▲小さなカフェが限定イベントで開催するケーキバイキングってどこも美味しいんだよね。こちらも規模は小ぶりだけどケーキは絶品揃いでアレもコレも舌鼓 | ▲店内の様子。タウン誌、観葉植物、黒板メニュー……と、えぇ感じの個人経営カフェの雰囲気。ただバイキングでは席キツキツの往復が辛かった |
企画名 | ケーキバイキング |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【小】〜【中】 |
お値段 | 1,200円 |
制限時間 | 90分 |
実施タイム | 指定日午後3時〜5時/再実施の見込みなし |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | メール予約必須/スタート15分前に指定集合場所で出席を声明/分煙なし |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [8] | ●本山駅から徒歩5分、洒脱で小ぶりなカフェレスト《cafe est》は、大学生が運営するという特殊な経営スタイルの喫茶店。 しかもスタッフは天下の名古屋大学在籍、愛知医科大学在籍といった綺羅星のIQ明晰な書生たち。 そんなカフェで今のところ年2回、不定期開催で1日限定実施のケーキバイキングが催されている。予約制で1,200円、フリードリンクやライトミールもつく90分制。 かなりお値打ちで場所柄もよろしく、とても利用しやすく思えたが、奇妙なオペレーションの数々には首を捻らざるを得ず、万人に推奨すべき店と据えるのは難しいようだ。 そのケーキバイキング開催日は同店公式ブログ、フェイスブック、ツイッターで一カ月ほど前に告知。 参加希望者は電話や店頭への申請などでなく、前もって同店のg-mailへ参加表明の旨を知らせる…という特殊な形で予約する必要あり。 そして当日はカフェではなく、一旦指定の集合場所へ出席点呼して参加意思表示をせねばならない。 その場所とは、地下鉄本山駅@番出口前。スーパーマーケットやらボウリング場やら駐輪場やらで人の行き来が激しい上、放置自転車で尚更歩道が狭隘した、一番雑踏激しいまん真ん中!? えっ駅前無許可集会?道路占用?果たしてダイジョブなの???公地を集合場所に点呼を取るケーキバイキングなど、10年以上の歴史を誇る当サイトでも前代未聞。まるで学生コンパ気分がそのまま現れたような運営姿勢である。 連日の厳冬による北風吹きすさぶの中、当日の参加者たちは甚だしく通行人の邪魔になりながらも、皆肩をすくめて極寒に耐えながらしばし待機することに。 筆者が車道側の歩道っぺりに退避して立ちすくんでいると今度はタクシーが止まっちゃうわ、よそさまご家族お車による駅入口送り迎えの乗り降りの邪魔になるわ。閉口しきり。 しかし何かの吹聴でキャンセル待ち目当てが数十人来ちゃったりしなくてよかったね。駅員さんからお目玉になってしまう。 予約者全員の出席確認が取れたら今度は、従業員さんがご自分を先頭にカフェまで空腹一団をご引率。 追い抜きたいのを堪える程先頭の歩く速度が遅いのに、振り向くとそれでもグループとグループが遥か向こうに小さく見える程、異様な距離を殊更に置きながらグダグダ移動。この時の一同ダレ切った空気感は独特であった。 ようやく入店すると、席数は20数名程の小ぶりな店内に、既に窓側の席はスタッフの身内的な先客が確保して着席済み。 カウンターでバイキングの前準備を着々と進行させながら、各位テーブル席に着いた来店者から料金前払い徴収。尚、特殊イベントなのでHotPepperなどの100円引きクーポンは無効。 色々ゴタゴタして開始は15分遅れの3時15分となったが、ブッフェに並んだケーキの数々はとても美味しかった。 [チーズケーキ]は本当に珠玉級。口溶けクリーミーなニューヨークタイプで、チーズの原価も手間も惜しまない悩殺的な逸品。底のクランチの小気味良さも快活。 [かぼちゃのモンブラン]も誠に食べで有り。かぼちゃクリームはもう少し硬度があった方が生クリームと硬軟バランスがとれたのではと思いつつ、味と鮮度が抜群にフレッシュなのでパクついたら止まらない。土台のみっしりタルト生地の緊密感も頼もしい。 あぁこういう林檎のクランブル食べたいと思ってたのよ!と快哉叫んじゃうのが[リンゴとレーズンのシナモンタルト]。土台のココア生地、琥珀色のたっぷりリンゴ、それによく合うレーズン、食感楽しいクルミも加えて、こんがりザックザク。