南区／泉楽通四丁目

磯菓子屋

▲タウン誌での食べ放題特集など見て磯菓子屋にかけつけた人は、写真などで想像していたイメージとのギャップに、先ずは言葉を失うのではなかろうか。	▲なぜかわざわざ限定的にトレーに乗せられた中からケーキをセレクトせねばならない。ショーケース見ながら指名して乗っけてもらうスタイルの方が互いに便利なはずなのになぜ？

― ＤＡＴＡ ―

企画名	ケーキバイキング
メインメニュー	ケーキ
ケーキのサイズ	【小】
お値段	1,000円
制限時間	90分
実施タイム	午前11時半〜午後５時半　※休業中
ドリンク	１杯のみ
その他ルール	完全予約制／２名から受付／食べ残し買い取りペナルティ有り／定時トレーサービス式／トレー外のケーキの指定不可／タイムオーバー後は着席すら不可

戦慄！磯菓子屋バイキング！
平日のまっ昼間にいい歳のオサーン２人がケーキ屋で何やってんだか対談！
【ア】＝アラモード北原　【Ｓ】＝SOFTCHARM

【ア】	今回は趣向を変えて、対談形式で参りたいと思います。なんと！ゲストとしてマンガ家のSOFTCHARM先生をお招き致しました！ドンドンパフパフドンドンパフパフ〜〜♪　因みに、どんなジャンルの漫画なのかはここでは言えません（笑）。
【Ｓ】	まあお呼ばれして来てしまいましたが、あまり甘味の事しらないので優しくおしえてください。宜しくお願いします。
【ア】	う、早速、そふちゃー先生はプリンを食べて、あまりの濃ゆさに感動している様子。いやそれはいいんだけれど２人とも字が下手過ぎて（というかアラ北の方が重症）、筆談が成立しなくて困っちゃうわねぇ。
【Ｓ】	確かに……。せっかく書いても口で話さなきゃならんとは……。プリンは最初の方はクリーム状でビンボー人のわたしには珍しかったけど、後半になったらプリンらしくつるつるした食感になってきました。うん。私は充分おいしーよ。
【ア】	ケーキのデザインはスタンダードなのよね。お店の外観はちょっとイナタ過ぎ……。カフェというより昭和時代の喫茶店のよ〜な。でも１つ前のバス亭におもちゃ屋があったのよね。そふちゃー先生は何を狙ってたノー？
【Ｓ】	最近マクファーレントイズのエイリアン手に入れてさ〜〜それがめちゃくちゃかっちょいいから。そのシリーズとかのものが安くなってないかな〜と思って。
【ア】	マクティアナン？「閉ざされた森」？ローラーボールはつまんないらしいけどソレは面白かったな。って違うでしょ、ケーキの味についての対談でしょコレ（笑）。いや実は味はかなり庶民派で、まずくはないけど、個性ないよ。うむ。
【Ｓ】	抹茶ムースももうちょっと甘さ抑え目かと思ったけど、けっこう甘かったなぁ……。４つ目だけどそろそろ頭の方に何かのぼってきたな…。
【ア】	血糖値上ってんのよそれ！ダイジョブ!?（笑）まだ４コでしょ。ここは口直し用のサラダとかないからこの先まだ頑張んなきゃ……あ！このシュークリーム、おいしくない！コンビニの100円シューみたい！生地がぐにゃぐにゃで食感が全然良くない。あともう１品、私はそふちゃー先生のお皿から苺タルト一口もらったけど、ベルヘラやイエローパンプキンみたいにフルーティー感とか、ジューシーなテイストとか、そんな魅力が全然見当たらないよー！も〜〜どっしよっかなって感じ。
【Ｓ】	確かに……なんかパサついている気もするなぁ……。あ〜北原さん、そんなトコロでそんな本をたくさん出すと、店の人に怪しまれますよ〜。
【ア】	だって！だって！おととい東京のショタ同人イベントで４万５千円使っちゃって、家に帰って数えたら90冊以上もあるじゃない！このままだと夏コミが来るまで読みきれないって!!ん〜〜マシンロボレスキューとかロックマンエグゼとか、あとなぜかゲゲゲの鬼太郎のショタ本まであるし。やっぱショタって良いわね。毎晩うら若き少年との愛のランデブー90冊分。
【Ｓ】	何を言ってるのかよく分かりません（笑）。最近そういうのっていうとズッコケ三人組とかでしょうか？
【ア】	あー、あの真ん中のチビの子可愛いねぇ。なんか免疫ない人からすればかなり寒いトークが続いてるけどいいのかしら。今、そふちゃー先生が９個目で苦しんでいます！ブリュレ半分とショートケーキを前に苦悩の表情が見られます！大丈夫でしょうか！
【Ｓ】	もうダメ……。やっぱりフツーのバイキングと違って何か違う所がいっぱいになるね…。とりあえずあとはショートケーキだけです。
【ア】	そういいながらも頼もしくイチゴごと頬張ってくれてます！一方私は10コ目としてプリンを召し上がり中よ♪でも確かに１人千円はお値打ちだけど、店側の提示してくるルールがちょっと一方的で、尚且つ味もあまり上品とは言えないなぁ。あでもミルフィーユとレアチーズはＯＫ。今そふちゃー先生はついに10コ完食してあまりのトリップぶりに幻覚を見ているようですが感想をどーぞ。
【Ｓ】	まるで「ブレインダメージ」のエルマーに首筋からいろんな液を注入されてるみたい……（←ソレ誰も分かんない例えだと思うよby:アラ北）。頭がもわもわしてます…。なんか苦しい…（笑）。
【ア】	あたしゃ11コ完食。正直言って、あまり手放しで薦められる店ではなかったですな。良心的料金は認めるけれど。
【Ｓ】	なるほど〜。よく分かりました。初心者だからよく分からないけどそういう基準としておぼえておきます。でもこれだけ都市部から離れているとここまでわざわざ来るのたいへんだよね。
【ア】	↑いや〜きちんとまとめてくれてウレシイヨあたしゃ。だってほとんどケーキバイキングのクロストークになってないやん！いいのかこんな対談で!!
【Ｓ】	んな事言っていただきましたが北原さんみたく知ってるわけじゃないからなかなかうまくコメントできないですね〜（笑）。この対談と別枠でやった方がいいんじゃない？
【ア】	まさに（泣）。なんて不毛な。 おわぢ。

