▲なかなか予約の取れないホテルプラザ勝川のデザートブッフェ。腕の立つ複数のパティシエが旬の素材で自由闊達に創作したスイーツ群には瞠目 | ▲JR勝川駅から殆ど直結。その勝川駅も名古屋の主要駅と路線続きなので便利。駅前施設の充実ぶりも名古屋と遜色なかった |
▲ブッフェは1F奥のレストラン《ソレイユ》で開催。尚実施時間前後はリーマンや老夫婦の喫茶客などで結構賑わっていた | ▲通常のブッフェボードのみならず、即席で設けたテーブルにも並ぶメニューの数々。マカロン嫌いなんで食べまへんでしたすんまへん |
企画名 | スイーツコレクション |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【小】〜【中】 |
お値段 | 2,000円 |
制限時間 | なし |
実施タイム | ※宴会場開催へ移行 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 全席禁煙 ※ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [8] | ●2005年からスタート、以来ず〜〜っと定期・不定期開催を続けていた《ホテルプラザ勝川/ソレイユ》のケーキバイキング。 名古屋からも近いし、もっと早く来訪しても良いくらい評判の高いブッフェであるのだが、今回が初リポートである。 筆者とはどうもそりが合わないホテルのようで、開催2週間以上前に幾度と都合をつけて予約入れても既に満席だったり、やっと予約が取れても急用が舞い込んでやむを得ずキャンセルせねばならなかったりで、ようやく8年越しに来館がかなったブッフェなのである。 満を持して来訪、清楚なブライダルホテルのパティシエチーム特製ケーキ食べ放題!気になる点はあったが、料金相応に満足して帰途に就くことが出来た。 さて、色々と変遷を歩んでいる同ブッフェ実施フォーマットなのだが、初開催時には1度きり1,600円限定イベント⇒毎月恒例化⇒休止状態⇒復活開催…等々の曲折を経て、現在ではシーズン毎の1日開催、主に日曜日実施午後3時〜4時半の予約制、お一人さま2,000円でフリードリンク付き……というフォーマットに落ち着いている。 尚、筆者は開催1か月前に電話予約で席を確保。残り1週間を切ったら予約が取れることは先ずない程人気の演目なので、とにかく問い合わせはお早めに。 さあブッフェ当日。場所は思ったよりずっと便利で、JR勝川駅の北口ほぼ直結という簡明さ。 また明るいロビーもブライダルホテルらしく、楚々とした清潔感で凛としている。変な緊張感も無いので、ロビーソファーもレストラン前のウェイティングチェアも、罪悪感なく座って待機してOK。 実施のレストラン《ソレイユ》は1F奥。すぐ手前にあるショーケースパティスリーがなかなか人気で、ブッフェの前や後にケーキや焼き菓子を購入する来館者も多々。 ブッフェが始まって席に案内されると、整えられたテーブルナプキンとカトラリと共に、既に全席卓上に1品ずつケーキが用意されている。チョコとパッションフルーツムースによる口当たりの軽いひとしな。式場ホテルらしいおもてなしぶりだ。 普段は朝食やランチでバイキングを執り行っているブッフェボードに、今日は果物の煌めく贅沢なホールケーキやスクエアシートが絢爛と並ぶ。和装ロールや大皿ティラミス、パイ包みのホットデザートなんかも登場。 品数は中規模程度だが、どの品にも創作的センスオブワンダーが冴え冴えと感じられる。 そんでこちらのホテル、タルトの完成度が非常に格調高い。 [苺のタルト]の弾けるような新鮮苺に溶いたばかりのような溌剌カスタード、彩り美しいジュレ、ざくざく鳴るような生地……等々の層ごとの織り成しがパーフェクト。一方しっとりタイプの生地に果物多種が盛り盛りの[フルーツタルト]も捨て難く、食べ比べ的にも面白い編成。 スクエア型[苺のショートケーキ]の断面シェイプの正確な美しさには、技術の高さが否応なしに伺える。とにかく生クリームが美味しい。また層と層の狭間一面にオリジナルの上質苺ソースが落としてあるので、お味に苺フルーティー感がより醸成されている。 [ラフランスのショートケーキ]のスポンジと生クリームの口どけの良いこと早いこと。ナパージュてらてらの洋梨もクセなく整えられていて珠玉の味わい。見た目に華が無いからローズマリーとか乗せるともっと素敵かと。 実は私キャラメルポワール好きじゃないけど異様に美味しかったのが[キャラメリアポム]。スポンジも梨。クリームも梨。中層ムースも梨、フィリングもソテー梨。贅沢な梨楽団のオーケストレーション。 ホールで供されていた[スイートポテト]は、一見地味なようでとても丁寧な作り。崩れるような粉っぽさなど微塵も感じない。とても緊密でコクがあるのにとっても口どけが良くて食べやすい。さくっとパイ生地食感の下地も快調。 