▲ランチバイキングの流用程度かと思いきゃ、規模は演出はホテル並に華やかな、わしゃがんちのデザートブッフェ。 | ▲“フェステイバルマーケット”自体奇妙な建造物で、特にレストランブロックは扇形をしたガラス張りのフロアとなっている |
企画名 | デザートビュッフェ |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【小】〜【中】 |
お値段 | 1,280円 |
制限時間 | なし |
実施タイム | 平日午後3時〜5時 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 分煙有り/割引クーポン有り |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [6] | ●今回のるぽは、海辺と山麓の狭間に位置する大型商業施設『ラグーナ蒲郡』内のブッフェレストランでのデザートブッフェなのだけど、その店名が《アンチエイジングビュッフェ わしゃがんち》だって。 な に そ れ さ む い 何なのよその“アンチエイジングビュッフェ”って冠。完全意味不明で突っ込み余地あり杉なんだけど? “健康食ブッフェ”“自然食ブッフェ”を謳う店ですら空々しくて胡散臭いってのに、食べ放題でアンチエイジングだって。プッ。もはや迷信か都市伝説か疑似科学の領域だっつの。 『水にありがとうを言うと結晶がキレイになる』 『マイナスイオンを浴びると健康になる』 『脳内食品で心も元気に』 とか言い出す連中と同じいかがわしさが紛々。こんな戯れ文句甚だしい惹句に目を細めて引き寄せられるスイーツ脳オバハンとかホントにいるんだろうか。客も世間もナメ腐っとるとしか言い様がない。 実際はどうかと言うと、デザートメニューやドリンクメニューにそれらしいものは何も無く、本当に普通のメニューばかり。 例えば「有機栽培大豆の豆乳美肌ジェラート」とか「海洋深層水のミネラル水の恵み」とか、そういうイラッと来る様なネーミングのハッタリはかましてない。 一体何がどうアンチエイジングなのやら? とまぁそれは置いといて、一応こちらのお店、デザートビュッフェは規則正しく実施しているようで、平日午後3時〜5時、フリードリンクつきで1,280円のデザート食べ放題を開放。しかも1割引クーポン使用で1,134円。値段はかなり抑えられている。 ドリンクバーに目を向けたところ、ありがちなディスペンサーではなくポットの汲み置き。Ice部門はアイスコーヒー、アセロラJ、アップルJ、紫野菜J、オレンジJ、ウーロン茶。アイスコーヒーはクセがなくてが結構おいしかった。 尚、Hot部門は紅茶のティーパック6種の他、ちょっと高そうな高性能コーヒーマシンも有り。ラテもカプチーノもアメリカンもお好み次第。 そんでいよいよデザートブッフェの真贋に。 決してランチやディナーで初めから設けられているデザートコーナーの放置プレイではなく、ブッフェカウンターの調理品や大皿を全部いったんどけて、デザートブッフェ仕様に全て置き換えてもてなしてくれている。 ジェラートやワッフルの味違い差分も含めると、その品数30種近く!品揃えは結構踏ん張っている。 全種頂いてみたところ、全体的にブッフェで用意されるデザートとは思えないくらいの甘さで、濃厚というよりくどい。 食べ進めるにつれ動悸・息切れが上がってきて、たった1時間で火照った体が心臓の鼓動で揺れ始めたくらい。不二家とかヒマラヤの甘ったるい低価格品を短時間に10コほど連続でかっこんだ時も、丁度こんな感じ。 [チョコレートムース]なんか、美味しいけど血管切れそうなほど味がくどい。と言いつつガナッシュたっぷりココア盛り盛り、底辺にはラズベリーソースを含んだスポンジ…という非凡な構成。疲れが吹っ飛びそう。 [キャメルムースのモンブラン]もパーツそれぞれ単独ではおいしいものの、口どけの良くないキャラメルムースの上に、手ごわいマロンクリームみっちり敷いてあったり。普通くどすぎてしないようなこんな組み合わせが次々出てくる。 [チョコレートパフェ]も、どうしてこんなにくどくするんだろうというくらい濃厚なトッピングパーツの盛り合わせとなっている。折り重なるブラウニー郡は単独で頂きたい。 [名古屋コーチンプリン]も喉が渇く渇く。新鮮で良質な卵黄をフツーの2倍・3倍以上といてあるみたい。バニラビーンズ入れてないから卵の味と香りに良くも悪くも制御が無く、完食後のアイスコーヒー連続お代わり一気飲みの方がおいしく感じた……。 その中でも、比較的食べやすかったのは[ほうれん草のシフォンケーキ]と[抹茶のロールケーキ]。