▲洗練された外資系ホテルもいいけど、古風な地方観光地ホテルも心地よくていいよね。昭和風情の喫茶店で休日まったりするなんてなかなか贅沢 | ▲松阪フレックスホテルのケーキバイキングがこちら!従業員さんがた渾身のセッティング。僅か1,620円。松阪市民は行かなきゃ!? |
▲ホールごとのショートケーキあり、ベイクドチーズあり、アップルパイあり。但し前半で品切れるとそれきりのメニューもあるのでご留意 | ▲レストラン店頭ではちゃんと食べ放題イベントのポスターをイーゼルで訴求。その甲斐あってか当日は賑わっていた |
▲シャルム当日のブッフェボードを遠景からパチリ。因みに奥の通路は別レストランのヤマザクラと繋がっていたのが面白かった | ▲チョコレートファウンテンコーナー。家族連れ・子連れ客には喜ばれそうだがマニアはスルー扱いとなりそう。カップ装填型アイスクリーム機も同じく。 |
企画名 | スイーツバイキング |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【極小】〜【小】 |
お値段 | 1,620円(税サ込) |
制限時間 | 90分 |
実施タイム | シーズンごとの指定日の土曜日曜限定実施/午後2時半〜4時 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 予約制/全席禁煙/後払い制/到着後予約名を名乗って整理券受理、開始時間・入店時に提出/別日程で1,800円(税別)ランチ&スイーツバイキングも不定期実施 |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [6] | ●古拙且つ風情のある街並みをまた散策したいと兼ねてから思っていた松阪駅界隈へ、久方ぶりに来訪。 当日は非常に蒸し暑い天候だったため長距離の逍遥はしかねたが、いやいやJR紀勢本線の眺望と今回の目的地《フレックスホテル》だけで十分満ち足りる。 ホテル内にちっちゃな花屋さんがあったり、往年風情の喫茶店があったり。 いかにも地方の観光地ホテルの穏やかな時間の流れに浩然の気を養うひととき。 そんな松阪フレックスホテルで最近開催されるようになったのが“スイーツバイキング”。 実施フォーマットを叙述すると、大体指定月下旬の土日2日間、午後2時半〜4時、税込1,620円、予約制。ホテル2Fの喫茶ラウンジシャルムで開催。 当日は少し早めに到着し、受付の方に予約した名前を述べて入場券を拝受。ロビーのソファーで待機するとよい。 スタート前に撮影タイムの設けは特に無いので、手つかずピカピカのブッフェボードショットを御所望の方は開始入場直後に速やかに済まそう。 ― 食べ放題商品 Line Up ―【厨房オリジナルアントルメ】フルーツショートやシャルロットなどのホールケーキ6種、パイナップルのタルトレットやいちじくパウンドケーキなどのプチフールサイズのスイーツ3種、杏仁やプリンなどヴェリーヌ3種。 ボリュームのあるミルクレープやスイカのホールムースなど、創作性のある良質品も随所に。 【業務用仕入れスイーツ】 キューブカットシートやロールケーキなど6種類ほど。 中級・上級者はこのテの品は無視して厨房オリジナル品に専心すればよし。 カラフル且つ一口サイズで手に取り易いが、実はダメージの大きいこれらローエンドな業務用ケーキを一般人は大量盛り。勝手に自滅してくれる。 これはこれで役割のあるイイ仕事、と捉えるべし。 【チョコレートファウンテンコーナー】 小型ファウンテン機1台、カップ装填式アイスクリーム機1台、フォンデュの具材兼カットフルーツ4種。 家族連れはお子さんと一緒にフォンデュで楽しむもよし、カットフルーツをそのまま頂くもよし、アイスとチョコフォンデュを組み合わせるもよし。 他、和菓子のくず餅が2種あるが、コレも意外とチョコフォンデュと合うので遊んでみるのも一興。 但し、上級者にとっては業務用シートと同じく殆どショートカット対象。 【塩気スナック】 サンドイッチ、あられ3種、ポテトチップ。 サンドイッチの具材はマッシュポテトと薄切りハムで、ケーキバイキングの軽食・味変としてまずは楽しめる。 他店でもそうだが、中盤の時点であっという間になくなるポテトチップの人気には苦笑い……。 【ドリンクバー】 コーヒーHot/Ice、オレンジJ、グレープFJ、烏龍茶、紅茶Tパック3種。 アイスドリンクは汲み置きピッチャーで。ホットコーヒーはドリップポット。氷もアイスペールからどうぞ。 ― 今回はコレが美味しかった! ―お値段を考えれば十二分に健闘しているラインナップで、豪勢なラウンドホールケーキもちらほら。