▲付近は空き店舗やあばら家が目立つすたれ気味の住宅地。でも近づくにつれ、と〜ってもいい香り!来て良かったーと思わされる | ▲食べ放題は対面ショーケース前でオーダー。しかも出されるケーキは朝も昼も出来立て!すぐ後ろの厨房でどんどん焼いてるんだよ |
▲因みにバイキングできるポーションケーキは20種類ほど。流行にはうとい印象だけど、王道のケーキばかりでおいしかった | ▲12席ほど用意されている喫茶イートイン。座席もテーブルも年季はいっててシブい!シックな雰囲気も素敵。但しトイレの壁が薄いので使う人は音に気を付けてね |
企画名 | ケーキバイキング |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【中】 |
お値段 | 2015年夏開催版では1,500円に。かつての予約不可から予約必須となった。 |
制限時間 | 1時間 |
実施タイム | 2015年9月までの限定/木曜、日曜、午後2時〜午後3時、予約制 |
ドリンク | 1杯飲み |
その他ルール |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [8] |
●JR岐阜駅もしくは名鉄岐阜駅から徒歩30分ほど。繁華街からちょいと逸れた小道の住宅地にある、昔ながらのケーキ屋さん《エイトリイ》が、日頃の感謝サービスイベントとしてケーキバイキングを実施してくれている。 指定月・指定日の日曜日or祝日、午後2時〜3時入店受付、1時間制限、なんとお値打ち1,050円!ワンドリンク付き。 ところで学生時代には通学定期券で降りれることもあってよく遊びに行っていた岐阜駅周辺や柳ケ瀬を、今回久しぶりにくまなく散策してみてちょっと驚いたのが、その寒々しい寂れよう。 名古屋で言うと大須みたいに、日曜なんか押すな押すなの大盛況アーケード商店街が岐阜駅近くにあったのだけど、区画によってはどこもかしこも、もう長らく黒ずんで汚れっぱなしのシャッターが降りたまま、いわゆるシャッター街と化してしまっている。 早朝と錯覚するくらいすれ違う歩行者もまばらで、ぽつん、ぽつんと開いてる店の方が少ないくらい(場所によってはだけど)。本当に日曜日の午後なのかしら。 もう何年も中が空になってるであろう薄汚れた店舗のガラスに貼られるテナント募集連絡先と空々しい選挙ポスターの侘しいこと。 JR駅ビルは開発が進んでキレイになったのに、何があったのだろう。というか地元の政治家たちは何やってんのよ。あっ《岐阜GIGO》が違う店になってる。あれれ、気に入ってたパン屋さんなくなってる。あらららら。 いけないいけない、気を取り直してテンション上げなきゃ。イートインが12席しかない《エイトリイ》のバイキングは予約不可。当日のウェイティング名前記入とかもないので、開始の2時前のタイミングにかけつけて席を確保せねばならない。 ただし行列で全然入れない……なんてことはなく、当日のバイキング客は私も含めて3組、お茶に来ただけの常連さん1組、計4組しか店内におらず、思ってたよりず〜っと席に余裕のある状態。 バイキングのスタイルは対面ショーケースオーダー。通常のショップ売りのケーキが時間内に好きなだけ頂ける。 もちろん“昨日の売れ残り”なんかではなく、店頭販売中のケーキそのまんま! 不二家みたいに注文の際にお皿を携帯する必要はないが、汚れたお皿&プラカップなどのゴミは、ネクストオーダー時にショーケースまで持って返却する必要あり。尚1度にオーダーできる数は3個まで。 お味・風貌・色合いは、至極王道を守った定石のスタイル。しかも、店内の雰囲気もそうなのだが、昭和の洋菓子店の味わいと伝統が気丈に守られている印象を受ける。 奇を衒ってないし流行の洗練性は無いけど、基本と定番のお味が質実的においしい。ただし甘さがなかなかヘヴィー。これも昭和スタイル? とにかく[シュークリーム]が美味しかった!皮もはむはむ・ぢんわり、イイ味出てるけど、カスタードフィリングに独特の深遠さ有り。この甘みの深さはなんだろう、練乳や糖蜜でも入ってるのかしら?