愛知県大府市/JR大府駅

すくすくカフェ(げんきの郷)

▲げんきの郷のフードコート“すくすくヶ丘”。温泉施設側にレストランもあるけど、気軽にお茶したいときはこちらね。都心イオンと違ってカードDS中高生集団とかはいない ▲こちらがケーキバイキングでござい。見かけは普通だが、頂いてみると素材感のあるフレッシュなオリジナルケーキばかりで感激した
▲こちらが普段のショップ売りケーキのショーケース。これら300円台のポーションケーキが、ほぼそのまま食べ放題に ▲流水のしつらえまである広場“ガーデンスペース”。フードコートの窓辺からはこの景観が一望できる。但し、季節柄流水は当日止まっていた
▲ここで事件発生。なんとケーキの補充が間に合わず、バイキング受付が一旦中止に!但し今食べてる私達の分は十分残っていたので、早めの英断ですっからかん状態を防いだ ▲米粉ドーナツも、もちもちサックリで美味しかったが、お腹にたまるボリューム感があるのでちょっと手ごわいかな

― DATA ―
企画名アフタヌーンスイーツバイキング
メインメニューケーキ
ケーキのサイズ【中】
お値段1,200円
※現在は1,350円で安定している
制限時間90分
実施タイム期間限定平日実施(2013年1月15日〜31日)
ドリンク飲み放題!
その他ルール全席禁煙/一度にお皿に盛るのは3個まで/許可プレートはテーブルに置き、終了時にカウンターに返却/ドリンクとソフトクリームはレシートを提示してカウンターでオーダー
※現在ではセルフドリンクバーも常設
※ようつべに動画あるよ!⇒GO!
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[9] ●“聞いたことはあるけど行ったことは無いな”という程度の認識だった、大府市“JAあぐりタウンげんきの郷”なるテーマパークのフードコートカフェにて、ケーキバイキングが限定開催されるという情報を掲示板で有り難く拝受。
 謹んでリポートに赴いたところ、1,200円という格安のお値段に見合わない、新鮮素材によるとても贅沢なスイーツ食べ放題を堪能することができたので、ここで熱を込めてリポート(いつもレア情報を下さるちょこっとチョコ好きさんに心より感謝です)。

 “げんきの郷”とは、JR大府駅からバスで15分ほどの、野菜と果物の産地直売テーマパーク。
 生産者それぞれがブースを持っていて、採れたての特産物を消費者に即売。新鮮野菜が格安で入手できることとあって、平日もとてもよく賑わっている。
 他にも温泉、足湯、屋台、フードコート、イベント広場、体験農園まであるので、観光地として来館しても1日費やせそう。

 そんな健やかオーラ全開の施設にもケーキバイキングが登場。場所はフードコート内のケーキカフェ《すくすくカフェ》
 そのフードコート“すくすくヶ丘”の造形についてなのだが、流水広場を内側に据えて、緩やかな扇型に建てられたガラス張り。窓辺に座ると広場を一望できて、その眺めはなかなかのびやかな気分。
 靴を脱いで上がるキッズコーナー及び走り回る子供がうるさい等の懸念はあるが、カラフルな配色と採光の明るいフードコート自体の和やかな雰囲気は、非常〜によろしい。
 因みに店内BGMとしてスタジオジブリ系サントラをリピート再生。ご丁寧にもソング集のみならずスコア盤まで。
 しつこく流れてくるのがゲド戦記と山田君とは厳しい話だ。本当に子供を喜ばせたいならジブリなんかやめてバトスピ,イナイレ,ゴーバスターズとかそっちの方を流すべきだと思うが。

 閑話休題、すくすくカフェ限定ケーキバイキングのフォーマットは2013年1月下旬の期間限定平日実施午後1時〜4時、フリードリンク付きで1,200円。90分制
 備えられたオープン冷蔵ケースから、食べごろに冷えたプリンやタルトが食べ放題。
 普段カフェのショーケースでショップ売りされている300円台のケーキやドーナツと殆ど同じモノがそのまま供される。
 店売りとの違いを強いて言えば、仕上げのミントやチャービルが乗ってないとか、その程度。
 種類は、ドーナツ及びソフトクリームの味違いも含めると15種ほど。品目は豊富ではないし、奇を衒った創作は無いものの、とても正統で質実的なクオリティ。食べ応えあり!

