千種区/光ヶ丘

ベーカリーレストラン サンマルク光ヶ丘店

▲店内にはグランドピアノまで設置、十分な広さに開放感を感じる。ただし写真の禁煙席はそのピアノのフロアの様子が伺えないような離れ小島に配置。 ▲“本日のパン”はブッフェスタイル。祝日で混雑していた当日は、オーブンから焼きたてが次々出されていて活気があった。
― DATA ―
企画名オーダーバイキング
メインメニューパン、アイスクリーム、ゼリー
ケーキのサイズ【小】
お値段1,260円
制限時間無し
実施タイムシーズン毎に2ヶ月間実施/毎日午後2時〜4時(今季は'05年2月14日まで実施) ※終了
ドリンク飲み放題!
その他ルールパンとドリンクはブッフェ式、他はオーダー式
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[6] ●サンマルクグループと言えば、以前からドトールよりも安くてカフェベローチェよりもおいしいスタンドカフェ《サンマルクカフェ》を度々利用したことがあった。その同系列のベーカリーレストラン《ベーカリーレストラン サンマルク 光ヶ丘店》でもバイキングがあるということで、2004年1月頃、かなり期待して来店したのだが、出されてきたのは1日以上の日が経って固くなった売れ残りパンばかり。そんな処分目的なバイキングに1,260円もとってはいけない。大いにショックを受けた筆者は、以降ほとんど無視を決め込んでいたのだ。が、ケーキやグラタンなどの新メニューを追加、サンマルクは引き続き料金据え置きでバイキングを続行。もし改善されているのなら、と赴いたところ、これがなかなかに再リポートの価値のある、満足度の低くないものであった。

 場所は千種区。周りは規模の大きい団地や高層マンションが峡谷のように建ち並ぶ住宅地で、平日の客層は主婦層中心でのんびりした雰囲気なのだが、祝日の昼下がりだった当日は、入口の腰掛けにも家族連れの待ち客で溢れ返る満席状態!入口のお客さまの名前控えには6・7組の順番待ちとなっていて面食らったが、バイキング開始の2時丁度に席が空き、やれやれと安堵の溜息。休日の場合、30分以上余裕を持って来店すべし。

 お店の質はカフェやベーカリーというよりレストランで、昼間でも照明を落とし、薄暗い店内にクラシックやバロック音楽が流れ続けている。
 食べ放題のシステムを説明すると、毎日実施でお昼の2時〜4時、パンとフリードリンクはブッフェ式で、焼きあがったパンは次々ブッフェテーブルに出されている。ドリンクはコーヒー紅茶Hot/Iceとオレンジジュース。
 一方スイーツと調理系はオーダー式で、メモ書きのような注文表に数量を客自らえんぴつで書き込み、従業員さんに渡すという仕組みに変わっていた。甘味はケーキ、アイスクリーム、シャーベット、ゼリーという面々で、調理ものはグリルチキン、スープ、サラダ、グラタン、という軽食以上のボリュームを感じる品揃え。

 さてパンのお味であるが、混雑著しい祝祭日に出向いたのが良かったのか、どれも出来たて焼きたてばかり。厨房ではオーブンから焼きあがったものから次々バスケットやブッフェテーブルへザラザラと滑り降りてくるし、それもすぐに無くなるのでラインナップもめまぐるしく変化してゆく。前回同店で固くなったひび割れアンパンに苦悶したのが嘘のよう。
 また、『こちら只今焼きたてですがいかがでしょうか』とバスケットを携えた従業員さんが各テーブルを回ってくれてるというサービスも。これは前回ではバイキング客不可だったのだが、改善されて客層全て対象になったようだ。おかげで今回はほくほく温かい抹茶パンやデニッシュなどにありつくことができたのだ。他、品名は不明だが、クロワッサン風パン生地の中に洋梨とレーズンと生クリームがたっぷり入ったものや、イチゴの色合いも可愛いミニデニッシュなどに十分満足が行った。