ちょっと忘れられないんだけど。 シュークリが素晴らしかったので続いて[大納言シュークリーム]に挑戦。フィリングは小豆あんと栗の甘露煮+たっぷり生クリーム。小豆のおかげでさっぱりした和装シューとしてこちらも美味しく頂ける。 名前はドイツ風ベイクドチーズの[ケーゼンクーヘン]。見栄えは何の変哲もないチーズケーキだけど、もうほとんどスコア10点満点差し上げても良いくらい。お味が濃いのにスーッと口内で溶けていくまろやかさ。底と型枠のクッキー生地も適切でいいバランス。因みにこちらのお店チーズ系にはハズレがないので、次回のバイキング来店時も率先して選びたい。 [桃のムース]は、大胆なざく切りの生の白桃が2切れ乗ってるのがなんとも豪放。ゼリーもムースもほんのり桃の味と香りを放っていて、暑い夏にはたまらなかった。 う〜ん、なんスかねというのが[スイカのケーキ]。ショートケーキには誰もスイカを乗せようとしないからウチがやってみた、という感じなのだが、やっぱ合いませんわ(笑)。但し基本ケーキは良質だし、スイカも新鮮なので、分離してから食べるとちゃんとおいしい。スイカ果肉がポーションカットと同じシェイプにスライスして乗っけてあるデザインが面白かった。 全体的な印象は、垢抜けていない天然の昭和スタイル。店内随分年季はいってて椅子も固いけど、コレはコレで喫茶としていい雰囲気。筆者がバイキングの最中にも、ケーキを買いに来る親子連れ客が連綿。地域の信頼性も高そう。 出来立て・焼き立てのお味にとても元気があるので、近場ならまたすぐに食べに行きたいと思わされる、昔ながらの町の洋菓子店だった。 余談だけど千円ランチバイキングを毎日やってる《ホテルグランヴェール岐山/カトレヤ》が比較的近場に有り。駅ビル内ひな野との選択肢にドーゾ。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [7] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [6] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [6] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [9] | 総合【★★★★−】昔ながらの洋菓子店で楽しめる格安ケーキバイキング。 |
▲マンゴームース(果肉たっぷり感が嬉しい)レアチーズ(乗ってるのはベリー3種+ぶどう) | ▲ケーゼクーヘン,シュークリーム | ▲フルーツロール(なぜか具のバナナが迫力あり),大納言シュークリーム |
▲プリン(唯一のハズレ),栗のムース | ▲ミカチーズ(濃密で重たいNYタイプのチーズケーキ),桃のムース | ▲スイカのケーキ |
……予想よりドイツらしさを誇示していないけどそれはそれで親しみやすくてOK。尚、苺ショートが品切れだった。人気品なのかな |
■JR岐阜駅から徒歩30分程。駅中央北口から出ると色々雑然としているが、とにかく大通りまで出て左折。つきあたり交差点[西問屋町]を右折。ここから結構長らく歩き、[真砂町7]交差点まで来たら路地へ左折。ここからまた結構歩かされるが、あとはもう直進で到着。
尚岐阜バスだと[柳ヶ瀬西口]降車、徒歩5分。
【所在地】 | 〒500-8318 岐阜県岐阜市桜通3−7 エイトリイ |
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【営業時間】 | 午前10時〜午後6時 |
【tel】 | 058-251-1238 |
【関連サイト】 | レッツぎふグルメ 食べログ |
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▲店内の情景をもう1枚。お茶請け・ご贈答にも喜ばれそうな焼き菓子がたくさん | ▲栗のムース断面。マロンクリームでも栗ペーストでもなく、中身は珍しい栗ムース。しかもクレープ包み。結構斬新なケーキ |