 摘みたて新鮮苺を贅沢に使ったイチゴタルト[まるごと苺]がやはりこのバイキングの白眉だろう。果汁も食感もぶりぶりに旬なイチゴの新鮮さが、一口ごとに弾けるみたい!表面に流されたひんやりゼリーの味も艶も、よく映えている。仄かな甘さのしっとり生地のお味も水準以上。
 スフレタイプ[チーズケーキ]の、口内でふわっとなくなる香ばしい柔らかさには悶絶したし、タルト生地仕立ての[ティラミス]の力強いマスカルポーネチーズのお味にも膝を打つ。ここチーズ系が強力らしいので、レアとかベイクドとかクレメダンジュとか、もっと色々頂いてみたい心境。
 [みかんタルト]は糖度の強いみかんそのものが瑞々しくて美味しい!ジュレとの好相性もあって、一口毎に目の覚めるような爽やかさ。生クリーム・ムースも柑橘に合う味に整えてあるし、底のさくさくクランチ食感もお味に一役。
 [プリン]も面白かったな〜。使い捨てプラケース入りの見た目は凡庸なのに、液状寸前のトロトロ具合が絶妙。一口ごとに舌で深遠奥底まで味をさぐっちゃうほど濃厚まろやか。これ美味しいよ。
 ドーナツ各種はざっくり米粉揚げで、噛みごたえもっっっちり。ソフトクリームはプレーンとチョコ味とプリン味の3種。ついついケーキばかり手に取ってしまうが、こちらの完成度も十二分に高め。

 ただ、初開催ということもあるのだろうが、ルールやシステムが混迷していた。

 先ず、《すくすくカフェ》のレジカウンターが、なぜか狭いところ同志で接するように3か所もあって、ケーキバイキングの受付と支払いはあっちで、受け取りはそっち、でもドリンクとソフトのオーダーはあっち、あっレシート持参で自分の番号言わなければならないのね。空いたお皿返却はこっちにしちゃダメで、あぁオーダーはこっちだった……と、いちげんさんは混乱必定。
 それでいて行列が累々と伸びて、決して手際よく捌けてるとは言えない。タイミングによってはドリンクオーダーを諦めて席に戻ることもあった。

 また、こちらのバイキングは不二家のような許可証発行制なのだが、その許可証アイテムがなぜか2つも。
 1つは着席テーブルに終始置いておかねばならないプレート版。もうひとつはドリンク&ソフクリオーダーの際持ち歩いて提示せねばならないレシート版。この使い分けがあまり役に立っているようには思えない。
 さらに、お皿を換えるルール
 “ご利用のお皿を取り換える場合は、返却棚にお皿をご返却の上、バイキングチケットをカフェカウンターまでお持ちください”
 なる注意書きが意味不明。新しいお皿はちゃんとブッフェコーナーに積み上げられていて自由に使用可能。試行錯誤と改善の真っ只中だったのだろうか。

 まぁそういったシステムの粗い点は徐々に研鑽されて整ってゆくだろうし、1,200円で上等な新鮮ケーキ&ドーナツが食べ放題とくりゃあ、客側はオーダーのルールをてきぱきと体で覚えてゆき、テンポよく食べることに専心するが吉。慣れてしまえば問題は無し。

 筆者によるお値段鑑定価格としては、1,600円ぐらい払ってもお得なくらいだ。お味も自信を持ってイイ!
 例えばツキイチとかの恒例イベントとして、期間終了後も、是非再開を検討してもらいたい。
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[8]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[7]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[8]
立地
(場所は便利かどうか)
[5]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[9]
総合【★★★★−】味もお値段も場所も楽しさも、全て含めて高得点。

当日の収穫!

▲抹茶ドーナツ,ココアドーナツ(2品とも米粉感ずっしりむちむち) ▲まるごと苺,ショコラショート(ガナッシュがクリーミィ。中にイチゴが隠れている) ▲プレーンドーナツ,プリン,特製ブラウニー(甘さ控えめでしっとり、ふわり)
▲チョコプリン,みかんタルト,ぴよシュー(バニラカスタードがコクうま) ▲品名不詳の黒ごまドーナツ,チーズケーキ,ティラミス ▲知多の特製ソフトクリーム(濃密ミルキィだけど冬で残念)
▲どれも美味しいので2巡目は余計迷う ▲アイスコーヒーとプリンソフトクリームを同時オーダー ▲時間切れ間際にこの2品
……出来立て上等なケーキ食べ放題が格安!開放的なフードコートでの楽しい雰囲気も良かった。

― みちあんない ―

JR大府駅西口から徒歩で赴いたところ40分ほどかかった。ただ公式の案内のとおり、大府駅とげんきの郷に停留する100円乗合バスもあるので、そちらを利用した方が良いだろう。

【所在地】〒474-0041
愛知県大府市吉田町正右工門新田1−1
げんきの郷 すくすくカフェ
【営業時間】午前9時〜午後6時(月初めの平日定休)
【tel】0526-45-4080
【関連サイト】げんきの郷公式サイト すくすくヶ丘公式ブログ 食べログ
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▲種類は多くないし見栄えは地味だが、お味は質実剛健で力強い。当日はバイキング客も多かった ▲ぴゃー。時計台ふれあい広場の回廊の向こうの茂みから、耳に印のある地域猫侵入。戸が猫幅分開けてあったので、こいつも常連のよう。返事するくせに触らせてくれん
▲これが時計台のあるふれあい広場。パフォーマンスイベントとかはココで催されるらしい ▲ケーキバイキングを初めてオーダーするとドリンクを聞かれ、このトレイで供される。席に戻ったらバイキング許可プレートをテーブルに置くべし。

(取材日:2013年1月21日)