★★】周辺住民来店必須の5つ星。節約主婦・女子高生の味方、お手軽スイーツブッフェ・サロン♪

当日の収穫!

▲ズコット,りんごのゼリー(コンポートリンゴのカットがまんまのってるんだよ) ▲ドライフルーツのコンポート,フォンターナ(濃いけれど口どけが良い),マンゴームース ▲フルーツタルト,ブルーベリーのトライフル
▲フロマージュ,フランボワーズのムース(すっぱい!生クリームで補正しよう) ▲ズコット,ティラミス(くどくなく、甘さ控えめなのがよい) ▲ロイヤルミルクティージェラート
▲カベルネソーヴィニヨン(ぶどうのアイスだよ) ▲ライチのジェラート ▲フルーツタルト2ピースに紅茶アイスを乗せてみましタ
……いっそのこと調理系をバッサリやめ、その分スイーツのクオリティを高めるというこのヴェクトルには大賛成!
▲さらにティラミスに紅茶アイスとぶどうアイスを乗せて ▲カプリとフロマージュに生クリームとブルーベリーソースを落として

― みちあんない ―

近鉄湯ノ山線[桜]駅の北口から出てすぐ目の前。

【所在地】〒512-1212
三重県四日市市智積6811
キャナリィ・ロウ 四日市店
【営業時間】午前11時〜午後10時半
【tel】059-327-0102
【関連サイト】くじらまぐネット ええとこねっと
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▲同チェーンでおなじみの、イタリア田舎町の雰囲気を味わえる、牧歌的でアットホームな店内。 ▲名古屋の八事店でもよく食べたチーズケーキや木苺ムースも。トッピングの生クリームやブルーベリーソースを落とすと一層おいしい。

(取材日:2007年12月19日)