スポンジふわふわで生クリームも優しく、コレだけ別のお店のケーキみたい。でも腕の確かさが伺えるスポンジものはこの2品だけ。 他にも変わった味のスイーツばっかりだったなぁ。[レアチーズ]もリーフ型ビスキュイ?に流し込んであるし、[人参のチーズケーキ]もやっぱり甘さの方が強いし。 本体はそこそこおいしいのに、上にかけられたフルーツソースがチープ過ぎてダメになってた[白ごまのパンナコッタ]、[杏仁豆腐]みたいな惜しまれるべきものも。 そうそう、忘れちゃいけない、オーダー式でサーヴしてくれる[ワッフル]4種(メープル、チョコレート、キャラメル、ベリー)は頼んで損はない。アイスと生クリームと各ソースをトッピングした、焼きたてのあつあつワッフルを、付属のフォークとナイフでざくざく鳴らしながら頬ばれるのだ。アイスクリームは単独でも冷凍庫コーナーで食べれるが、それほどのモノではないので、ワッフルのトッピングとして頂くとしよう。 色々微妙な品も多かったが、値段はかなり抑えられているし、そこを考慮すれば結構豪勢に楽しめるかも。好みのスイーツのみスローペースで頂くなら満足度は低くなさそう。 デザートブッフェの来客は筆者を含めて4組ほど。立地からすればそこそこの人入り。 あとスモーカーにタバコを店内で自由に吸わせといて、禁煙は外のテラス席…という配置は首をかしげた。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [9] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [9] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [8] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [6] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [8] | 総合【★★★−−】味に偏重はあるが、デザートブッフェとしては低廉価格で本格的。 |
▲白ごまのパンナコッタ(甘さ抑えてさわやか),キャラメルムースのモンブラン | ▲レアチーズケーキ,チョコレートムース | ▲ほうれん草のシフォンケーキ,マンゴープリン(適度の甘さで食べやすい) | |||||||||||||||||||
▲フランボワーズのケーキ,ドライフルーツのパウンドケーキ,人参のチーズケーキ | ▲名古屋コーチンプリン,杏仁豆腐 | ▲チョコレートパフェ,抹茶のロールケーキ | |||||||||||||||||||
▲マチェドニア(ガビガビ!2日前の作り置きかよ!),抹茶わらびもち | ▲ワッフルベリーソース(ワッフル類は基本焼きたてなのでおいしい) | ▲ゼリー3種(果物のゼリーというよりジュースのゼリーという感じ) | |||||||||||||||||||
▲アイス各種(千円のランチバイキングレベル。無視していい) | ▲ワッフルメープルソース | ▲後半のまとめどり | |||||||||||||||||||
……新鮮なもの、焼きたてのもの、鮮度の落ちた作り置きがびがびの残り物、創作オリジナル品、自社品、出来合い品……まぁ色々あっていいんじゃないかと。 | |||||||||||||||||||||
▲ワッフル生キャラメル |
■JR三河大塚から徒歩20分。駅の出口からひたすら直進。交差点[大塚駅前]も[大塚駅南]もさらに直進し続けると、急カーブを描く内陸的な道路をさらに前進。メゾンブランシュ&ラグーナの湯をやり過ごし、さらに人気が少ないのに妙に近代的な高層マンションをいくつもやり過ごすと、大駐車場を構えた大型施設がはるか先に。その“フェステイバルマーケット”内の2F。
【所在地】 | 〒443-0014 愛知県蒲郡市海洋町2−2 ラグーナ蒲郡 フェスティバルマーケット2F わしゃがんち |
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【営業時間】 | 午前11時〜午後10時 |
【tel】 | 0533-65-7077 |
【関連サイト】 | ぐるなび ラグーナ蒲郡公式サイト |
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▲ドリンクバーコーナー。味と品揃えはいいが、グラスがあまりにもちっさくて、何度往復させられたことか。 | ▲店内は明るいし、窓からは海沿いの景色が一望。見下ろすウッドデッキでは地元の方が犬連れておさんぽ。日が暮れれば外はクリスマスイルミネーション。ん〜悪くないね。 |