愛知県小牧市/名鉄小牧口駅

Sweets & cafe makoto

▲マコトのアントルメショーケース。一瞬「あれ?」と思う程朴訥な風合いのケーキばかりなのだが、頂いてみるとどれもボリューム感ずっしり。お値段が張るのも頷ける ▲小牧のケーキバイキングと言えば桃花亭が音に聞く存在だが、あちらからは間遠な小牧口駅界隈。尚隣の小牧駅も意外なバイキング店があったりして散策が楽しい
▲お一人様用窓辺のカウンター席にて。バイキング利用者にはこの利用許可ポップが掲げられる。着席ルールが分かりにくく、曖昧な書き方でちょっと閉口 ▲別料金194円のジェラート食べ放題。エスプレッソとティラミスが美味しそう。ただ1時間制限でランチもアントルメもオーダーコーヒーもあるのに、アイスの制覇までは大変……
▲こちらランチバイキングのブッフェボード。軽食パンケーキやらオリジナルカレーやらリゾットやら。ハイソで洗練された品々ばかりだ ▲元ラーメン屋さんだった店舗をうまくリフォームし、ちょっと変わったエクステリアで個性を出したマコトのファサード。アーチ奥が陰って見えるが、中はとても明るい

― DATA ―
企画名秋のランチとデザートのバイキング
メインメニューケーキ/ランチバイキング/ジェラート
ケーキのサイズ【中】〜【大】
お値段1,706円/ジェラート食べ放題+194円
制限時間1時間
実施タイム2016年秋開催/2016年8月26日〜10月31日までの平日限定
2016年11月11日より、金,土,日,月毎週開催/午前11時〜午後2時
ドリンク飲み放題!
その他ルール前払い制/包装焼き菓子は対象外/開いたお皿は返却口へどうぞ/全席禁煙
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[7] 名鉄小牧口駅から徒歩5分(小牧駅ではないので注意)、有機栽培食材、オーガニック珈琲への拘りを標榜したパティスリーカフェ《Sweets & cafe makoto》が2016年5月にオープン。
 その健やかな旗印のとおりのメニューや内観は勿論、質朴で力強いスイーツの数々に十二分の満足感が得られたので、真心を込めてリポート。


 バイキングの開催フォーマットは2016年8月26日〜10月31日の平日ランチタイム
 秋の感謝祭としてのイベントで、たった1,706円でランチバイキングとショーケーススイーツが食べ放題
 ドリンクバーも付き、さらに+194円でマコト特製創作ジェラートも食べ放題対象に。

 これだけ臨み甲斐のあるお誂えにおいて制限時間がたったの1時間……というのは窮屈だが、一般的なカフェめし店舗のランチタイム食べ放題としては無難な時間軸。
 バイキングマニアの価値観の方がズレているのかも知れない。

 第一この値段のランチ食べ放題でパティスリーケーキが食べ放題なんて、何とも奢侈が過ぎる贅沢だ。
 採算度外視の催し物としての食べ放題。お店側に深謝しながら頂こう。

 因みに案の定、筆者はショーケーススイーツを掻い撫でてランチビュッフェをちょっとかじっただけでタイムアウト。

 すれっからしバイキングマニアの良からぬ望蜀としては、“プラチナ3,000円コース”みたいなお高めでも全然かまわないので、ランチ時間フルタイムで席に着かせて欲しいのが本意と言ったところ。


― 食べ放題商品 Line Up ―

【ショーケースアントルメ】
 創作プリン、ティラミス、チーズケーキを中心に13種ほど。ショーケース前でオーダーしてお皿に乗っけてもらう仕組み。
 見かけは尋常一様に見えるが、一品食べ切ると印象が変わる程のボリュームを感じる。
 尚同じショーケース内でもどら焼きや焼き菓子などはバイキング対象外。

【ランチバイキング】
 オリジナルカレー、ピザ、パスタ、サラダ、リゾット、お惣菜パンケーキ、ホワイトソースパングラタン……等々、洒落たメニューばかり20種ほど。
 正規品の切れ端ではあるがプチフールサイズの焼き菓子がこっちにあるので、ジェラートの付け合せにも良さそう。

【ドリンクバー】
 コーヒーHot/Ice、120%オレンジJ、烏龍茶、アイスティー…の5種。
 尚コーヒー[サガルマータ]はセルフではなく、カウンターでオーダーする仕組み。マシンの抽出にやや時間はかかるが、お味は喉に浸潤と染み渡るような飲みごし。濃すぎないのも良い。ご堪能あれ。

【ジェラート】
 +194円でジェラートの食べ放題も付随。ミルク、たまご、パンプキンキャラメル、ティラミス等々、全11種。
 とても美味しそうだったが今回筆者は見送り。
 僅か1時間制でランチバイキングもあるというのに30分延長等の猶予が無いので虻蜂取らず撃沈しかねず、ジェラートまでの網羅は困難と判断。
 次回があればこちらも頂いてみたい。

