▲ウェイティングチェアの用意からして普段の繁盛ぶりが伺える入口レジ付近。我慢できず屋外チェア灰皿前で紫煙を吹かすOLたちの醜態には正直鼻白んだが | ▲主菜ボード一角。ヘルシー路線を標榜する一方で唐揚げやコロッケなど、おなかの膨れるおかずも豊富である |
▲サラダバーは意外と普通。いっそサラダうどんにしてカスタマイズしちゃおうか | ▲半テラス席。大地のテーブル時代の10年前、ココで格安ドリンクバー付きカフェタイムでちょいとまどろんだことを思い出す |
▲コンパクトながら高性能のWMF社コーヒーマシン設置。アイスやホットは勿論、豆乳ラテや抹茶ラテも飲めるのだ | ▲デザートコーナー。値段ながら十分楽しめるが、コーヒーゼリーはもっとケチらずお味を濃くしてもらえば。よそで見飽きた解凍ライチもいらないよ |
企画名 | ランチバイキング |
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メインメニュー | 和食 |
お値段 | 880円 |
制限時間 | 90分 |
実施タイム | ※2015年12月閉店 |
ドリンク | +200円で飲み放題 |
その他ルール | 全席禁煙/土日祝は終日フリードリンク込時間無制限で1,680円/ホットペッパーに割引クーポン有り |
●筆者は《豆乃畑名古屋栄店》がまだ《大地のテーブルお陽様に感謝!》だった時節に、ランチ及びカフェタイムに何度か来店経験がある。 格安デザートタイムはそこそこ楽しめたものの、最後に訪れたのが、値下げ直後で他店と相克真っ只中なランチタイム。 その安かろう悪かろうを地で行く体たらくぶりに懲り、心身共に永らく距離を置いていた店舗だった。 今回、2010年《豆乃畑》にお店が譲渡されてからようやく初来店。 一見、メニューも方向性も料金も過去の大地テーブル路線を踏襲しているようで、実はクオリティが頭一つランクアップしており、食べ放題好きとして嬉しい驚嘆を隠せななかった。 近隣の食べ放題《キングスベンチ》や《ピュア菜》も悪くはないが、コストパフォーマンスの優良さでは傑出の1件である。 場所は矢場町駅B番出口から出て1分程。大通りからちょっと入った住宅マンションの1F。健康食がウリであることを明確に訴求するファサードも鮮やか。 店舗の前にはママチャリもたくさん停まっており、地域リピーターの多さが伺える。 さて平日ランチバイキングのフォーマットはお一人さま880円、90分制。 残念ながらドリンクバーが別料金で200円なのだが、これはコーヒーを嗜みたい人はオーダーして損はない。Ice/Hot珈琲は勿論、豆乳ラテや抹茶ラテも楽しめる気の利いたWMF社新機種コーヒーマシンが常設されている。紅茶のティーパックも6種用意。 一方他のソフトドリンクはありきたりな原液ディスペンサーものなので、いっそ頼まずにお水で済ませる選択肢もアリ。 店内は旧店舗がオープンした頃に流行っていた装いである、黒を基調とした暗めのアジアン居酒屋風。但し全席禁煙(ありがたや)。 半テラス席、ソファー席、丸テーブル席に分かれているので、入店の度に違う席に座れば異なった印象が楽しめそう。特にテラス席は暗い店内へ自然光が差し込んでコントラストが極端になり、独特の雰囲気。 ブッフェメニューをひとさらい。 サラダバーのラインナップはレタスMIX、スイートコーン、ブロッコリー&カリフラワー、海藻サラダ、ポテトサラダ、季節野菜ナムル。 前菜・主菜のメインボードには野菜の煮物・揚げ物が目立つ。根菜きんぴら、鳴門金時のレモン煮、茄子の揚げ煮、豆腐の蒲焼き、野菜コロッケ、春巻き、鶏の唐揚げ、焼きそば、うどん、麻婆豆腐。 [日替わり品]の当日大皿は、コロッケの玉子とじ、筑前煮が入れ替わり補充。2台の寸胴では野菜カレーと具だくさんのみそ汁が保温されているし、炊飯器3機には白米、五穀米、ゆかりご飯…と彩り豊かなライスが炊き上がる。 そしてお待ちかねデザートコーナーなのだが、何と言っても豆乳ソフトクリームが白眉。 かつてセルフだったはずがなぜか厨房内にマシンが収められており、忙しない従業員さんに呼びかけねばならない面倒が出来たが、お味には文句なし。 苺ソース、黒蜜、シリアル、小豆、きな粉…とトッピングも用意。味は薄いがコーヒーゼリーと梅ゼリーの用意もあるので、かけてよしそのままもよし。 流石に800円台のランチバイキングということで随所に若干の粗が見えるものの、お値段からしてお味とメニューの満足度はかなり高め。 オススメは[鶏の唐揚げ]で、ももではなくむね肉使用でコストを抑えている反面、確かな下味でむね肉のパサつきと固さを克服。揚げ立ての瞬間は絶対に狙い目。降られた刻みネギマヨネーズにも万歳。 豆腐好きに[変わり豆腐][とろろ豆腐]の2種は嬉しいだろう。勿論薬味ネギとすりおろし生姜、おつゆもかけ放題。これらトッピングはお隣の湯がきおうどんをよそう時も大活躍。 薄味まろやかオイリーな[焼きそば]も、腹ペコにとって実に頼もしい。具が既に取られて無かったのなら、唐揚げとコロッケを乗せてボリュームアップすればイイ。 [麻婆豆腐]は挽き肉のコクが感じられないというか入っていないのでは。でも辛さが容赦ないので辛いもの好きは痺れそう。[お味噌汁]は出汁が効かない憾みは残るが豊富な野菜で酌量。 やはり当サイトととして最も楽しめたのが豆乳ソフトなのだが、個人的イチオシトッピングは本来おかず用の豆腐2種を添える豆腐パフェ。これに黒蜜を多めに落とせば、ちょっとしたヘルシー豆腐スイーツの出来上がり!んまい!! 尚、筆者はこのデザート堪能路線を更に楽しむべく、豆乳アイスラテを氷少な目にしてマシンから抽出、従業員さんに “すみまっすぇーん、コレの上にソフトをお願いしまーぷ♪ミャハ☆” とそのグラスを差し出して上機嫌でお願いしたところ、綺麗に巻いてくれるどころか無造作に短く1本突っ込むだけで、目も合わさず無言でドン!と突き出されるという、著しく温度差を感じる一幕があったことも付け加えておく。 いやはや、会計して退出する時点で「すぐ明日にでもまた来たい!」と思わせてくれるほどコストパフォーマンスと多様性に奮闘した良店である。 今回取材重心なのでスタンダードに頂いたけど、次回は野菜たっぷりサラダうどんもやりたいし、麻婆かけご飯やカレーうどんも食べたいし、生姜ソフトクリームとか作りたいし!と、カスタマイズの展望も尽きない。 また、料金はドリンクバーも含めると1,080円だが、ホットペッパーで常時出向されているクーポンを使えば微量な値引きながら1,026円に抑えられる。豆乳ソフト食べ放題目当だけで入っても、別段損の無い料金と申して良いかと思う。 尚、時間制限の90分をタイムオーバーしたテーブルには退店勧告があるのだが、店側はホワイトボードに時間をちょっとメモするだけの大雑把なチェックなので、結構人違い・席違い・時間間違いが起こっているもよう。 筆者に対しても、別の席と間違えられて1時間弱でお達しが来るという判断ミスがあった。 自衛策として入店時間を記して自分でチェック、間違いが起こったらきちんと確認して訂正してもらうべし。 ところで、かつて2004年7月に同地でオープンしたパフェバースタイルブッフェの元祖《大地のテーブルお陽様に感謝!》は、かの中部ローカル《キャッツカフェ》チェーン/FCの運営元である、株式会社キャッツによる立ち上げだった。そこの独立からパフェバーを受け継いで展開していったのが《太陽のカフェ》FC。 しかし、これまで名古屋ローカルのチェーンだったキャッツ社は、その後サンモリッツやモンタボーと吸収合併を繰り返した果てに、あっけなくキャッツカフェを手放して東京のスイートスタイル社に売却。 大地のテーブルブランドも消滅した為、“ソフトクリームマシンをセルフで巻いてフルーツを好きに盛れる、流行のパフェバースタイルの元祖は当社店舗です!”と胸を張って言える立場の者が誰もいなくなってしまった。 《豆乃畑名古屋栄店》の豆乳ソフトクリーム食べ放題デザートは、かつてパフェバー発祥店舗だった大地のテーブル栄店の置き土産なのだ。 |
▲梅ゼリー,蜂蜜チーズ豆腐(まぁまぁ) | ▲コーヒーゼリー,豆乳ソフト+小豆+きなこ | ▲とろろ豆腐+変わり豆腐,サラダ全種 |
▲野菜の煮物+根菜のきんぴら+茄子の揚げ煮+豆腐の蒲焼き,麻婆豆腐 | ▲鳴門金時のレモン煮(スイーツみたい)+高野豆腐+日替わり品,野菜コロッケ+春巻き+鶏の唐揚げ | ▲鶏の唐揚げonヤキソバ,うどん |
▲五穀米+豆野菜カレー+肉団子甘酢あんかけ,具だくさん味噌汁 | ▲ゆかりご飯+揚げ物玉子とじ,変わり豆腐 | ▲とろろ豆腐,うどん |
▲コーヒーゼリーパフェをアイスコーヒーで | ▲豆乳ラテをフロートにするよう頼んだら、無言でヤケクソな入れ方をされてしまった | ▲豆乳ソフトにとろろ豆腐と変わり豆腐を添え、そしてきな粉と黒蜜を多めに落とした |
……お味の質は想定範囲より頭一つ上。お安かったし楽しかったし、食も進んでおなかいっぱい! |
■名古屋市営地下鉄[矢場町]駅徒歩1分。B番出口から出て逆方向に歩き、すぐ右折。そこから徒歩15秒左手側。
【所在地】 | 愛知県名古屋市中区栄5−13−27 豆乃畑 名古屋栄店 |
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【営業時間】 | |
【tel】 | |
【関連サイト】 | 公式サイト ホットペッパー 食べログ |
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▲ご飯コーナーでは3種のライスが楽しめる。五穀米も薦めていいが、特にゆかりご飯は梅の香りが素晴らしい | ▲セルフだった豆乳ソフトクリームマシンはカウンター内に移動してオーダー制に。カスタマイズアレンジがやりにくくなってしまったが、味の良さは不変 |
▲豆乃畑外観。大通りからちょっと入ったところだが、矢場町駅から1分の超好立地 | ▲うどんもお気に入り!引き締まった氷漬けのうどんを寸胴でゆがくスタイルなので、Hotも冷やしもお気に召すまま。かけ放題薬味のネギとしょうがもンマいっ |