中区/伏見駅

ぱすと

▲厚みがっつりベーコンのうまみが出たカルボナーラソース!さらに午前中来店者だけがありつけるお手製苺ショートケーキ!売り切れ御免 ▲広小路大通りから1本裏側。“ヒルトン名古屋の北”とは公式のアクセス説明だが、どちらかというと名古屋観光ホテルの西側と行った方が分かり易い気がする
▲暖色カラーで抑えた照明の店内はえぇけど、予約なんて入ってないのに壁際全席にリザーヴ札が置かれ、あまり落ち着かない位置の席しか座らせないようにしてあった ▲ドリンクバーは小ぶりだがアイスコーヒーとアップルビネガーが美味しかった。しかし紅茶好きからは不満が漏れそう

― DATA ―
企画名ランチメニュー/自家製ソースのパスタセット
メインメニューパスタ/サラダバー/時限デザート
ケーキのサイズ
お値段1,300円1,100円に値下げ/大盛り追加料金制度あり
制限時間なし
実施タイム平日午前11時〜午後2時
ドリンク飲み放題!
その他ルール喫煙者無法状態/食べ残しペナルティー有り、追加懲金400円/ホットペッパーに割引クーポンあり
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[8] ※時限ケーキは2015年2月6日で終了。その代り200円値下げしてハーフバイキングなどは続行。
●カフェもレストランも競合喧しい伏見界隈の立地に、1,300円パスタランチを平日限定で提供しているイタリアンの一店舗《ぱすと》をリポートしたいのだが、採点基準をどう判断していいのか現時点でもまだ決めかねている。
 とても美味しかったし満足出来たのだがそれは時間や状況や個人の好みなどの偶然性が強く、来客人の嗜好やタイミングによってはこの値段に納得いかないお方の方が多いのでは……と、薦めるのにあぐねいている。

 そのお店《ぱすと》のランチのフォーマットは、平日午前11時〜午後2時1,300円均一のパスタをワンディッシュオーダーすると、サラダバー、ドリンクバー、大皿時限デザートが解放となる。時間制限なし。

 パスタディッシュの種類は、カルボナーラ系、アラビアータ系、ボロネーゼ系などグランドメニュー25種+本日日替わり数種。ペペロン系は原価が安すぎるせいか殆どメニューにない。
 サラダバーはレタス3種、水菜、ポテトサラダ、コーン、枝豆、カボチャの煮物、いんげん豆。
 ドリンクバーはオレンジJ、アップルJ、アップルビネガー、ウーロン茶、コーヒーHot/Ice。

 そして当サイトとして瞠目すべきなのが時限開放デザートコーナー。朝焼き新鮮スポンジと溶き立て生クリーム、更にフレッシュ苺とまろやかなカラメルソースで仕上げた、食べ応えヘヴィーなストロベリーショートケーキの登場!
 こんな貫禄のあるスクエアケーキ丸々1台がサラダバーやドリンクバーに紛れてブッフェボードに鎮座していたのには興奮を禁じ得ない。
 ところがこれ、11時20分に1回こっきり提供される時限サーヴ品。しかも大皿の分量は一般パティスリーとかで400円で売っているポーションケーキの8個分ぐらい。ケーキバイキングマニアがその気になれば1人で全部平らげることが出来てしまう。因みにその12時前の時点でスクエアの四分の三ほど残っており、在客は筆者も入れて2組だけ。
 お昼を回って3組目、4組目、5組目のお客さんが来店。筆者は来客状況を伺いながら3切れ程度頂いた時点で事態を悟り、それ以上のおかわりは憂慮してパスタとサラダに集中。
 12時半を過ぎたあたりでついにショートケーキは払底。その後食べログなどで評価されていた1時台の大皿デザート第2便を期待したが、その日のデザートサーヴはそれっきりであった。

 つまり、遅い時間に来店した人は、この贅沢な特製ケーキを食いっぱぐれてしまうのである。

 一方バーカウンターに設けた突貫サラダバーはレタス種中心の標準的ラインナップだが、中でもプレーンなお味が濃いカボチャが甘くて美味しくて、コーヒーと一緒に繰り返しお代わりを嗜んだ。食物繊維豊富な枝豆の用意も有り難い。
 またサラダバーにも限定的なアンティパストが出てくることがある。12時には中華風茄子の挽き肉炒めが登場し、1時には冷製ペペロンが供されていた。

