▲焼き菓子コーナー。お茶菓子に最適のエクレアラスク、オレンジピールが小気味よいタルトフラン、そして素朴且つ重厚なベイクドチーズ…の3品。これだけでも暫く楽しめるぞ | ▲東海道・国道1号線沿いの《フレンチレストランWATANABE》兼《パティスリーポム》。お隣さんのブロンコビリーがよく目立つので目印になる |
▲先ずはこちらのウェルカムデセール3品。一斉スタートダッシュ殺到解消の取り計らいか。尚この3品は非食べ放題品と食べ放題ショーケース該当品が混在 | ▲こちらパティスリーショーケース。下段が通常のショップ売りで、上段がそれらを小ぶりにしたバイキング版。各々がここで席の番号札の数字を告げてオーダー |
企画名 | デザートビュッフェ |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【小】 |
お値段 | 1,944円 |
制限時間 | 90分 |
実施タイム | 毎年夏休み恒例、規定日2部制 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 一度に盛れるショーケーススイーツは5品まで//ご注文は席にある番号札を告げてショーケース前でオーダー/予約必須/全席禁煙 |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [8] | ●飛島村を挟んで名古屋市港区の近隣。当サイト初登場、弥富市の珠玉のフレンチデセール食べ放題の一件。 くだんのお店は名鉄[佐古木]駅から徒歩5分、且つ国道1号線沿いに建つロードサイドタイプのお店。 九夏三伏の真っ昼間に徒歩で目指すのはしんどいが、気候の良い時期なら国道沿いのお店散策は踏破し甲斐がありそう。ウォーキング好きの筆者個人としてはそそられる。近隣にはピアゴやココイチ、マックだってあるゾ。 そんな中で水際立つフレンチレストラン及びパティスリーが《レストランWATANABE/パティスリーポム》。 言うなればどちらも同じお店なのだが、あえてケーキ部門をパティスリーとして別名義を持たせているあたり、パティシエの姿勢に矜持と自負が感じられる。 ビュッフェのフォーマットは、毎年夏季恒例開催、土日祝中心、指定日午後2時と午後4時の2部制。 お時間90分内に時限実演品や時間割テーブルサーヴ品、そしてフリードリンクまで付いて、お値段1,944円。 2015年実施の前回と比べ二部制となり開催日数も増え、幾分利用しやすくなった。 ― 食べ放題商品 Line Up ―【ウェルカム・デセール】先ずは各席テーブルサーヴされる3品のデセールで舌の小手調べ。筆者来店の日は[フランボワとライチのムース]、[プチシュー]、[モンブラン]の3品。 尚フランボワはバイキング対象だが、他の2品が食せるのはこのウェルカム時1回こっきり。 【ショーケース・アントルメ】 普段のショップ売り品をバイキング版として小ぶりに仕上げた品々。全12種。 お味は通常品と比べても遜色はなく、全体水準も高め。 尚一度に盛れるのは5品まで…という縛りがあるのでご承知置きを。 【焼き菓子コーナー】 ドリンクバーと併設。[ベイクドチーズ]、[エクレアラスク]、[オレンジのタルトフラン]…の3品。 どれもお茶菓子的に嗜みたい質実剛健な品々で、頂く度にほっこり顔がほころびそう。 特にエクレアラスクは職場で振る舞いたいような素朴な仕上がり。 【実演・時限デザート】 [クレームブリュレ]、[アップルパイバニラアイス添え]、の2品。 尚ブリュレは30分経過時点で実演バーナー噴射と共に登場。アップルパイは60分経過時点で焼き立てザクザクをその場でカット。 【フィンガーフード】 45分経過頃に各席へトレーのサーヴで登場。キッシュ1種、カナッペ6種より2品だけ選択。お代り不可。 登場時の具材説明を聞くと尚更美味しそうで、この中から2品選ぶなんて……とみんなで迷ってしまいそう。 【ドリンクバー】 コーヒーHot/Ice、紅茶Hot/Ice、りんごJ、オレンジJ、ピンクグレープフルーツJ、ハーブ水…の8種。 甘さに疲れた終盤はハーブ水が爽やかでおすすめ。 ― 今回はコレが美味しかった! ―生クリームとブルーベリーが乗った直球の[レアチーズ]。もうレアチ好きには感に堪えない!上質のフロマージュブランとクリームチーズの併用により、重厚なのにマイルド。クルミが弾むアクセントにもニンマリ。 [ムローフレ]は、いわゆるメロンのショートケーキなのだが、メロン果汁のジューシーさが鮮烈。生クリ&ジェノワーズの規範的ショートケーキとしても傑出。 [杏仁豆腐]は本体比率よりジュレと果物の方が大きくて最初の印象は不満を帯びたものの、それを凌駕するキョウニンの強い香りに思わず酩酊。真夏に心身潤う涼やかな逸品。 [モンブラン]は和栗らしい淑やかさとコクのある生クリーム、そして土台のダックワーズが嫋やかに渾然。