※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは５つが満点。

― JUDGE & COMMENTS ―

味 （ずばり、おいしいかどうか）	[５]	●さて、今回のナゲヤリなノリの対談では何がナンだか分からないと思うので、いつもどおりのコメントとスコアで詳細フォロー。正直言ってわざわざ遠方から来る価値は薄い店という印象を受けた。 　まず“完全予約制２名から受付”というルールからして既にとっつきにくいし、しかもバイキングのはずなのにお客さんが本当に食べたいものを客自身の意思では選ばせないように仕組んだシステムが非常に煩わしい。お店の方が20分おきにサーヴしてくるトレーからケーキを選択し、また従業員さんは再び奥へとふいっと消えてゆく。もしこの時好みのケーキがトレーに乗ってなければこれでアウト。隔靴掻痒もどかしいったらありゃしない。この時点でバイキングでの大事な要素である開放感と楽しさが損なわれてしまっている。 　ケーキの味の方は、一言で申し上げるとコンビニライク。例えば、フルーツのお味は完全に加工・精製され果てていて、素材の新鮮さが感じられない。よって甘さがその分幅を利かせることになり、糖分率が標準より異様に高いように舌が感知してしまう。[オペラ][レアチーズ][ミルフィーユ]、は水準値クリアで楽しめたのはいいのだが、[カラク][シュークリーム][ミルクレープ][ショートケーキ][抹茶のムース][モンブラン][クレームブリュレ]などには厳しい結果が出ている。デザインの彩りも垢抜けておらず、全体的にはバイキングとしてもケーキショップとしても標準を下回っている印象はぬぐえない。また、90分の制限時間を過ぎると、例えガラガラだろうとそれ以上店内に居座らせてくれないという邪険なルールにより、店を後にした帰り道にはいい気分が残らないのもいたしかたないだろう。 　タウン誌での食べ放題特集ではよく繰り返し掲載されているが、お客の方は必ずしも繰り返し通ってくれてはいないようで、当日も店は閑散としていた。
雰囲気 （入りやすい店か、落ち着いて食せるか）	[５]
リベラル感 （実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか）	[２]
接客 （説明など不親切でないか、感じは悪くないか）	[４]
立地 （場所は便利かどうか）	[４]
お得感 （質量共に料金以上の満足が得られるかどうか）	[５]
総合【★★−−−】ん〜なんつーかまぁそうね……。

― みちあんない ―

■公的グルメ系サイトでの紹介やタウン誌でのアクセス説明は“名鉄道徳駅から徒歩12分”となっているけど、徒歩だと実質30分はかかる駅からのあんな複雑な道のりなんて行けたもんじゃない。金山バスターミナルから１本で行ける市バス停[泉楽通四丁目]から歩いて２分なのに、なぜそれを書かないのか？実際に徒歩で来る者の身にもなってくれ。バス停から降りたら北へ（バスで来た逆の方角）へ歩き、“浜崎工業”が角になっている十字路で右折。そこから１分後左手側。

▲ケーキのお値段は200円台後半が平均。ところが種類は豊富なのにバイキングの場合“このトレーの中から選んで”と枠組を限定されてしまうので、食べ放題の開放感が失われてしまっている。	▲しかし喫茶コーナーは小規模ながらシックで明るく、清潔感が保たれているようだ。ただし手狭なのに分煙されておらず、後半入ってきた他の客が吹かす紫煙には非常に迷惑した。

（取材日：2004年５月７日）