 ドリンクバーはアイスコーヒーが標準以上のお味で心ゆくまでおかわりしたが、アップルビネガーの存在も利用者の気を引いていた。但し紅茶の類はアイスもホットも一切置かれていない。


 しかし公平感が無いというか、プリフィックスの融通が効かずにコストパフォーマンスの要領ばかりが良くないお店である。

 スイーツファン垂涎の重厚なケーキを用意しても、甘いものが苦手な喫煙リーマンからすればパスタ1皿+α程度で1,300円のお昼は高いだろうし、水準以上のドリンクバーを望んだ紅茶好きは閉口しかねない。
 ケーキとパスタが美味しいことを期待したOLが午後に入店したらデザートが既に空っぽな上にタバコ客の臭さに憮然…という事態も容易に想像がつく。
 今回大満足できたケーキ好きの筆者だって、次回立ち寄ろうと思い立っても時間が午後を大きく回っていたなら、“どうせ今入ったってデザート無いだろうから近場のクオモかガーデンパレスへ行くべ”と踵を返すだろう。

 現に、アルデンテもっちり、ベーコンのうまみしっかりクリームソースで仕上げたパスタだって十二分に美味しいばかりか、前菜もケーキの作りも腕前確かであるにもかかわらず、当日お昼の来店はリーマン組やOL組、喫煙目当てのカウンター客など計7、8組程度で、全体的に人入りはまばらで寂しい限り。

 コレを解決するには、パスタ1皿は800円均一にして、ドリンクバー+100円、サラダ&前菜バー+150円、ケーキは+250円、そして全部セットはお得な1,200円!なる料金設定にすれば、来客の不公平感が解決されるのではいか。勿論ケーキも前菜も補充をしっかり頼みますよ。

 それから、ここはスモーカーに寛いでもらいたい店なのかしら?それともタバコのニオイを気にせず安心して食事できるトコなのかしら?
 “ランチタイムの禁煙にご協力下さい”と書かれたポップの下に灰皿を用意する、どっちつかずな店側の姿勢もハッキリさせて欲しい。
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[5]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[5]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[6]
立地
(場所は便利かどうか)
[9]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[6]
総合【★★★−−】味はとても良かったけど、料金制度やシステムなどに不備多し。

当日の収穫!

 
▲食前に時限デザートカラメル仕上げの苺ショートケーキを、アイスコーヒーと一緒に。 ▲厚切りベーコンカルボナーラ来ましたよ ▲でも私はケーキに夢中なの
▲一旦は遠慮してサラダも盛り付け。 ▲レタス,かぼちゃ,オニオン,いんげん豆をコチュジャンドレッシングで ▲カボチャと枝豆おいしかったからリピート。ニンジンとコーンも頂いて全種クリア
▲ケーキまだあったからもらうよー ▲殆ど売り切れたケーキの大皿からかき集めた ▲後半はサラダバーに冷製ペペロンパスタ登場
……こんなに美味しいのに来客が寂しいのが勿体無い。やはり料金設定に融通利かせたほうが良いのでは。
▲カボチャ枝豆おかわり

― みちあんない ―

■市営地下鉄伏見駅G番出口から徒歩5分。ヒルトン名古屋の北側というより名古屋観光ホテルの西側と言った方が適切。広小路通から1本外れた裏通りに立地。

【所在地】〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1−17−21
ぱすと
【営業時間】午前11時〜午後2時(ディナー営業無し)
【tel】052-232-0558
【関連サイト】ホットペッパー 食べログ
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▲サラダバーの設備は突貫的だけど、品目的に一通り楽しめる。1時間ごとに食べでのあるアンティパストも登場 ▲“11時20分限定デザート”と書かれていたカラメル苺ショート。大変に美味しかったが、これっきり補充が無い為、遅い時間の来店者が喰いっぱぐれる不公平感がある

(取材日:2013年12月4日)