▲1品オーダーでサラダバー程度のモノがつくのはよくあるが、これだけの大皿デザートやホールケーキが開放となる例は稀。いくら喫茶店大国の一宮でも | ▲茶や倶楽部外観。ちょっとしたスーパーぐらいの規模はありそうな余裕綽々の駐車スペース完備 |
▲メニューブックがこちら。公式サイトには記されていないが3名以上の予約でオーダービュッフェも好評実施中。料金も高くない | ▲シックで落ち着いた店内。十分な席数があるが、ティータイムには忽ち全席年配客で埋め尽くされる |
▲外観入り口付近。オープン20年だけあって店内がちょっと古びているのに対し、外壁などは最近キレイにリフォームされたようだ | ▲ブッフェのオープン冷蔵ケース。個数制限なし、追加料金なし。全て食べ放題! |
企画名 | ケーキ・アイス食べ放題ランチ |
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メインメニュー | ケーキ,アイスクリーム,ライトミール |
ケーキのサイズ | 【小】〜【中】 |
お値段 | 1,280円〜1,580円 |
制限時間 | なし |
実施タイム | 毎日午前11時〜午後2時半/午後5時半〜午後8時半 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 分煙有り |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [5] | ●ワンディッシュオーダー制のハーフバイキングかと思ったら、昼にも夜にもホールケーキや大皿スイーツが幾台も並ぶ、ピッコロボスコ並の迫力ラインナップだったため掲載決定となった、サービス精神旺盛の一宮の喫茶店。さすがモーニングの聖地である。 場所は尾張一宮駅から徒歩30分。歩くにはやや遠いものの、駅西口からひたすら直進するだけの分かり易い道ほどなのでウォーキングにはおあつらえ向き。 風致の無い景観はおおむね退屈だが、途中《野うさぎ》なる可愛いパティスリーを通り過ぎる。 くだんのお店《茶や倶楽部》到着時の印象は、半数以上埋まる広々とした駐車スペースと豊かなガーデニングにより活況を感じながらも、外見は静かで穏やかそうな喫茶店という感じ。 入店してみるとシックなテーブル、チェア、内装に往年的な喫茶店の風采を感じた。 分煙で灰皿を配する喫煙スぺースがあり、なんとそこに4機のテーブルゲーム筐体まで設置。スロットもの。タバコ嫌いだけどこの雰囲気はステキ。 咲楽などのスチル画像の通り、ブッフェコーナーのオープン冷蔵庫内にはまさかのホールケーキ一群が景気よくドカドカ鎮座していて、これを見た時点で甘党の期待がわくわくと高揚。あの麗々しい写真に嘘は無かった! 一方ライトミール部門は家庭用台所ステンレス調理台をつなげ、スチールラックを食器棚とした、リサイクル感溢れる庶民的ブッフェボード。 ニラックスやクリエイツの大手チェーン店舗と違って垢抜けない手作り感が滲んでいるが、サービス精神は満面に溢れている。 さてこのお店のバイキングのシステムは、ランチまたはディナーにおいてパスタ一品オーダーするだけで、ケーキバイキングもライトミールブッフェもドリンクバーも全て解禁となる、ワンディッシュオーダー制。料金は1,280円〜1,580円。 しかもこのパスタのメニュー群、イタリアン(鉄板ナポリタン)やらあんかけ白身魚やらあんかけロースカツやら、独自の個性が前面に出ている。 本場イタリアの味よりも喫茶店の味わい。特に愛知県臭い土着要素が溢れ、他県からの来訪者はこのメニュー盤には戦慄しそう。でも面白い。 但し、筆者が注文した[イタリアン]は、鉄板ナポリタンとしては感動の少ない、しごく普通のお味であった。 さぁさお楽しみのケーキバイキングなのだが、質もラインナップも方向性も、大阪でいう《ボヨヨンスイーツガーデン》と大体同じくらい。 解凍を経たスポンジなどの鮮度が良くなく、質の高くない植物性クリームの粘着がしつこくてお皿に盛りにくいこと。 えい、えい、とトングを振ろうとなかなか離れてくれず、キレイに乗せたくとも結局は全部横倒しの不格好な盛り付けに。 それでも生苺やキウイなどの果物トッピングは奮発しているし、ゼリーやプリン、大皿ティラミスなどの厨房品も健闘。 確かに業務用解凍品が中心だが、それなりに仕入れ値のかかるホールケーキだって昼夜これだけの量を仕入れて提供するオペレーションの持続は、決して容易くは無い。味は評せないが、毎日このお値段でこのボリューム。個人的には諸手で推したい! 一番良かったのは味と香りが濃い上に一口ホイップが丁度よくマッチしてたコーヒーゼリー。流行りの滑らかさを全く追及しないモッサリ食感のプリンも、茶や倶楽部独特の個性になってて面白い。ちゃんとおいしいし。 半生バナナがフィリングにみっしり詰まったチョコ仕立てバナナズコットや、重たいスイートポテトプリンにカラメルソースがじんわり染みたスポンジという構成のプリンタルトも楽しめた。