旬の栗とカボチャとさつまいもをふんだんに使った[〜しずか〜]、[〜あきうらら〜]、[〜はつしも〜]、[〜あきはぎじょう〜]の和装スイーツシリーズは突出して独創的。渋皮色・かぼちゃ色・抹茶カラーで彩りが暗いはずなのに、とても生彩鮮やかに感じるから不思議。しかも和栗がぎっしりだったり、栗かぼちゃムースにうっとりしたり、自家製白玉にムチムチしたり。 ただ[初霜]は活きの良過ぎるショウガをどっちゃり加え過ぎており、一口ごとにむせかえってしまった。“チョコメレンゲ栗ロール”という趣旨の時点だけで十分に思えた。 一方、本気で困惑したのは演出的にもメニュー的にも面白みのないドリンクバー。 設えられたサーバータンク4種はアップルJ、オレンジJ、野菜J、アセロラJ。ポットの2台はホットコーヒーと熱湯withティーパック3種。 筆者マストのアイスコーヒーが無かったので、仕方なく冷水ピッチャーの脇にあったガラスポットのアイスティーを注いでフレッシュを加えて頂いたら、それはウーロン茶であった。ネームプレートの用意が無いゆえ起きた悲劇! またこのテのデザートブッフェではライトミールが期待されるものだが、用意されていたのは[フライドポテト]と[ケークサレ]の2品のみの中途半端な印象。 ケークサレはそれなりに美味しかったが、やはりココはジューシーなサンドイッチとかを用意した方が喜ばれるだろう。 各種ケーキのラインナップは舌鼓を打つ名品が揃っていたのだが、かように脇役の詰めがどうも甘かったため、ちょっとしたフレンチスイーツコースのような荘重な調子を期待していたこちらとしては、もっと驚きたかったはずの恨みが若干残った。90分実施の時間枠もやや窮屈。 ただ、味の確かなホテルパティスリーの至宝スイーツがぷちバージョンで好きなだけ頂けるのは確かに贅沢。 地元や遠方の甘党リピーターたちの信頼を得ている同ホテルのブッフェ人気には、大いに納得させられた。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [7] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [7] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [8] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [9] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [6] | 総合【★★★−−】お味は格調高いし補充も早いが、多様性やバランス感が少し弱いか。 |
▲品名不詳(スイーツのオードブルといったところ) | ▲飲むゼリー柚子,洋梨のパイドーム(フィリングが少なくて残念),スイートポテト | ▲モンブラン(強めのリキュールにうっとり),飲むゼリーミックスベリー(果実の質感が出色),秋うらら |
▲1品テーブルサーヴのクリスマスケーキ3種(苺タルトも素晴らしいが抹茶マロンロールの瑞々しさたるや) | ▲ティラミス(あれ、普通?まぁ食べやすいけど),プチシュー,ケークサレ(魚介類のダシじんわり) | ▲幸せプリン(甘さ抑え目で美味しい),キャラメリアサレ(キャラメルの濃縮感が強烈),しずか |
▲初霜,キリ(このスフレ、もう少し口どけが良ければ…),フランボアムース | ▲ラフランスのショートケーキ,フルーツタルト,苺のショートケーキ | ▲メープルロールケーキ(上等なカステラみたいな風合い),シフォンケーキ(本体に甘味じんわり),秋萩帖 |
……とても美味しかったけど、制限時間というか実施時間枠が90分というのは、ちょっとドタバタ。 | ||
▲キャラメリアポム,フライドポテト |
■JR勝川駅北口からほとんど直結。
【所在地】 | 〒486-0931 愛知県春日井市松新町1−5 ホテルプラザ勝川 ソレイユ |
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【営業時間】 | 午前7時〜午後9時半 |
【tel】 | 0568-36-2410 |
【関連サイト】 | ホテル公式 食べログ |
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▲例えば“秋のスイーツフェア!”とかテーマの標榜はないのだけど、メニューそれぞれには秋の季節感が顕現。旬のスイートポテトもモンブランタルトも美味しかった | ▲しかしドリンクバーつまんなかったな。品数も個性もファミレス以下。オーダー制ミックスジュースとかあったらいいのに。但しホットコーヒーの味は良かった |
▲空いたスペースには、あっちにもマカロン。こっちにもマカロン。もしかしてホテル自信作だったのかしら | ▲ホテルバイキング恒例パティスリーショーケースチェック。ショップ売りケーキのブッフェ特別バージョンが当日振舞われていたことがコレで確認できるのだ |