お願いすれば温めて出してくれるゾ。 他、[ガトーショコラ][リンゴとキャラメルのパウンドケーキ]はプレーンで頂いても美味しいが、トッピングコーナーの生クリームやキャラメルソース、チョコレートソースを落として頂くと尚ご満足頂けるかと。 品数は寂しく感じられるかも知れないが、一品一品は渾身の仕上がりなので、お店の規模を考えれば不満はなし。 しかし問題はオーダー制のドリンクとパンケーキだった。 注文したアイスコーヒーが20分も来ない! ケーキバイキングで飲み物無しに食べ続けるのはしんどいもので、フリードリンクなのに何が悲しゅうてカウンターからピッチャーで水汲みにいかにゃならんのだ……と不満噴出。 パンケーキに至っては、出てくるまで30分も浪費する体たらく。 しかもホール担当の方はどなたから順番にオーダーがあったか把握出来ておらず、“パ、パンケーキお待ちの方……”とやっとこさ焼きあがった2人前のパンケーキを手に心もとなく呼びかけると、ホールからはわーっとその3倍以上の人数から挙手が上がってあたふた。カフェとしてこの失態は頂けない。 抑えた料金やケーキの質の高さ、カフェの規模からして、店内の狭さや品数の少なさは十分忖度OK。 しかし、あまりに粗忽過ぎるこれらオペレーションの粗は看過できる閾値を超えており、客側としては疲労感ばかりが募ってしまった。 バイキングが電話予約不可且つg-mail予約必須や本山駅集合という時点で、既に甚だしくケッタイな話。 何らかの事情があるにせよ、せめて店頭前売り券制度とかにした方が常識的な手配が施せるのでは。 尚、店内には全席灰皿が置かれて分煙されていなかったが、学生中心の当日客層の中では、誰も喫煙する者はいなかった。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [6] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [2] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [8] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [8] | 総合【★★−−−】お味は下手なパティスリーより高品質。しかし杜撰なオペレーションに難あり。 |
▲リンゴとレーズンのシナモンタルト,かぼちゃのモンブラン | ▲チーズケーキ,ガトーショコラ | ▲マリービスケット?,リンゴとキャラメルのパウンドケーキ(まろやかなキャラメルテイストがしっかり) |
▲シナモンタルトとモンブラン再び | ▲パンケーキ用によそってきたの生クリチョコシロ,オレンジアイスケーキ(意外とふつう) | ▲チーズケーキのお味はもうスコア10点満点ですよ |
▲パンケーキがようやく到着。お味は焼き立てだけあって普通に美味しいという感じ | ▲牛すじ肉のカレー(全然辛くない) | ▲梅としらすのパスタ(ウォーマー機器が無いためどうしても冷めてしまう) |
……参加ハードルがとても高いバイキング。でもチーズケーキやシナモンタルトはわざわざ食べに行きたくなる程の力強いお味。 | ||
▲パンケーキに生クリとキャラメルソースを | ▲シナモンタルトを温めて頂いた |
■名古屋市営地下鉄本山駅@番出口から出て右折。[末盛通4]交差点右折。しばらく直進、三叉路の突き当り。
【所在地】 | 〒464-0037 愛知県名古屋市千種区楠元町1-21 カフェエスト |
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【営業時間】 | 午前11時〜午後8時 |
【tel】 | 052-764-2220 |
【関連サイト】 | 公式ブログ フェイスブック ホットペッパー 食べログ |
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▲カウンターにあったオーダー制フリードリンクの案内。これも混乱の元となった。やはりドリップポットやピッチャー汲み置きでセルフにした方が良かったのでは | ▲奥にあるのは生クリーム・キャラメルソース・チョコソースのかけ放題トッピングコーナー!これは溶き立て新鮮で有り難かった |
▲ミールのパスタ。開始5分で全部なくなってから、次の補充までなんと45分も穴をあけていた | ▲カフェ外観。三叉路突き当りマンションビル1Fという独特のロケーション |