▲こちらのデザート食べ放題プランはコース仕立て。先ずは非食べ放題の前菜としてクロワッサンサンドや生ハムがワインと共に嗜める。とても贅沢なひと時 | ▲来店直後の最初のおもてなしはコレ。生ハムをワゴンでカッティングサービス!無駄に緊張するワタシ。 |
▲お店は矢場町松坂屋本館の9F。ごく最近「ゴチになります!」でも出たことのある、シェ松尾ブランドの名古屋出店店舗 | ▲オーダーから30分後に供された、ほかほかの抹茶フォンダンショコラ!ナイフを入れた途端に珠玉の抹茶チョコソースがあふれ出した |
▲場所柄ナイフとフォークを一生懸命使ってみたが、2巡目からは面倒臭くなり、ついに手づかみでガブリ!その方が美味しい。このフルーツタルトがまた最高なのよ | ▲グランファミーユ・シェ松尾店内。当日の平日ディナータイムの来客は数組程度。客層はやはり年齢層高め。 |
企画名 | レストランスイーツ食べ放題 |
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メインメニュー | オーダーデセール |
ケーキのサイズ | 【小】〜【中】 |
お値段 | 3,240円 |
制限時間 | 2時間(L.O.90分) |
実施タイム | 2015年1月15日〜3月30日/平日ディナータイム午後5時〜午後9時/予約制 |
ドリンク | 1杯のみ |
その他ルール | 全席禁煙/デセール食べ放題提供はオードブル完食後が基本だが、ご希望で融通あり/着席も2時間 ※ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [9] | ●ドレスコードなくとも思わず入店前に襟を正してしまうような、格調感じるフレンチレストランで供されるデセールが期間限定で食べ放題!という情報を拝受。 税サ込3,240円というその料金は当サイトリストアップ条件のハードルを僅かながら越えてしまうものの、この希少な好機を逃すまいと即断で予約送信、来店るぽを敢行。 ソレは決して勇み足とならず、当日はお値段以上の充足によるご満悦により、筆者は夜の矢場町を上機嫌で後にすることができた。美味しかった! 場所は松坂屋名古屋店9F《グランファミーユ・シェ松尾》。ごく最近、しかも最終決戦の高額店として「ゴチになります!」のロケーションにもなった、シェ松尾ブランドの直営店。 くだんの企画“レストランスイーツ食べ放題プラン”のシステムについて。 完全予約制で、平日ディナータイム17時〜21時までの限定実施。 制限時間の内訳はオーダーが90分、着席は2時間。ワンドリンク付きで三千円+税。尚ドリンクメニューはワインも対象。 尚、当初2015年1月中旬から2月末まで且つ2名以上の一休予約者限定……という条件でスタートしたイベントであったが、好評のため現在3月末まで延長決定。しかも店舗直接予約や1名利用も可能となった。 当日時間ピッタリに入店すると、出迎えてくれたのはいかにもレストランの支配人か給仕長といった、正装姿で流麗な佇まいの従業員さん。粛々と席に案内してもらい、コートを受け取って掛けて下さるご介錯ぶり。 テーブルには飾り折りされたナプキン及びナイフとフォークのセッティングがピシリ。レストランに来たという気分にさせられる。 先ずはワンドリンクを選択するのだが、せっかくこのような場所柄なのだからと、アルコール嫌いの筆者が珍しく赤ワインをオーダーすることに。 デザート前のオードブルであるクロワッサンサンドと一緒にワインを頂こうかとその旨を述べたところ、しばらくして、 “申し訳ありません、クロワッサンが今遅れておりまして……それまでこちらをお召し上がりください。赤カブとふぐのカルパッチョで御座います” ……えっ!フグ!? サービス品として慎ましやかに供されてきたオードブル品の素材は、なんと河豚!驚きながらもその独特の歯ごたえに舌鼓。 順番は前後するが、先立ってコースの第1陣として出てきたのは、 “世界三大生ハムと言われている希少品です。赤ワインと大変良く合いますよ” ……と、コックコート姿の従業員さんがワゴンサービスでカッティングしてくれた、[ハモンセラーノ]。 確かに、塩味が強めでありながら決してお味はきつく感じない、熟成した独特のまろやかさは、一口ごとに食欲がより増進させられる。 しかし酒飲みではない筆者は「もしサブウェイのサンドイッチに入ってたら最高に美味しそう」などと、卑近な感想が口からついて出てしまう始末であった。 その後、くだんの[クロワッサンサンド]が赤ワインと共にテーブルへと無事にサーヴ。焼き立てほかほか、サクサク。 サンドイッチのフィリングは、アボカド&サーモン、鴨のフォアグラ、名古屋コーチンスクランブル&しらす、の3種3品。 フォアグラは全く初体験で、粘りのある上等なミンチとソーセージとコンビーフの中間のような?…と、またもしどけない感想をこぼしながらも、サーモンとアボカドはこれまで食べたこと無いほどの上等さで、しばし酩酊。 味の強い玉子テイストにしらすの海の香りが意外な親和を発揮する名古屋コーチンしらすサンドにも相好が崩れた。 さてお待ちかねのデセールタイムに突入する訳だが、お品書きに目を通すと、 “濃厚ほうじ茶のプリン 柚子のソルベとともに” “自家製フルーツタルト ミックスフルーツのソルベを添えて” “真っ白いチーズのムース・フリュイ・ルージュのアクセント” ……などなど、まるで取り澄ました顔の江角マキコが読み上げる声が聞こえてきそうな、それらしい気高いネーミングばかり。 しかもそれらの品名は決して名ばかりのコケ脅しではなく、丁寧な下ごしらえと博識の深い創作性が伺える逸品揃いであった。 [自家製フルーツタルト]のタルト生地はフォークを入れる際はがっしりと力強いのに、お口に運ぶとザクッと鳴る香ばしさと、しっとり重厚感が拮抗。イチゴ、オレンジ、グレープフルーツ、ブルーベリー、クランベリー、リンゴ……と犇めく豊潤なフルーツに、味のまろやかなナパージュ蜜がたっぷり。