▲このお店のデザート目玉は実演品。特に、来店当日は秋のモンブランフェア実施中で、マロンと紫芋のスイーツが期間限定登板していた | ▲マンマミーア店頭。シネコンビルのテナントだったのだが、映画館は休館。しかもつぶれたのは4年半も前で、以降一切手を加えられていないそうだ |
▲こちらドリンクバー。ファミレスやブッフェレストランとしては水準ラインナップ。更に、模様を描くアートラテやシェイクなんかがカウンターでオーダー可能 | ▲これがホイップクリームマシンだ!デザートブッフェ好きの筆者でさえ、今回が初体験。味は植物油ギットギトだし、1回に出る量多すぎるし。いやいや結構気に入ったんだけど |
企画名 | カフェタイム |
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メインメニュー | デザートバー |
ケーキのサイズ | 【極小】 |
お値段 | 580円 |
制限時間 | 90分 |
実施タイム | ※リニューアルに伴って終了 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 全席禁煙 |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [5] | ●ブッフェレストランがアイドルタイムの午後3時ぐらいに通常のデザートバーをそのまま活かし、ドリンクバーもつけて格安で解放するお値打ちタイムコースを設けてるのは珍しくない。 今回のるぽもそんなタイプ。ピザとパスタの食べ放題店《マンマミーア!岐南店》の午後3時からの“カフェビュッフェ”。スイーツの食べ放題が僅か580円!90分制。 そんで名鉄岐南駅からこのお店がテナントするシネマジャングルとかオアシスとかホーカスポーカスとか、田んぼ・畑・線路をまたぎながら徒歩で付近を散策してみたのだけど、ま〜〜〜なんつーか、ね。 景気の良い時期に小洒落た娯楽施設いっぱい建てて、そんな都会に憧れた無理な背伸びが祟ってか、消費が衰退した今、スカスカ閉店テナントモールに吹きすさぶ風が侘しいというか。 生き残ってる営業店舗もオープン当時の時代から相貌に変化が無く、そのままの姿で寂れ行くばかり。 例えば、楽譜に見立てた看板の上に舞う音符のカタチしたネオンが立体で煌めくカラオケ店。コレ'90年代初頭のセンスでしょ恥ずかしい。 スペースシャトルの絵が描かれた『ゲーム・カラオケ・ビリヤード アミューズメント』とかいう色褪せた看板も、まるでふた昔以上の時間が停止しているよう。うわぁイタイ町。 付近の道路には夕べ田舎DQNがうんこ座りしてましたって感じの空き缶・ペットボトル・吸い殻の散乱があちこちに。 モールのトイレに入ったら入ったで、ライターで炙って扉の一部が溶けた痕、チンコの落書き、蹴っ飛ばされて破壊された壁を簡単に塞いだだけの付け焼刃修理。 うわーこりゃ夜中には来たくないトコロだ。 加えるに、まるでゴーストタウンのような道路整備のほったらかしぶり。 割れた舗装コンクリートが波打つ隙間からは雑草伸びまくり。 植込みは永らく剪定されず荒れ果て、歩道の半分を草木の枝葉が飲み込んでいる始末。 おまけに歩道橋も傷んでて危なっかしく、歩く度にブヨブヨ揺れるのよ。一瞬本気で地震が来たかと思った。 名古屋市に住んでると、いっつも道路の同じトコばっか掘り返すような工事繰り返してて“よくも余った血税の消化しやがって役人どもめ”と歯ぎしりしていたが、岐南町のこのスサんだ惨状を目の当たりにすると、一瞬考え直してしまいそうな心境である。 あぁ疲れた。店にたどり着くだけでなんか疲弊しちゃったよ。イケナイイケナイ、閑話休題。 さてさて本題である《マンマミーア!岐南店》のカフェビュッフェ。オーダーすると従業員さんが色々ややこしいローカルルールをわーっと矢継ぎ早にまくしたてるんだけど、要するに “カウンターではクレープやプリンパフェやシェイクなどをオーダーなさるとその場で実演でお出しします。他のアイスやパンやドリンクバーはご自由にお取り下さい” って話。随分回りくどく延々まくしたてるんで何事かと思った。アレはやめた方がいい。 ドリンクバーのラインナップは、サーバータンク系ではアイスコーヒー、アイスティー、オレンジJ、ウーロン茶、緑茶。 炭酸デイスペンサーではメロンソーダ、ペプシコーラ、CCレモン、炭酸水。 熱々保温ドリップポットではホットコーヒー&紅茶ティーパック6種。こんな感じ。 シェイクやラテアートはカウンターでオーダーできるそうだが、筆者は未注文。 先ずはセルフで巻く[竹串クレープ](クレープ皮は業務用解凍品の安物)から行ってみよう。 基本トッピングはカスタード(スーパーで買う1パック98円プチシューの中身って感じだが悪くない)、小倉小豆、カラースプレー、粉末ピーナッツ、粉末アーモンド、コーンフレーク。 さらに安っぽい不味そうなチューブ入りフルーツソースが各種。これが見た目通りホントにチープで不味いのでオススメできない。 注目はホイップクリームマシンの登場。捻出口の下に皿でも構えてからボタンをプッシュすると、にちにちにち〜〜……とあまり気色の良くない音を立てながら、ゆっくりとぐろを巻いて捻り出される植物油こってこてのホイップクリーム。 しかもある程度長く絞らないと皿に落ちないもんだから、一定以上ニョロニョロさせてからブチッと千切れてぼてっと落ちるその有様。 いやいや、いーんじゃないでしょうかコレはコレで。お味はご察し下さいな。でもあたしは嫌いじゃないよ。 セルフでディッシャーで掻き出してパクっと小皿に開けるアイスクリーム4種ははっきりいって全滅で、業務用の中では最底辺の安物。 