お味も見栄えも一頭地だったのは、スイカのカラーリングをホールケーキに丸ごと再現した[スイカのムース]。 スイカの果汁が良く効いていており、ジューシーで鮮烈なインパクト有り。スイカの皮の色を表現した抹茶スポンジも美味しかった。 お代わりが進んだ[伊勢抹茶のなめらかプリン]も好印象。力強い抹茶の苦みが爽やかで清新。勿論カスタードの濃厚さも食べ応えに貢献している。ちょこっと落とされた黒豆も良い。 バターテイストも香ばしい[ミルクレープ]は丹念な8枚重ねクレープ自体の美味しさが胸に迫る逸品。表面に被るナパージュもつややか。 夏に嬉しい[パッションフルーツとラズベリームース]は甘酸っぱい木苺とパッションFの2層仕立てに加え、表面はキューブカットゼリーの敷き詰めにより、見た目も涼やか。猛暑に潤う一品。 後半登場の[クレームブリュレ]は口解けよりも質感重視なブリュレカスタードの食べ応えが楽しめるひとしな。 表面のバーナー焦がしも分厚めで、キャラメリゼのカチ割りが存分に楽しめるだろう。 [フルーツショートケーキ]は苺が高価な夏なので仕方ないが、各トッピングフルーツが節約されており、ちょっと細切れ采配。 但しスポンジと生クリームは弛みないお味の精進が感じられ、消費者の舌を十分頷かせる佳作に仕上がっているのでご安心を。 ホテル入口から階段へ延びる紅い絨毯。気取らない落ち着いた内装。昭和の喫茶店のような温かなラウンジ。 地方の観光地ホテル特有のシックな雰囲気がとても心地よい、ホテルカフェでの穏やかなスイーツバイキングである。 仕入品がない交ぜとは言え、ホテル側の心意気と持て成しがひしひし伝わる、心温まる食べ放題イベントだ。 補充に関しても、[アップルパイ]のように前半で品切れてそれきりの品もあったが、参加者殆どが力尽きた終盤においても目玉と言えるスイカムースやシャルロットのホールケーキをサッと補填する、真摯なご姿勢は嬉しい限り。 今年の初めごろに開催が始まったばかりだというのに、現在では同ホテルの恒例イベントとして定期開催化し、実施日直前では予約分満席…という事態も発生。 早くも地元民の間で馴致し始めたスイーツイベントとして愛されつつあるようだ。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [9] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [7] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [8] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [7] | 総合【★★★−−】庶民的で親しみやすいバイキング。凝り過ぎテーマブッフェに疲れた方にも是非。 |
▲パイナップルのタルトレット,パッションフルーツとラズベリーのムース,マンゴーのシフォン | ▲フルーツショートケーキ,黒糖のチーズケーキ,イチジクのパウンドケーキ(イチジクのプツプツ食感が奏功) | ▲杏仁豆腐とライチのムース,品名不詳のトヨ型ムース,スイカのムース |
▲ミルクレープ,伊勢抹茶のなめらかプリン,スイカのムース×2 | ▲ミルクレープ,クレームブリュレ,伊勢抹茶のなめらかプリン | ▲アイスクリームとファウンテンは選ばない方が良かったようです |
▲ポテトサンド。パセリも好きなので。 | ▲品名不詳のシャルロット(まだ凍ってるけどアイスケーキみたいで悪くないかも),パッションフルーツムース | ▲サンドイッチ。今度はハムやタマゴも |
▲せっかくなのであられも頂いておきますか |
■JR/名鉄[松阪]駅北側(近鉄側)出口から徒歩5分。
【所在地】 | 〒515-0019 三重県松阪市中央町36-18 松阪フレックスホテル2F ラウンジシャルム |
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【営業時間】 | 午前9時半〜午後7時 |
【tel】 | 0598-52-0800 |
【関連サイト】 | 公式サイト 食べログ |
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▲向かって手前側と向う側一周してみると前後対称的に同じスイーツが並んでおり、殺到回避をきちんと案じている | ▲非常にイイ感じの喫茶店シャルム。バーカウンターもあったので夜はお酒も楽しめる模様 |
▲ドリンクバーはこちら。ガラス製ピッチャーが夏に涼やか。配置キツキツだけど補充は速やかだった | ▲中盤登場の焼き立てクレームブリュレ。出てきたばかりの際はコックコート姿の従業員さんがよそってくれた |