カスタードの玉子味も誠に力強かった。 結構前に三重のパティスリーで頂いて以来、久しぶりにカダイフスイーツにありつくことができたのが[りんごとカダイフのミルフィーユ]。例えるなら、風味豊かにキャラメリゼしたリンゴスライスが、細やかな「ココナツかた焼きそば」的なフライド麺にサンドされている状態……と申せばよいかと。パリパリの食感が誠に小気味よい。 [ほうじ茶プリン]はプリン本体の醸す清新な芳しさに加え、付け合せの柚子ソルベと画竜点睛なオレンジピールによる、総勢三者が惹き合って完成に到達しているような逸品。どれから選んで舌に乗せようとも総じて上々に親和する。 他、あまおう苺とさくさくクランブルでマスカルポーネクリームチーズを堪能できる[真っ白いチーズのムース]、フォークを入れると温かな抹茶チョコレートフィリングが溢れだす[抹茶のとろけるフォンダンショコラ]などなど、決して期待を外さないデザートがその後も連綿と続く。 特に付け合せのソルベのお味がどれも特筆的に鮮やかで、中でもタルトの脇役扱いだったミックスフルーツソルベが傑出。イチゴやバナナや柑橘等々の果物ひとつひとつの素材の新鮮さが口内ではっきり分かるくらいフレッシュである。 留意すべき点は、揚げものカダイフ、フォンダンショコラ、フルーツ包み焼きなどの調理時間を要する品は、先だって早めに注文しておくのが吉ということ。 ただお店側も品物の提供が遅れた場合、オーダーストップ及び着席タイムオーバーを、多少なりとも憂慮して下さる構えのようだ。 不満をあげるとすれば、総じて一品一品の完成度は大変麗しいとは言え、デセール全7点という、しなかずの少なさ。 レストランのオーダー制ならではの、クレープシュゼットやフレンチトースト、チェリージュビレのような存在感のあるアントルメが、あともう2、3点、コースのレギュラーメニューに措定して欲しかった。 それから付け合せとしてとても美味しかったアイスクリームや苺などは、単品オーダーやトッピング可能な品として一覧に掲げられていれば、消費者側として嬉しい。 例えば、 “フルーツの包み焼きに是非アイスも欲しいから、キャラメルソルベを3つお願い!”とか、 “白いチーズムースに乗っけるあまおう苺を3倍量でお願いします”とか。 そんなワガママ注文が楽しめてしまえたら、どれだけ喜悦なことか。 でも当意即妙におもてなしの贅を尽くしてくださるこちらのお店のことだから、次回来店時にはそんな無茶ぶりオーダーも、ちょっと頼んでみたいところだ。 尚、お店側は “お味はいかがでしたか?よく色んなお店をまわってらっしゃるんですか” ……なんてトークも気さくにかけてくださるので、きちんと返せるようコメントを考えておこう。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [8] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [7] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [10] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [10] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [8] | 総合【★★★−−】味もサービスも値段以上に大満足。但し健啖家には不向きなので評価は抑え目で |
▲ハモンセラーノの生ハム(添えられているのはキュウリの赤ちゃん) | ▲赤カブとフグのカルパッチョ(本来コースには無かったサービス品!) | ▲3種のクロワッサンサンド | |
▲キンカンとフルーツのフィルム包み焼き。要15分ほど。この溶けない特殊ラップ結構高いそうよ | ▲自家製フルーツタルト ミックスフルーツのソルベを添えて | ▲濃厚ほうじ茶のプリン 柚子のソルベと共に | |
▲りんごとショコラのガトー キャラメルアイスにリンゴのセッシェ(ほかほかのふわふわ) | ▲真っ白いチーズのムース・フリュイ・ルージュのアクセント | ▲りんごとカダイフのミルフィーユ アプリコットソース(要20分) | |
……料理はこじんまり、お皿は大きく。余白の使い方がいかにもフレンチ。 | |||
▲抹茶のとろけるフォンダンショコラ きなこのアイスクリーム(要30分) | ▲ほうじ茶プリンを2丁オーダーした場合はこう。2人前以上の場合は1皿に盛り付け整合してくれると嬉しいかしら |
■地下鉄名城線[矢場町]駅下車 DE番出口地下通路直結、松坂屋名古屋店本館9F。
【所在地】 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3−16−1 松坂屋名古屋店9F グランファミーユ・シェ松尾 |
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【営業時間】 | 午前11時〜午後8時(ティータイムクローズ有り) |
【tel】 | 052-264-3644 |
【関連サイト】 | 公式サイト 一休レストラン予約 食べログ 松坂屋名古屋店公式 |
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▲溶けないラップで包み焼きしたホットフルーツ!ローズマリーハーブのキウイソースで。キンカンの食感も面白い。家で真似して果物有り合わせホイル焼きしたら美味しかった | ▲共同スペースとして快適そうな松坂屋9Fラウンジ。催事場で歩き疲れて休憩するのにも良さそう。フェアで買ったお菓子を早速ここで広げて食べてる人も |
▲でも改装・新装されずに取り残された部分にはやはり建物の年季を感じるのが松坂屋。それもまた一興。屋上遊園地は今も現役営業しているが、本当に誰もいなくて寂しかった | ▲日が傾いてきていい雰囲気になってきたグランファミーユの窓辺の景観。たった三千円強でちょっと贅沢気分のディナーとなった |