味はともかく見た目のふてぶてしさはパステルに負けていない!? マロンタルトのカスタードとマロンクリームの重量感は想定以上だったし、後半に突然補充された苺のタルトも、生地のお味はツライものの生苺とカスタードが懸命に挽回。 ティラミスはクリームチーズが期待以上だったが、エスプレッソソース味がしない上に鮮度のよくないスポンジが残念賞。生地自体どことなくシフォンケーキのきっぱしっぽい印象。 冷凍BOXのアイスクリーム6種に味の驚きはないが、ティラミスとプリンとチョコアイスと果物でアイスパフェとか、カスタマイズで遊べないこともない。 他ベイクドチーズと苺ムースは想定許容範囲を下回った。マーガリン食べてるみたい…… 一通りケーキを制覇したので次はライトミールに。こっちもあれこれ面白くて十分食指が動いた。 ガーリックオリーブバジルが効いたカナッペは洒落てるが、パンのお味が致命的。しかしハム,キュウリ,タマゴのミックスサンドイッチで一挙挽回。コーンスープとトマトサラダを付け合せて優雅なワンプレートに。 パプリカもやしの酢の物、カボチャの煮物、オムライスとほいほい調子よく頂いてゆく。具がお麩&コーンという茶わん蒸しが微笑ましい。 しかし自己流手作り設備や家庭用保温危機の所以か、オムライスもトマトビーンズも冷えかけて状態がよろしくないのが残念。惣菜類のお味はどれも家庭的なだけに惜しまれる。 席が8割がた埋まるランチの客層は主婦友達、カポー、午前授業の女子高生などで賑わっている。 しかしランチタイムの終わり頃になると、がっはっは!と呵呵大笑でやかまし過ぎるくらい元気なおじいちゃんコンビ、おばさん・おばあちゃん軍団でワイワイガヤガヤ、たちまち満席。 そう、今や時間枠はコーヒー1杯でシフォンケーキやワッフルがつく人気のティータイムサービスに移行。これに潤うべくやってきた地元の年配客層により、店は空席待ちの満員御礼となった。 これぞ東海地方の喫茶店の気風なり。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [7] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [10] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [8] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [5] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [8] | 総合【★★★★−】昼も夜もドカ喰いケーキでおなかいっぱい!そのデブっ腹に星ひとつオマケ。 |
▲品名不詳(ヨーグルトポンチ,プリン,バナナズコット)名札無かったので以下全部勝手に命名 | ▲パスタイタリアン(要は鉄板ナポリタン。色違いパプリカ,ソーセージの食感が楽しめる) | ▲コーヒーゼリー,ガトーショコラ(口どけが良くなかなか悪くない),スイートポテトプリンのタルト |
▲ティラミス(これ惜しいなぁ),アイス2種+カットフルーツ(メロンとパイナプル) | ▲ベイクドチーズケーキ(ワースト1),苺のムースケーキ(ワースト2),マロンタルト | ▲キウイのショートケーキ,プリン2回目 |
▲“モーニング風”をテーマに、サンド,サラダ,スープをワンプレート盛り | ▲コーンと麩の茶わん蒸し,トマトビーンズ,カボチャの煮物,もやしとパプリカの酢の物,茄子の素揚げ | ▲シューストリングポテト,シュガードーナツ,オムライス,フリッタータ(ドーナツはアイスに合いそう) |
……お味はともかく、低廉な料金でケーキたくさん、おかず たくさん、みんなのおなかをいっぱいにしてくれる、あったかいお店。 | ||
▲後半登場した苺のタルト,2回目マロンタルト |
■尾張一宮駅から徒歩30分。西口から出て、もっとも大きな通りである[一宮駅西]交差点を直進。そこからひたすら一直線。
【所在地】 | 〒494-0003 愛知県一宮市三条字芦山12−1 茶や倶楽部 |
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【営業時間】 | 午前7時〜午後9時半 |
【tel】 | 0586-43-6685 |
【関連サイト】 | お店公式 グルメサクラ 食べログ |
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▲こっちも食べ放題!和洋食のおかずがいっぱい。よく見るとリサイクル調理台とスチールラックだけど、気にしない気にしない | ▲アイスクリームコーナー。お味が凡庸なので無理して食べる価値はないが、パフェトッピングやアッフォガート用にはいいかな。ティラミスもコーヒーマシンもあるし |
▲ドリンクバーはこちら。炭酸ディペンサー,コーヒーマシン,他汲み置きピッチャーで編成。因みにマシン2機はマンボーのと同じ機種 | ▲おおっとケーキバイキングコーナーがShutOff!2時半を過ぎると家庭用風呂ブタでクローズ。どこまでも庶民的な店だこと |