ウェルカム一品限りだったのが惜しまれる。 ドーム状の紅いグラサージュが何とも婉然とした輝きを放っているのが、店名と同じ商品名の[ポム]。 林檎味よりカマンベールチーズが重心の、キュートなフォルムとは裏腹に結構食べ応えのあるひとしな。 艶めかしいくらい濃厚なガナッシュとサワーチェリーのコントラストが優美な[フォレノワール]。コポーを散らすのではなく薄板ブラウニーで挟み込む…というオリジナル造形も大変面白い。 実演品ではカソナードを用いた本格派[クレームブリュレ]のバーナー熱々カラメルも嬉しかったけど、焼き立てさくさくクロワッサンみたいな生地の焼き上がりだった[アップルパイのバニラアイス添え]には殊に恐悦しきり! おかわりに駆け付けた時にはもう実演終わってて切歯扼腕。次回また頂きたい。 加えるに、フレンチレストランならではな小粋な計らいとして各テーブルにサーヴされるカナッペも大変美味しかった! 口を切るほどカリッカリのバケットから仄かに香るアーリオオーリオ。そしてそれに乗るエビ、アボカド、サーモン等々の贅沢な具材達。 お酒飲めないくせに思わず傍らのワインセラーに目配せしたくなる、文字通り小味を効かせた時限サーヴであった。 店内はダークブラウンを基調とした落ち着きのあるシックな色合いで、ボトルワインや調度品のあしらいなど、優雅な大人の雰囲気。 当日カウンター席へはお一人様スイーツバイキングマニアばかりが集中的に案内されていて、やや気恥ずかしい一面もあるが、店内全体は主婦層を中心にかしましくも和やかな賑わい。 従業員さんがたもこの日は腕が鳴るようで、ヴァンドゥーズさんやパティシエールさんがたが意気軒昂に勤しんでいらっしゃるのが活き活きと伝わってきた。 ただオーダーミスが時折発生……というよそ様各位ブログでの指摘は、実は本当。 筆者の時も後半お達ししたオーダーが通っておらず、終わり間際にこちらが申し出て急ぎ足でサーヴ。 しかしその時の謝罪も含め、終始にこやかなお店のみなさんの対応には心が元気になった。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [7] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [6] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [8] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [7] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [8] | 総合【★★★−−】フレンチスタイルでの、とても贅沢なスイーツ食べ放題90分間。 |
▲最初の盛り合わせデセール。フランボワムース、プチシュー、モンブラン。 | ▲杏仁豆腐,桃のジュレ(溢れる桃の風味が秀逸),コーヒーゼリー | ▲アールグレイバナーヌ,レアチーズ,マンゴーショート(中層にもマンゴームースが) |
▲苺ロール(スポンジの苺のテイストが活き活き),ムローフレ,ポム | ▲実演クレームブリュレ | ▲フォレノワール,パイナップルタルト(タルトは美味しいだけにもっと種類欲しかった!),ティラミスエスプレッソ |
▲軽食限定2個。エビアボカドカナッペとサーモンカナッペ。 | ▲実演アップルパイ | ▲フランボワとライチのムース,レアチーズ2個 |
▲杏仁豆腐,ムローフレ | ▲エクレアラスク(意外と美味しい!お茶菓子に欲しいぞ) |
■近鉄[佐古木]駅南口から徒歩5分。駅からの距離は近いし場所もすぐ分かるのだが、区画がいびつでちょっと面倒くさい道程なのでご承知おきを。
【所在地】 | 〒490-1402 愛知県弥富市五斗山1丁目116番地 パティスリーポム |
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【営業時間】 | 午前9時〜午後9時/月曜定休・第3火曜定休 |
【tel】 | 0567-56-3080 |
【関連サイト】 | 公式サイト フェイスブック 食べログ |
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▲実演クレームブリュレ。カラメルに使用しているのはブラウンシュガーではなく、カソナード。表面のカラメル感がなかなかの本格派 | ▲こちらドリンクバー。焼き菓子コーナーと隣接。因みに実演もこちらに隣接して執り行われる |
▲シックで落ち着いた雰囲気の店内内観。冷房がとてもよく効いていて、酷暑の中辿り着いた筆者は生き返った…… | ▲時限テーブルサーヴで配されるカナッペやキッシュも美味しい!食べ放題ではないものの、どれも作り立てで何とも贅沢な味変となっていた |