 しかしそのような逸品はブッフェテーブルからはすぐになくなり、どうも後半は不評売れ残り組のパンが目立っていた気がするが、いやいやまだまだオーダー部門のメニューにスイーツの良品がある。[アップルポテトパイ]は同店自信作としてメニューのトップに掲げられているだけあってなかなかのお味。主体はしっとりベイクドチーズ風、下地はパイ生地で、確かな甘さが舌に残る一品。
 もうひとつオススメはチーズケーキで、これは[本日のケーキ]として出されていたもの。みかけはスフレっぽいけど食べてみると半ナマニューヨークチーズ風、甘すぎるような気もするけど濃厚なしっとり感が楽しめて満足感あり。他、[バニラアイス]の味が変わり、少しおいしくなっていた。

 調理系のお味は全体的にファミレスライクだが、料金を考えれば色々食べてみて損はなし。特にスープはあれこれスパイスを効かせた変わった味のものが多かった。絶品揃いではないが、色々オーダーするとコース料理みたいでゴージャスな気分。

 いやいや〜筆者もホッと胸を撫で下ろした今回のサンマルク。以前のバイキングでの、固く冷えきった売れ残りパンの山はやはり悪夢だったのかその日タマタマだったのか、それともネットでの切なる訴えが伝わったのか、ともあれかなり改善されていて本当に嬉しい1日となった。作りの確かなケーキが新たに2品加わったことも大きいが、活気のある厨房からせわしなく焼きあがってくるパンをすぐにお皿に盛ってこれるっていう、やっぱりベーカリーのバイキングはこうでなくちゃ。これなら人様におすすめ申し上げても大丈夫だろう。ドリンクバーのコーヒーのお味は普通。
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[7]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[8]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[9]
立地
(場所は便利かどうか)
[5]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[6]
総合【★★★−−】品質・システム共に改善された感有り。あのサンマルクカフェの濃いコーヒーが飲みたいんだけど贅沢かしら。

当日の収穫!

▲品名不詳(中身は生クリームと洋梨とレーズンでおいしかった) ▲品名不詳(左上はイチゴと生クリームを挟んだ上にジュレも乗ってておいしい) ▲抹茶パン,品名不詳(焼きたてのテーブルサービスの2品)
▲アップルポテトパイ(これはンマイっす。濃くてしっとりしてて) ▲ブランマンジェ ▲柚子のシャーベット
▲本日のケーキ(甘みの強いニューヨークチーズケーキ。これもンマイっす) ▲品名不詳,津軽りんごパイ ▲季節のゼリー(白ぶどう),バニラアイス
▲ブランマンジェ、アップルポテトパイ再び。 ▲季節のクリームスープ(具のキャベツがちびっとしか入ってない上に低脂肪乳のように薄い…) ▲グリーンサラダ(クルトンとチーズがよく効いておいしいシーザーサラダ)
▲野菜と卵のスープ(梅が入ってる…? 口には合わなかったけど面白い味だった) ▲グリルチキン特製チリソース ▲マカロニベーコンシャンピニオンのグラタン(冷めたらマヅイので熱いうちに)
……調理系はファミレスライクだが、パン及びスイーツは料金相応に楽しめる。

― みちあんない ―

サンマルク公式サイトより

■名古屋市営バス亭[光ヶ丘]より、GUSTOの反対方向へ徒歩2分程。尚、光ヶ丘に通じる系統バスは名古屋駅、今池、池下、星ヶ丘ターミナルより発着。
 または、地下鉄東山線一社駅から徒歩20分、名城線自由が丘駅から徒歩15分。

【所在地】〒464-0006 愛知県名古屋市千種区光ヶ丘2丁目1503番地
ベーカリーレストラン サンマルク 光ヶ丘店
【営業時間】午前9時〜午後11時
【tel】052-721-1309
【関連サイト】サンマルク公式サイト
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▲ドリンクバーはコーヒーHot/Ice、紅茶Hot/Ice、オレンジジュース、という必要最低限を押えた品揃え。 ▲ベーカリーというより、元うどん屋か和食のレストランを改築したような外観のお店。
(取材日:2005年2月11日)