ジャムやソースのトッピング添えてもでもフォロー不可能なので、この際無視した方が無難。 大穴が[スイートボウル]。ジャム2種とマーガリンで頂くテーブルブレットなのだが、先ほどのホイップクリームにブルーベリーorストロベリージャムを添えてパクついたら、意外や焼き立てで美味しかった!それらトッピングがよく合う! 後半はついついコレのお代わりの繰り返しになった。但しちょっと焼き立てじゃない時間経過品に当たることもあるので、トングチョイスの時はご注意。 さて今度はカウンターでオーダーする、従業員さんによる実演品に挑戦。 [マロンバナナクレープ][紫芋バナナクレープ]はその場で可愛らしく巻いてくれるのだが、先程と同じ冷凍既製品のクレープ皮が致命的で、端を持ったらブチッと千切れる貧弱さ。キャナリィロウのむちむち焼き立て実演クレープ同等の品を期待すると幻滅しかねない。 但しフィリングであるマロンクリームやバナナペーストはなかなかイケるお味。 一方[ブリュレ]と[プリン]は結構いっちょまえで、ブリュレなんかオーダー受けてから即バーナーでちゃんと表面をキャラメリゼ。“お熱いのでお気をつけ下さーい”と来たもんだ。いーっすねぇ。バニラ粒香るカスタードのお味も合格点。 因みに[プリンパフェ]は、そのプリンにホイップとマロンクリームor紫芋クリームを絞ってボリュームアップしたもの。こちらもオーダーして損はない品々。 スープバーという程では無いが、[コンソメスープ][ミネストローネ]の2種は、ラスト近くの味変に覿面。 特に油っこいホイップクリームの取り過ぎて苦しくなってきた時にすすると、ほっと一息つけるのだ。 そんな訳で、中には閉口する貧相な品もあったものの、料金580円はかなりのコスパ率。 超低価格でこれだけのスイーツドカ食いが出来るなら、またすぐにでも行きたいナーという気にさせられてしまうお店だ。 近隣の常連さんも多いようで、最初からカフェビュッフェ目当てで来店する家族連れや主婦グループ客・お一人客により、閑散時間にもかかわらず席は3分の1ほど埋まっていた。 しかし不安なのは、前半で述べたような同施設テナントの衰退ぶり。 当初シネコン型映画館ビル“シネマジャングル”の1Fという好立地だったのに、その映画館がつぶれ、4年半も放置されたまま。 同施設内のもう1軒の飲食店《とり鍋》も撤退して空いたままだし、映画館の次に大きな店だった営業中のブックオフも 「'11年10月いっぱいで閉店させて頂きます。ご愛顧ありがとうございました」 とか張り紙出してるし。 つまり、《マンマミーア!》1軒残してこの施設のお店が全滅……ということになるんだけど。 でも、マンマミア自体は繁盛してるので、これからも営業は続けるんだって。なんだかねぇ。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [6] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [7] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [6] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [9] | 総合【★★★−−】安さは勿論、期間限定品や実演品の工夫もあって楽しかった。 |
▲紫芋のバナナクレープ,マロンのバナナクレープ | ▲マロンのタルト,紫芋のタルト(タルト生地は単なる安物クッキー) | ▲マロンのプリンパフェ,紫芋のプリンパフェ(メニューの中で最もボリュームのあるスイーツ) |
▲竹串クレープwithカスタード+ホイップ+粉末アーモンド(カスタード&ホイップが結構おいしい) | ▲竹串クレープwithホイップ+粉末ピーナッツ+小倉小豆(竹串の使い方が今一つ良く判らん) | ▲アイス全種(イチゴ,抹茶,チョコ,バニラ)withフレーク+カラースプレー |
▲スイートボールwithホイップ+ブルベリジャム | ▲ブリュレ,プリン | ▲自分で作ったアイスカフェモカにスイートボールを添えて |
……質にムラがあるものの、全体平均では十分満足。でもせめてクレープは冷凍じゃなくて厨房で焼いた品出してくれないかなー。 | ||
▲気に入ったので引き続きスイートボール、今度はイチゴジャム&ホイップで |
■名鉄岐南駅より徒歩20分。駅の東側出口(名古屋方面)から出て、そのままひたすら東へ直進。JR東海道線路の踏切を渡った後は、岐大バイパス沿いに進むと良い(渡らねばならぬ歩道橋が2基あり)。
小規模の複合モール“ホーカスポーカス”の施設西側、シネマジャングル/ブックオフの1Fテナント。
【所在地】 | 〒501-6001 岐阜県羽島郡岐南町上印食9-50-1 岐南シネマジャングル1F マンマミーア!岐南店 |
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【営業時間】 | 午前11時〜午後10時 |
【tel】 | 058-248-0079 |
【関連サイト】 | お店の公式サイト 食べログ |
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▲焼き立てパンのスイートボール。備え付け瓶ジャムトッピングもいいけど、ホイップクリームつけるとんまいよー | ▲店内の各席はこんなん。黒のチェアとダークブラウンのテーブル。シック過ぎるかな |
▲冷凍ケース内のアイスクリーム。味はかなり厳しい | ▲ケーキバイキングタイムにあえてスープ2種を残してくれたのはなかなかGJね。ニンジン,キャベツ,オニオン,ソーセージ,ベーコン…等々、ちみこいけど具もそれなり |