― 今回はコレが美味しかった! ―

 ここでは[モンブランロール]がとにかく美味しかった。
 マロンペーストとマロングラッセは勿論、玉子の鮮度がダイレクトに呼吸するロールのふわふわ感は羽が生えるよう。生クリームの濃さも特筆。

 [ガトーショコラ]も逸出。
 フォークを入れる瞬間ぐぐっと腕に力がこもる固さだが、頬張った瞬間の口解けの良さが感に堪えない。
 ココアの上質な苦みと適度な甘さにショコラ好きは昇天。軽く落とされたホイップも快調。

 [カスタードシュークリーム]はとっても美味しいけどフィリングはみ出し爆裂注意報。手に取ってかぶりつくよりナイフとフォークで召されることを推奨。
 しかしまぁざくざくパイシュー生地がうまかったこと。

 [ブルーベリーレアチーズケーキ]は土台はクッキー、中層は2層のレアチーズ、そして表面はクラッシュしたグレープゼリーをたっぷり満たして仕上げに生ブルベリ粒を落とす……というなかなか面白い編成。
 見た目より濃密なので満足度は高いが、バイキングでは強敵。

 [サガルマータティラミス]はオーガニック珈琲豆のサガルマータを使用しているだけあって、エスプレッソスポンジの甚深なお味が楽しめるが、それ以上に筆者は表面どっさりココアパウダーの味と香りの方に強く魅了された。
 お店渾身の自信作、見逃すなかれ。



 白を基調とした店内内観はとても爽やかで非常に清潔感あり。

 陽光が差し込むカウンター席からは小さいながらも中庭の眺望があり、当日筆者はお一人席ながらいい場所を貰えてご満悦。

 平日にもかかわらずお客さんはよく入っており、特に幼児連れや主婦層からの支持の高さが伺える。
 カウンター席にはコンセントの電源を貰ってPCを広げるスーツリーマンのカフェ客も。

 ケーキと焼き菓子のテイクアウトもよく回っており、味は勿論お店全体に真率な健やかさを感じる同店が、オープンから半年で早くも地元に根付いているのは、よく頷ける気がする。


 しかし返す返す、バイキングの料金が安過ぎやしないか。

 11月から毎週金,土,日,月でレギュラー続行!という店舗の声明は頼もしいが、ティラミスなんて1個580円である。
 ケーキバイキングだけでも2,800円ぐらいにしないと維持できないと思うのだが。

 しかし運営元は質実な食の提供と社会貢献を掲げながらフードコートやテーマパークに数多くの出店店舗を持つ企業であり、カフェマコトのバイキングも決してきまぐれな個人営業で決めている訳ではない。

 同社経営元の裾野の広さを考えれば、一介の食べ放題好きによる心配など、いらぬ杞憂なのかも知れない。

雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[8]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[7]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[7]
立地
(場所は便利かどうか)
[8]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[9]
総合【★★★★−】土日も開催になったということで、星ひとつオマケ。御清栄をお祈りしたい。

当日の収穫!

▲コーヒーゼリー(クリームたっぷり) ▲カスタードシュークリーム ▲ブルーベリーレアチーズケーキ
▲モンブランロール ▲サガルマータティラミス ▲極みプリン(これもまた生クリームたっぷり)
▲120%オレンジパンナコッタ ▲ガトーショコラ ▲バイキングサラダ各種
▲バターマサラカレー+照り焼きチキン(美味しかったけどここで時間切れ)

― みちあんない ―

名鉄[小牧口]駅より西へ徒歩5分。

【所在地】〒485-0023
愛知県小牧市北外山745
スイーツ&カフェ マコト 小牧店
【営業時間】午前11時〜午後10時
【tel】0568-76-1805
【関連サイト】公式サイト  公式Facebook  食べログ
ぷくぷくweb  株式会社ユニティジャパン
【PR】

▲セルフのドリンクバー。但しコーヒーH/Iのみオーダー制で、やや手間のあるコーヒーマシンのために時間はかかるが、お店峻別と渾身の淹れ立てを堪能することが出来る ▲こちらのお店のケーキ、頂いてみると正に質実剛健。しかし返却口にお皿を返す際、結構単価の高いケーキを残してる人がいて悲しかった
▲採光豊かで非常に明るい店内の内観。放置子が騒いでいて大変閉口したが、それだけ地元多くの主婦層に迎え入れられているお店であることを強く感じた ▲美味しかったのに時間切れでひとすくいしか食べれず心残りだったバターマサラカレー。カレーもなかなかの人気品のようで回転が速い

(取材日:2016年10月26日)